放射線の影響

妊娠を知らずにラジウム温泉・ゲルマニウム温泉に入浴し、放射線の影響が心配です。
本日妊娠検査薬で陽性反応がでました。5月20日に基礎体温が下がり、性交
5月21日婦人科にて排卵済みを確認
5月23日浦安の湯巡万華鏡という温泉施設でラジウム温泉15分・ゲルマニウム温泉15分ほど入浴ラジウム温泉やゲルマニウム温泉などは、放射能を含み、受精卵のDNAの損傷の恐れがあるなどネットで調べるとかかれてありました。気づかずに入浴してしまった事を後悔して2週間を過ごし、今回は、失敗しててほしいと思い2週間すごしていましたが、陽性反応でした。まだ病院にいくのも早い時期ですし、相談できる場所もなく、悩んでいます。よろしくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
ラジウム温泉・ゲルマニウム温泉といっても、実際の放射線被曝量はごく微々たるものです。われわれが常日頃浴びている、地下のマグマから放出される放射線や宇宙からの放射線などに毛の生えた程度でしょう。もしも胎児に何らかの異常を生じるような大量の被曝量であれば、妊婦であるか否かにかかわらず健康に有害ですので、ただちに立ち入り禁止となるはずです。

どんなにわずかな量の放射線であっても妊娠中の被曝は避けられればそれに越したことはないという立場から、妊婦は入浴しないようにという案内が出ているかもしれませんが、実際のところは問題ないでしょう。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 10.6.4


妊娠初期のX線の照射が心配です。医師からは夫婦でよく相談するようにいわれました。
最終生理の開始日---10月6日
現在妊娠7週目ですが、妊娠5週4日目 健診を受けた日---11月14日 )に、健康診断のため、胸部X線と胃のバリウム検査を受けました。胎児への影響が心配です。(生理予定日の頃に数日、妊娠による出血があり、生理と間違えて、妊娠していないものと思って受けてしまいました。(生理と間違えた出血---11月1日〜4日)
検査をした病院に問い合わせたところ、放射線量は胸が1mgy、胃が5分間で54mgyとのことで、数値は体の表面の量なので、胎児に対しては少し減るだろうとのことでした。産婦人科で相談したところ、胎児被ばくのしきい値などの説明などが記された資料をいただき、夫婦でよく相談してくださいとのことでした。
しきい値の100mgyには届かないものの、合計55mgyと、かなり高い数値なので毎日不安です。それから、普通の撮影と違い5分間の照射なども心配です。5週目過ぎて、妊娠に気付かない人もあまりいないでしょうし、これだけの放射線にあたっても問題はないのでしょうか。

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回答 たまごママネット医師団
 検査の放射線量は胸部が1mGy、胃が5分間で54mGyとのことですが、これは照射された部位の体表面での被曝量でしょうから、妊娠初期には骨盤腔内にある子宮の中で胎児が被曝する線量ははるかに少ないと考えられます。
胸部X線検査で胎児が被曝する線量はほとんど無視しうるほどに小さく、また胃透視でも通常5-6mGy以下とされています。
その程度の被曝線量で胎児奇形や小児がんの発生が明らかに増加するとは考えられません(一般人口での発生率と比べて差がないということです)。したがって今回X線検査を受けたことを理由にお子様をあきらめる必要はありません。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.12.2

妊娠初期のレントゲン被爆についての質問です。
以前の回答例も参考にさせて頂いたのですが、どうしても気になる点があるので宜しくお願い致します。
最終の生理開始が9/8で28日周期。妊娠しているとは思わずに、9/24に人間ドックを受けました。
10/8に妊娠検査薬で陽性になり、10/16に受診して妊娠が確認されたものです。
その際医師に、人間ドックでバリウムを飲んで胃レントゲン撮影をした旨を告げたところ、医師の態度が急変し「どうしてそんなの受けたの?受精卵になっている状態で、一番レントゲンの影響をうけやすい時期だった。奇形の問題がある」と言われ妊娠継続についてはご主人と相談しなさいと言われました。
あまりにショックでネットで検索しこちらの過去の回答例も拝見させて頂きましたが、受精卵の状態で影響があれば既に流産しているはずなので、私の場合現段階では問題ないと考えてよろしいのでしょうか?それとも、初期流産という形で今後流産する可能性が高いということでしょうか?不安で仕方がありません。

