■医療Q&Aのコーナー
 

<Q>30歳の女性です。重複子宮での双胎妊娠についてお伺いいたします。
夫側に不妊の原因があるとのことで、初めての顕微授精を受け妊娠することができました。
凍結卵を戻す時、顕微授精を受けた病院の医師より、私が重複子宮であるため(左右の大きさに差はなく、どちらかといえば大きめとのこと)双胎になることは避けたほうがよいと言われ、2個だけ戻したのですが、結果として二絨毛膜性双胎であることがわかりました(右側の子宮で妊娠し、経過は順調で8週目に入ったところです。二つの心拍の確認もできています)。
前述の医師にこの結果を報告したところ、普通の人の半分の大きさしかない子宮で双子というのはかなり厳しいのでやめたほうがいい、安全を考えて減数をしたほうがいいのではないかと言われました。加えて、子宮破裂の可能性があること、早産による未熟児の可能性、未熟児であった場合障害をもって生まれてくる可能性、妊娠中の母体への負担についても説明を受けました。
現在は以前よりお世話になっていた地元の病院に通院し、経過を診ていただいています。そちらの主治医にも双胎であることがわかった時点で、「減数したほうがよいといわれているが、本当にそうしないといけないのか」と尋ねたのですが、子宮は伸びるので重複子宮で双胎だからといって減数する必要はないのではないか、とのことでした。
正常な子宮の人でも三つ子、四つ子、五つ子を妊娠されれば負担は大きいと思うのですが、私のような子宮だとそれとはまた異なる危険性などがあるのでしょうか?
普通の人の半分の大きさの子宮だとそれほど伸びる可能性が少ないのでしょうか?
(身長:163.5?、体重:50kgで体格はしっかりしています。)
私たち夫婦が望んで授かった大切な二つの命です。
減数ということはとても考えられないのですが「本当にそれでいいんだね?」と医師から何度か強く念押しされると、不安でたまらなくなります。
私のような場合どれほどの危険性があるのか、ほかの先生方のご意見を伺いたいのです。

<A> 今の担当の先生を信じて、今後の検診を進めてください
お返事申し上げます。結論から申しますと、私自身はあなたの診察をしたわけでも、何らかのデータを拝見したわけでもないので、どちらの先生の意見が正しいのか、お答えできません。この場でどちらの意見が正しいのか申し上げること自体が、無責任だと思います。
 あくまでも私自身の感想として申し上げることを許していただけるのなら、ですが、私は現在分娩に備えて御指導いただいている先生を応援したいと思います。その先生は、分娩という結論に至るまで責任を持たないといけないはずだし、軽々しく無責任なことを説明されているとは思えません。結論として、早産、未熟児出産となってしまうかも知れませんが、それは重複子宮に限ったことではありません。今の担当の先生を信じて、今後の検診を進められるよう、お勧め致します。


<Q>本態性高血圧で無痛分娩を考えています。
今1才2ヶ月の男の子を持つ母です。2人目を考えています。25歳ですが以前から本態性高血圧です。1人目の時は普通分娩で陣痛促進剤を使い吸引分娩でした。事前に何の説明もなく事が終わってしまいインフォームト゛コンセントの大切さを実感しました。2人目は無痛分娩を希望しています。血圧の高い人に効果的と聞きました。母子共に無痛分娩の安全性はどうなんでしょうか?

<A>一口に「本態性高血圧」といわれても
 一口に「本態性高血圧」といわれても、程度も様々ですし、実際にはまだ見落とされている原因がある可能性も否定できないと思いますが、あなたの場合はどの程度のものだったのでしょうか?1人目の御出産を普通分娩で無事にされているのなら、それほど深刻なものではないのかも知れませんが、妊娠に伴って増悪する場合も、逆に改善することもあり得ると思います。あまり深刻でない高血圧なら、無痛分娩は良い適応であると思います。ただし健康保険は適応されません。安全性については、ひとえにそれを行う医師の技術および専門知識の習熟度によります。適切に施行されれば胎児にも全く問題はありません。
 1人目の分娩時のインフォームドコンセント云々については、高血圧とは無関係のものであり、私としては、ここでコメントのしようがありません。ただし、その当時も血圧が高かったのなら、吸引分娩は良い適応といえます。

<Q>催奇形性が高い薬を服用していて中絶を勧められ不安です
今妊娠2ヶ月半です。一年以上、心療内科でデパスとルボックスをもらって、一日2錠ずつくらいのんでいました。妊娠に気づかないまま、今までのみつづけてしまいました、、。産婦人科の先生に診てもらうと、「デパスは危険度4で、催奇性が高い。不妊に長い間悩んでいるとか、高齢でもう妊娠のチャンスがない以外は、あきらめた方がいいです。身内なら止めますね。」といわれました。その後ネットでいろんなサイトを見て混乱しています。上記の薬を服用したことで、赤ちゃんに障害が起こった事例はあるのでしょうか?またの確率はすごく高いのでしょうか?危険性があることはわかりましたが、それは奇形の自然発生率と比べて格段にあがるかどうか教えていただけませんか?答えにくい質問とおもいますが、不安が増す一方です。お願いします。