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回答 たまごママネット医師団
最終月経初日が9月8日で、9月24日に人間ドックでバリウムによる胃透視を受けた、ということですね。そうすると胃透視はおそらく受精の前後数日以内となります。確かにこの時期に大量の放射線を浴びると受精卵が死滅する可能性がありますが、もしそうであれば早期に受精卵が流れてしまって妊娠自体に気づかないまま終わっているものとおもわれます。今現在、妊娠の診断を受けられているということは、そのようなことがなかったということです。
国際放射線防護委員会(ICRP)の資料によれば、受精卵の死滅や胎児奇形を引き起こすのに必要な放射線量は最低でも100ミリシーベルト以上であり、胃透視による胎児被曝線量は通常、10ミリシーベルトを超えません。したがって胃透視のせいで流産したり胎児奇形が発生したりする心配はありません。またその程度の被曝量で胎児の将来の発がん率が明らかに高くなるということもないでしょう。
子どもさんを望まれているのなら、そのまま妊娠を継続されればよいと考えます。
衣笠先生  尼崎医療生協病院産婦人科 08.10.18
妊娠中の放射線の影響について教えてください。
最近、妊娠5週目であることが判明しました。
消化器内科医として病院に勤務しており、日常的に放射線を使用する治療(ERCPやイレウスチューブ挿入など)に携わっています。産科の主治医に放射線による胎児への影響について相談したところ、「腹部単純写真なら患者として100枚撮影したときに胎児への影響があるかどうか、というところです。医療者としてプロテクターを使用したうえで間接的に被爆する放射線量はずっと
少なくなるので、影響はないのでは?」と説明されました。しかし、ときには二時間以上透視下に働くこともありますし、照射だけでなく、何枚も撮影を行います。器官形成期は放射線の感受性が高いことを考え、放射線を使う仕事から外れることにしました。今後、妊娠中期、後期をどのようにすべきか悩んでいます。フィルムバッジの過去の記録では、一ヶ月にだいたい1mSV(腹部、プロテクター下で)を被曝しています。今後の対応について、アドバイスをお願いいたします。

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回答 たまごママネット医師団
ご存じのように、胎児は発育段階によって放射線被爆の影響が異なります。着床前は胎児の死亡(流産)、奇形は受精後2〜8週に、精神発達の遅滞は8〜15週に感受性が高くなります。癌および遺伝的影響に対する感受性の程度は何れの時期でも同じと考えられております。
通常、放射線の影響が発生する最小の線量である「しきい線量」が存在し、この「しきい線量」を越える被爆をした場合に影響が現れる「確定的影響」と、「しきい線量」が存在せず被爆線量に比例して発生率が増加すると考えられる「確率的影響」に分けられます。
流産、奇形、精神発達遅滞は、「確定的影響」と考えられており、それぞれの「しきい線量」は、死亡が50〜100mSv、奇形発生が100mSv、精神発達遅滞が120〜200mSvと想定されます。以上から、これまでの被爆線量であれば、胎児への流産、奇形、精神発達遅滞に関する心配は不要と考えられます。
 一方、「確率的影響」と考えられる、胎児期の放射線被曝によって誘発される悪性疾患(癌)のリスクは、小児期の被爆によるそれとほぼ同じ程度と考えられており、成人と比較すると感受性は2〜3倍になります。
よって、母親自身の疾患のために放射線診断が必要なケースでは、その正当性の判断を慎重に行い、適応すると判断されれば胎児被爆線量をできる限り低くなるように配慮して撮影等を行います。しかし、ご質問のようなケースでは、例えプロテクター下であっても、妊娠期間中は、撮影教務からはずさせてもらうべきであると考えます。
江見先生 小野レディースクリニック(小野市) 08.9.3

胎児への放射線の影響が心配です。
不整脈があります。8月24日にカテーテルアブレーションを行いました。通常より不整脈の数も多く、時間も4時間半かかりました。そしてその後妊娠し、明日で4ヶ月目に入ります。
現在も不整脈は残っているようですが、そのこと自体はどのお医者様も問題はないとおっしゃいます。ただアブレーションをして約1ヶ月での妊娠です。放射線を大量に浴びていることが不安です。大丈夫と言って下さるお医者様もいらっしゃいますが、今日行った循環器のお医者様が、無事に生まれたらいいですね・・・と呟くように言われたので不安で仕方ありません。

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回答  たまごママネット医師団
不整脈自体が妊娠・出産への悪影響がないと考えられているのであれば、今回の妊娠について特に心配されなくてもよいと思います。
お話を伺ったところでは、9月下旬頃に妊娠が成立しているようですから、8月24日のアブレーションからほぼ一月たっています。つまり受精以前の放射線被曝になりますので、それが胎児奇形や発育障害などの悪影響をもたらす恐れはありません。またそのときの放射線被曝が受精前の卵細胞に悪影響(遺伝子の突然変異など)を及ぼすリスクも時期的にほとんど無視できるでしょう。
「無事に生まれたらいいですね」---これは文字通りシンプルにお受け取りになればよいと思います。
誰でもそう思っています。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 07.12.05


妊娠に気づかず、レントゲンをとりました。またロキソニン錠とムコスタ錠を飲み心配です。
初めて相談をします。先日、産婦人科へ行き妊娠5週目の始めといわれました。実は、妊娠と気づかずに腰のレントゲンを2枚、2方向から撮ってしまいました。10月19日が最終月経だったのですが、10月31日にレントゲンを撮ってしまい。痛み止めの薬として、ロキソニン錠とムコスタ錠100を1錠ずつ3日間飲んでしまいました。
主治医の先生には、赤ちゃんも小さいので、レントゲンと薬の服用していた時期にはまだ受精していないと思うので、何も心配しなくても大丈夫と、言っていただいたのですが、無事に生まれてくることが出来るのか、また、その後小児がんになる可能性はどの位なのかが、お聞きしたいのです。私の姪が白血病を患っているので、とても心配です。どうぞよろしくお願いします。

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回答  たまごママネット医師団
10月19日が最終月経初日で10月31日に腰のレントゲンを撮られ、その後3日間、ロキソニン錠とムコスタ錠を服用されたということですね。
それであれば主治医の先生の言われるように、受精したかしていないかという時期ですので、放射線や薬剤の影響による先天奇形などの心配はありません。
  母親が妊娠中にまったく薬を使用せず放射線も浴びなくても、軽度のものを含めれば3-5%程度の子どもに先天奇形は発生します。あなたの子どもさんが他の子どもと比べてその発生率が高くなるという心配はありません。
また白血病等の小児がんと放射線との関係については「絶対安全」と言える線量はありません。しかし、まったく放射線被曝がなくても小児がんは0.3%前後の子どもに発生しますが、腰部レントゲン2枚程度の被曝であればその頻度はほとんど変わらないであろうと推測されます(国際放射線防御委員会:ICRPのデータより引用)。
 そういうことですので、あまり心配なさらずに妊娠生活をお過ごしください。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 06.12.14

妊娠初期のX線の影響を考えて中絶をすべきか悩んでいます。
第1子は胎児の心拍数の低下により緊急の帝王切開しました。第2子は選択して帝王切開しました。2人とも不妊治療の末授かったため、今回自然に妊娠したことに気づかず、6週で人間ドックを受けてしまいました。第1子第2子共に出産した産科を受診し、その旨を相談しました。被爆の影響を考え単純に出産できないと決め込んで受診しました。医師は、100%大丈夫ということはいえないし夫婦で相談して決めてくださいといわれました。その産科では堕胎ができないということで紹介された別の産婦人科で説明を聞き一応の予約を取りましたが、いろいろネット等で調べてみると100%といえないまでも堕胎を考える必要がないのではないかという数値を確認しました。今回人間ドックで撮影したのは、胸部X線1枚と上部消化管X線23枚です。42歳という年齢からしても染色体異常の子どもが生まれる可能性はあると思いますが、今回の人間ドックの影響だけを見てどの程度リスクがあるのでしょうか。

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回答 たまごママネット医師団
お話を伺っただけで胎児の正確な被曝線量が分かるわけではありませんが、一般論としてお話しいたします。
「今回人間ドックで撮影したのは、胸部X線1枚と上部消化管X線23枚です」と書かれてありますが、「上部消化管X線2、3枚」ですね。
  通常、人間ドックで23枚も撮影しないでしょうから。その程度の検査なら胎児の被曝線量はおそらく1ミリシーベルト以下でしょうから、そのぐらいの被曝("被爆"ではありません)で胎児奇形の発生率が高まる恐れはありません。
国際放射線防御委員会(ICRP)の見解では、100ミリシーベルト以下の被曝であれば胎児奇形の増加はみられない、とされています。また出生後、小児期に白血病などの悪性腫瘍にかかるリスクも一般人口と比べて差がないでしょう。
  42歳であれば1-2%の頻度で染色体異常の子どもさんが生まれる可能性がありますし、まったく薬剤や放射線の被曝が無くても3-4%前後の子どもに先天奇形は生じます。しかし今回のX線検査によってそれらの発生率が高まるとは考えられませんので、子どもさんを希望されているのなら、あきらめる必要はありません。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 06.8.15