<A>現時点で催奇形性を示唆する報告はないようです
デパス、ルポックス服用について、お答え申し上げます。
 まずデパスについては、同系統のベンゾジアゼピンという薬品一般について、「危険度4」という評価がなされています。およそ10%の頻度で何らかの奇形を発症する危険性があるということです。ところがこのデパスという薬については、今のところ実際に奇形を発症したという報告がないようです。ということで、絶対に大丈夫とはもちろん言えませんが、絶対に危ないとも言い難いのが現実です。
 ルボックスについても、現時点で催奇形性を示唆する報告はないようです。ただし、添付文書には「投与中に妊娠が判明した場合は投与を中止が望ましい」との記載があり、同系統の薬での動物実験で(ヒトでの報告はありません)、長期間にわたって服用を継続すると胎児の脳の機能に問題が起こった、という報告もあるようです。
問題は催奇形性だけでもないので、この薬も変更あるいは中止が可能なら、検討された方がいいと思います。
 ただし、奇形についても、その他の異常についても、原因は薬だけではありません。殆どが原因不明のものです。したがって、薬を全く服用されていなくても、絶対に大丈夫とは、誰も言えません。相談された側も、薬のメーカーも、「大丈夫です。」と答えた後に、(原因は別であっても)何らかの異常児が生まれた場合に、責任を追及されるのは嫌なのです。答え方も、どうしても曖昧なものになると思います。
 後は以上の事実に対しての、あなた自身の判断と受け止め方によると思います。この場で私が言えることはこれだけです。

<Q>常位胎盤早期剥離による重度胎児仮死状態で出産しました。
2003年2月に長男を38w5d常位胎盤早期剥離による重度胎児仮死状態で出産しました。
蘇生するまでに30分以上の時間を要したため、現在も(7/20現在)長男は、NICUに入院したまま、人工呼吸器が外せない状態です。
脳原生運動機能障害で障害者登録をする予定です。大脳の機能は、仮死状態が長かったため、ほとんど機能しません。
脳波検査の結果、脳死と判断されています。
35w4dの検診日に妊娠中毒症(浮腫み++(下肢が特にひどい)、尿蛋白+、尿糖−、血圧140/90)が重度であるため、入院を勧められ、ベットの空を待って、36w2dに入院しました。
入院したにもかかわらず、中毒症の症状は横ばいであり、入院時に+であった尿蛋白も++となっていました。にもかかわらず、計画帝王切開の話しもなく、自然分娩をすすめられ続けました。
 結果、38w5dに朝(6:30ごろ)腹痛を訴えたところ、分娩監視装置をつけられ(7:00ごろ)、陣痛と言うことになりました。(前の晩より、多少はりっぽくなっていました。)決して周期的にお腹が張るということを主張したわけではありませんでした。
途中一度、トイレに行くように言われた時以外、分娩監視装置を外すことはありませんでした。
トイレに言って戻っても、看護師(助産師)は席を外しなかなか戻ってきませんでした。30分前後外していたように思います。
10:00ごろ、一過性除脈があり、酸素マスクをつけられました。
10:30ごろ、再度除脈となり、それ以降、胎児の心音が拾えなくなり、緊急帝王切開で、11時過ぎに出産しました。
一般的に、常位胎盤早期剥離の判断基準や、妊娠中毒症での計画帝王切開の基準等はどのようになっているのでしょうか?
今回の出産以後医長をはじめ、出産時の担当Dr.と手術時の補助Dr.に話しを聞きましたが、早期剥離は予知できないと言うことを繰り返し言われました。分娩監視装置をつけていても予知できないものなのでしょうか?それ以外の装置を使用して、診察すると言うことはないのですか?
『偶然に偶然が重なったことです。』と言う話しもされましたが、そういうものなのですか?
過去の質問を読んだのですが、常位胎盤早期剥離を一度起したことがある人はそうでない人に比べ次の出産時に発症しやすいとありましたが、それは現在の周産期医療では常識的なことですか?
出産した病院では、そのような説明を受けませんでしたので。
ちなみに、出産した病院は、年間分娩取り扱い数は920例以上の周産期センターのある総合病院です。
NICUも完備されています。
出産までの間に何らかの問題はなかったのかお教えいただければ幸いです。

<A> 常位胎盤早期剥離は決して予測できません
 回答が遅くなってすみません。現実には常位胎盤早期剥離で新生児に何らかの障害が残った場合、殆ど裁判になっています。ただし私はこの件も、医療者側に落ち度があったとは思えません。
 常位胎盤早期剥離は、一般に妊娠中毒症との関係が議論されていますが、実際には妊娠中毒症の症状が全くないのに突然発症するということが稀ではありません。一口に常位胎盤早期剥離といっても程度が様々で、重症の場合は母体死亡の原因となります。出血が止まらなくなるのです。
 私は今回の事例を実際に見たわけではないので、あくまでも評論家的にものを言うしかありませんが、まず妊娠中毒症についても、記載を見る限り選択的帝王切開の絶対的適応とは思えません。経腟分娩を試みることは当然だと思います。また、担当医が言われるように、常位胎盤早期剥離は決して予測できません。むしろ胎児心音が遷延性に低下してから30分以内に帝王切開を開始されているので、その判断と対応は非常に早かったものと思います。結果としては、赤ちゃんの方が不幸な転帰になったわけですが、私としては母体の健康に問題がなかっただけでも、その施設の対応を評価するべきだと考えます。
 なお、常位胎盤早期剥離は繰り返しやすいものかどうか、いろいろ議論もあるとは思いますが、「常識」とは思いません。ただし、次回の出産時には、そういうことの無いように時期を見て選択的に帝王切開とするのは常識だと思います。