PET健診後の排卵と翌月の排卵は「私なら、今回の排卵日と翌月の排卵日はやめます」と放射線科の女性医師にいわれましたがそうなのでしょうか?
現在、娘がひとり(1才11ケ月)おります。二人目を妊娠希望です。生理が6月3日にきました。そして、6月5日に人間ドッグ(血液検査、胃カメラ、マンモグラフィーなど)、9日にPET健診を受診しました。異常はなしでした。・・・が、卵子に対する放射線の影響について質問します。PET健診を受診する数日前に看護師さんに質問したときは、翌日以降の排卵日なら受精しても全く問題なし、との事でした。ただ、PET健診直前の、放射線科の女性医師に再度質問したところ、「私なら、今回の排卵日と翌月の排卵日はやめます」「妊娠希望の人にはPET健診自体をおすすめしません」との事でした。ショックだったのですが、その場で、やめるとは言えずにそのまま受診してしまいました。。。すぐにでも妊娠希望です。大丈夫でしょうか?

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回答 たまごママネット医師団
PET撮影時の放射線を気にされていますが、貴女の場合 月経が6月3日で撮影が6月9日とまだまだ排卵しない安全な時期に撮影されていますので、問題ないと思うのです。
看護師さんが言った事が正しいと思います。
女医さんはどうしてそんなことを言ったのでしょうね。今度行った時、その根拠を尋ねてください。私も知りたいですね。
小野先生 小野レディースクリック(小野市) 06.6.13

ジンマシンの薬とレントゲンをとったことで医師から「産むか、産まないかはお二人で良く考えて下さい」と言われ悩んでいます。
現在6週目です。最終生理の開始日は3月16日です。4月14日に交通事故の為、腰部のレントゲンを2枚撮りました。(4月14日)ちょうど同じ頃(4月13日、14日目)にじんましんが出て以前皮膚科で処方された「レミカット」「ネオマレルミン」を各1錠飲んでしまいました。
その後も接骨院で筋肉を動かす電気治療のようなものも受けていました。
その為か超音波で見ると5週3日の時点で3mmにしかなっていませんでした。胎児に影響はありますでしょうか?
先日行った産婦人科では「産むか、産まないかはお二人で良く考えて下さい」と言われました。

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回答 たまごママネット医師団
妊娠初期のレントゲン被曝の問題と薬物の服用の問題は常に見られることです。
一般的に言ってそのことで胎児に異常をきたし、中絶を余儀なくされることは、非常に少ないと思います。あなたの場合も、胸部レントゲン撮影に関しては、胎児に影響を与えることは無いと考えるのが、現在の医学的常識ではないかと思います。
また服用された薬物は、いずれもごく少量でありかつ「有益性投与」つまり絶対安全というわけではありませんが、薬を服用することが患者さんに生じている何らかの不都合を解消するのに役立つのなら妊娠中でも注意して服用して差し支えないと言うことです。早まった判断をする必要は無いと思います。
また妊娠5週3日で3mmとは何が3mmか分かりませんが、通常妊娠5週3日では胎嚢とその中に卵黄嚢という物が見え、胎児は点状に見えるか見えないかで、かつ胎児心拍は未だ認めがたいと思います。妊娠継続については、医師も安易に「お二人で考えて下さい」では無く、その判断資料としての情報を十分に患者さんに説明し、自身の考えも説明すべきでしょう。
なおご心配なら、セカンドオピニオンを求めて、他の医療機関を受診されては如何ですか。
以下に 放射線被曝と胎児異常の文献を提示します。
被曝線量を表す単位をradといいます。おそらく胎児の被曝量が10radを越えると胎児に障害が生じるだろうと考えられています。文献的には10radの被曝で4%の胎児に精神発達遅延が起こるとされています。しかし、一般の放射線診断で胎児被曝が5radを越えることはまずありません。おなかのレントゲン写真1枚での胎児の被曝線量は0.1rad、大腸や小腸の造影検査で2〜4rad、腹部のCT検査でも3.5radです。CT検査でも頭部や胸部なら胎児の被曝は1rad未満です。胸部のレントゲン写真で心配される方がいますが、写真1枚につき0.05mradつまり0.00005 radにしかなりません。
 要するに、ガンの放射線治療を受けるなどの場合を除き、診断のために行った放射線検査によって胎児に障害が起こることはまずありません。06.5.3

バリウムを飲んで、胃の検診を受け、産婦人科の先生に保障はできないといわれ悩んでいます。
先日病院に行き、3人目妊娠がわかりました。最終月経は10月1日で、すでに10週になっているそうです。
10月25日に妊娠に気づかず、バリウムを飲んで、胃の検診をしてしまいました。市で行っている集団検診です。
産婦人科の先生に保障はできない、ご主人と相談して決めてくださいと言われ、悶々としています。
胃の透視は放射線量が多く、子宮にかかるので、生理から10日以内に行うよういわれました。
自分の不注意でおなかの赤ちゃんに何かあったらと思うと申し訳なくてたまりません。
やや高齢出産になるので、その点も心配です。
これまでも似たような質問があったのを見ましたが、微妙に異なる点がありましたので、質問させていただきました。

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回答  たまごママネット医師団
お話を伺ったかぎりでは、胃透視検査の赤ちゃんへの影響はあまり心配されなくてもよいでしょう。
最終月経が10月1日(から開始)であれば、10月25日は受精後14日以内になりますから、この時期の放射線被曝が胎児奇形の原因になるとは考えられず、もし有害な影響が出るとすればその場合には受精卵が着床せずに流れるか、流産になります。現時点で胎児がちゃんと大きくなっていれば影響を受けていないと考えてよいでしょう。
 妊娠初期の胃透視で胎児が被曝する放射線量は、検査の時間やレントゲンの撮影枚数によっても異なりますが、一般的には10mSv(ミリシーベルト)以下です。
  集団検診の場合には透視時間や撮影枚数が少ないのでさらに線量が少ないでしょう。もちろん絶対安全な放射線量というのは決めがたく、できればゼロに越したことはないわけですが、国際放射線防御委員会(ICRP)のデータからも、その程度の被曝によって胎児奇形や出生後の小児悪性腫瘍(白血病など)の発病率が増える恐れはほとんどありません。
  放射線や薬剤の影響をまったく受けなくても先天異常や悪性腫瘍が発生する可能性はありますが、あなたのお子様に限ってその危険性が高くなるというわけではありません。子どもさんを御希望ならそのまま妊娠を継続されればよいでしょう。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 05.12.11

妊娠を知らずに頭部CT検査をしてしまい主治医から産むかどうかは家族で決めてと言われ悩んでいます。
妻は妊娠していると知らず、体調不良により頭部CT検査(脳の断面図のようなものが3〜4枚ありました)により検査被爆しました。現在、被爆量の確認中ですが、被爆時期はおよそ約3週の終わり頃であろうと思われます。産科で相談したところ、「影響はなきにしもあらず…。奇形は自然でも4%程度発生する。いずれにせよ、生むかどうかは家族の問題。結論を決めて下さい。…。」とかなり冷ややかな応対でした。人一人の生命が掛かっているなどという認識は微塵も伺えず、腹立たしくもあり、また、不安な夜を過ごす毎日です。今回のCT検査の放射線被爆がどの程度危険なのか、あるいは、問題ないのか、きちんと教えて欲しいのですが。どうか、宜しくお願いします。

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回答  たまごママネット医師団
 頭部のCT検査による、胎児の被爆線量は、0.005mSV(ミリシーベルト)以下(国際放射線防護委員会および米国放射線防護審議会の資料より)で、胎児に死亡や奇形を誘発する50〜100mSVというしきい線量からみると無視できるほどの低線量です。よって、CT検査による胎児への影響は心配いりません。江見先生 小野レディースクリニック(小野市)05.11.10 

妊娠初期のX線撮影は胎児にかなり影響があると聞き不安です。
最終生理日H16.7.2 X線撮影日H16.8.16
現在妊娠5週です。妊娠が分かる前日に骨粗鬆症検査でX線撮影をしました。両手の甲、計1枚です。妊娠初期のX線撮影は胎児にかなり影響があると聞き不安です。
主治医の先生からは、「自分ひとりの問題ではないから、虎ノ門病院(東京)の遺伝相談科で判断を仰ぎ、その結果どうするか決めてほしい」と言われています。結果がどうあれ産みたい気持ちに変わりありませんが、やはり不安でそのことばかり考えてしまいます。よろしくお願いします。
今回で妊娠出産は二回目です。ひとりめは逆子のため帝王切開でした。ふたりめは何事もなければ普通分娩を考えています。私の場合普通分娩は総合病院等の大きな病院でないと無理なのでしょうか。ひとりめは個人医院のせいか選択の余地なく帝王切開でした。良い産院でしたがそのことを考えると違う病院を探したほうがいいかと考えてしまいます。現在29歳出産30歳予定です。(前回出産28才)

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回答  たまごママネット医師団
妊娠と放射線被爆はいつも問題になりますね。さらに問題なのは、医者に知識が欠けていることですね。ここにインターネットから転用させていただいたデータを記載いたします。
「放射線を多量に浴びると危険な時期は?
動物実験の結果からは妊娠4〜7週に放射線を浴びると胎児に奇形が生じる可能性があるのですが、実際には妊娠8〜15週が最も危険です。妊娠8〜15週の間に多量の放射線を浴びると小頭症や精神発達遅延を起こす危険があります。ただし、妊娠8週前や25週以降であれば、放射線をかなり浴びても精神発達遅延などは起こらないとされています。
どの程度の放射線を浴びると危険なのか?
被曝線量を表す単位をradといいます。おそらく胎児の被曝量が10radを越えると胎児に障害が生じるだろうと考えられています。文献的には10radの被曝で4%の胎児に精神発達遅延が起こるとされています。しかし、一般の放射線診断で胎児被曝が5radを越えることはまずありません。おなかのレントゲン写真1枚での胎児の被曝線量は0.1rad、大腸や小腸の造影検査で2〜4rad、腹部のCT検査でも3.5radです。CT検査でも頭部や胸部なら胎児の被曝は1rad未満です。胸部のレントゲン写真で心配される方がいますが、写真1枚につき0.05mradつまり0.00005 radにしかなりません。」

 要するに、ガンの放射線治療を受けるなどの場合を除き、診断のために行った放射線検査によって胎児に障害が起こることはまずありません。
さらに胎児がX線ビーム内に入らない低線量の検査(妊娠中の母親の胸部、頭頚部、四肢のX検査)では、個々に胎児線量の推定を行い必要は無い(胎児は殆ど被爆しない)となっています。
従ってあなたの場合、心配は要らないと思います。わざわざ虎ノ門まで相談に行く必要も無いと思います。
こうした知識に欠けた産科医が時に不必要な中絶手術や不安を妊婦さんに与えることが問題ですね。一人の生命がかかっているのに・・・・・ 04.8.19


胎児への放射線の影響について
放射線の胎児への影響について不
安があり、現在出産をどうするべきか悩んでおります。
放射線の影響といいますのは、会社の健康診断で受けた胃のバリウム検査・胸部エックス線のことです。
健康診断をうけたのは1月23日で、その段階では妊娠と気づかずに検査をうけてしまいました。
 その後、妊娠がわかり、産婦人科へ相談したところ、検査先では問題ないと言われたのであれば問題ないでしょうといわれましたが、やはり第三者的な専門知識のある方にもお聞きし、精神的に安心をしたく思います。
2月8日の産婦人科の検診の段階で、妊娠7週目くらいと言われております。
検査先では影響はありませんといわれ、資料を頂きました。
下記はその資料からの抜粋です。
確定的影響としきい線
被爆部位  影響             しきい線量(ミリグレイ)
胎児     奇形、精神発達遅延   100
胎児被爆線量(妊娠に気づかずX線を受けてしまったとして、その胎児がどれだけ被爆したか)
検査部位   線量(ミリグレイ)
胸部正面   0.01以下
胃        1.5
検査の被爆量
検査部位   線量(ミリシーベルト)
胸部      0.06
胃        0.6
 通常に生活をしていても奇形などその他の問題が起きる確立があるのはもちろんわかっております。
それを考えず、このX線検査に関して問題がないとわかれば安心することができます。ご回答お願い致します。
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回答  たまごママネット医師団
レントゲン検査が胎児に与える影響について、産科や内科と異なる立場から考えてみたいと思います。私は新生児を専門としている小児科医です。妊娠中に、生まれてくる赤ちゃんの心配について小児科に相談するPrenatal visitの中で、同じような質問を受けることがあります。その中でお母さん達に説明している内容についてお話しします。
 妊娠を知らないでレントゲン検査を受けたり、妊娠中に必要に迫られレントゲン検査を受ける場合があります。このとき胎児への影響を心配して、生まれてくる赤ちゃんの先天異常や知能障害など漠然とした不安を持ち、妊娠を続けて大丈夫かと悩むことがあります。全出生児の中で、先天異常の発生頻度は治療を必要としないものを含めると5%になります。このため、妊娠中の放射線の影響を考えるときには自然発生以上の危険性があるかということになります。
この影響を確かめるために様々な動物実験が行われ、また事故などで大量のヒバクを受けた人たちのデータにより、安全なヒバク量がわかっています。
この安全と考えられる線量を『しきい値』と呼び、この値を超えてヒバクしないと胎児には影響しないと考えます。このため、受けた検査でどのぐらいのヒバクがあったかにより、胎児への影響を知ることができます。妊娠週数により、胎児に与える影響や『しきい値』が異なってきます。
ここでいう『しきい値』は胎児が受ける放射線量(mGyミリグレイ)で、母体が受ける線量(mSvミリシーベルト)とは異なります。
受精前 影響はありません。
 受精から9日 『しきい値』50mGy以上で流産の危険がありますが妊娠継続の場合は、胎児に影響はありません。
2週から8週 
  胎児の器官形成期に当たり、感受性の高い時期で、『しきい値』は、100mGyです。この値以上で胎児 
  の奇形や発育異常の危険性があります。
9週から15週(25週) 
 次第に危険性が減少しますが、『しきい値』120〜200mGy以上で精神発達遅延の危険性があります。
26週以上 胎児に対する影響はありません。
出生後の影響 
 発癌性 検査で受けるヒバク線量では癌の発生の危険はありません。 
不妊・遺伝的影響 検査で受けるヒバク線量では生殖腺に対する影響はありません。
ヒトにおいて遺伝的な影響はいままでの研究では確認されていません。
 では、実際に母体が受ける放射線検査で胎児にはどのぐらいのヒバクが起こるのでしょうか。胃透視の場合、健診で行われる検査ではおよそ1.5mGyで、診断で行われる検査でも最大3mGyです。もし受精後9日以内の検査であれば『しきい値』の1/33であり、9日以降では1/66となり、胎児への影響は無いと考えます。
その他の検査で比較的ヒバク線量の高い検査として骨盤部のCT検査と注腸造影がありますが、それぞれ25mGy,40mGyで『しきい値』より低い値となります。また直接胎児が照射野に入らない胸部レントゲンや歯科のレントゲン検査では胎児がヒバクすることがありませんので、妊娠に関係なく受けることができるといわれています。
 妊娠していることがわかっていればなるべく放射線を使った検査はさけ、可能なものには超音波を用いた検査が行われます。 しかし、妊娠初期には妊娠を知らずに放射線検査を受けることがおこります。この場合でも一般的な検査のヒバク線量からは胎児に影響が生じることは無いといえます。質問の検査では検査先で説明を受けたように胎児への影響は無いと考えられますので安心して良いと思われます。
 この質問には放射線科専門医にも相談し回答しました。


レントゲンの被爆がきになります
病院に勤務しており、透視下での検査に関わっており、被爆しました。週1回(約半日)で、妊娠6〜7週までの期間です。防護服は着用していましたが、心配です。胎児への影響はありますでしょうか。
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回答  たまごママネット医師団
妊娠期間中の胎児への放射線被曝の影響についてですが、被曝線量によって影響は違うので正確にはお答えできない面があります(病院に勤務されておられればフィルムバッジをつけておられるでしょうから、それで被曝線量についてはわかることかと思
います)。一般には5rad以下の放射線の被曝は先天奇形や流産の確率を増やすことはないと考えられています。そして上部消化管造影を受けた人の子宮への被曝線量は0.05rad程度、注腸造影を受けた人の子宮への被曝線量は4rad程度と報告されていま
すので、検査を受けた人でもなく、防護服をつけておられたのなら、放射線の影響は考えにくいです。しかし放射線の被曝がなくても1000分の1の確率で先天異常が生じることはありますので、あなたの赤ちゃんが100%大丈夫ということではないということは理解してください(危険が増えるわけでないということで安心下さいということです)。
 

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