<Q>子宮頚管無力症の手術について教えてください
現在妊娠12週ですが、第二子を23週で早産、11生日で亡くなってしまいました。
今回妊娠が分かったのですが、今通院している病院と第二子を出産した病院が異なる(引越しの為)ので、第二子出産先にて診断書を頂き、今回通っている病院へ提出したのですが、第二子出産先の病院では、次回妊娠したらある程度周期がなるまでは、必ず入院して下さい。と言われていましたが、今通っている病院では、子宮頚管無力症の処置(全身麻酔)をし、経過をみて約4〜5日の入院後自宅療法すると言われました。第一子も妊娠6ヶ月の時に出血があり1週間入院後、退院、その後普通に生活をしていましたが、35週に突然破水にて出産しています。
第二子出産先での診断書には下記の様な内容が記載されています。
<診断書より>
第一子出産は35w5d、DROM1956g、normal vaginal delivery
第二子→23w5d、580g、vaginal(当院)11生日死亡 delivery
23w4dに切迫流産、胎児脱出の為、他院よりの紹介でtocolysis困難で、23w5dに580g、AS11415にてvaginal deliveryとなりました。胎盤の病理学的所見にてBlanc2度の織毛羊膜炎症を認めており、これが早産の原因となったものと考えられます。
との内容でした。
現在の病院では、子宮頚管無力症の手術には感染率が高くなると説明を受けました。それでも今回は@子宮頚間無気力症の手術を受けるべきでしょうか?またA全身麻酔で行うとの事ですが、病院によって方法が異なるだけで、問題はないのでしょうか?B感染率が高くなるとの事ですので出来れば、手術をしないでの治療は可能なのか(現在は2週間に一度内診にて診察を行っています)後、妊娠11週の検診の時にCカンジタとの事で薬を膣内に直接投与されましたが、カンジタにより早産の危険性がある感染率が高まるということはあるのでしょうか?以上の事で悩んでいます。乱雑ですが、ご回答をよろしくお願いします

<A> あなたには子宮頸管無力症か否かという問題があります
 大変に遅くなりましたが、私なりにお答えを申し上げたいと思います。非常に難しい、と言うかお答えしにくいご質問です。
 まず、あなたの場合、子宮頸管無力症か否かという問題があります。(子宮)頸管無力症とは、まだ分娩に至るとまずいような早い時期に、陣痛(すなわち子宮収縮)もなしに子宮(頸管)が開く病態を指します。
これであれば多くの場合、頸管縫縮術が適応となります。この手術は、操作自体はそれほど煩雑でないことが多いのですが、やはり手術ですので子宮頸管、ひいては中の羊膜内(胎児、胎盤、羊水)にまで感染を引き起こす可能性が皆無とはいえません。このあたりに感染が起こると陣痛や破水を誘発します。現実に、この手術をすることで却って陣痛が起こり始め、破水や早産を引き起こしてしまった(それらを予防するためだったのに)という例は散見されます。
したがって、頸管無力症でもないのに頸管縫縮術をするということは感心しません。
 さてあなたの場合は頸管無力症なのでしょうか?2回ほど早産に至っていることから、可能性はあると思います。しかし絨毛羊膜炎の所見があったということで、特に2回目については、たまたま早産になっただけかも知れません。
頸管無力症とみなして手術を行うべきか、感染のリスクを考慮して手術を回避するべきか、おそらくは担当の先生も迷っていらっしゃると想像いたします。私が担当医であった場合も相当迷うと思います。
 頸管縫縮術の麻酔を全身麻酔で行うというのは、あまり一般的とはいえませんが、その施設のやり方、もしくは担当医の考えがあってのものだと思います。あるいはあなただけの個別の適応があって、その方法を選択されるのかも知れません。
 カンジダ腟炎については、妊娠中はよく見られる合併症で、特に早産の原因になるとは思えません。適宜治療を受けられたらいいと思います。
 今後の治療方針について、最終的には主治医の先生と十分に話し合い、お互いが納得の上で1つの方針をとらないと仕方がありません。
私自身は、あなたを直接診察していないし、今までの御出産についてもちゃんとしたデータを持っておりませんので、これ以上のことを申し上げるわけには参りません。 

<Q>「出産後の子宮弛緩について」是非教えて下さい。
一人目を正常分娩で出産した数時間後、フラフラし、トイレで出血したため、再度分娩台に上がらされました。そして、突然お腹をガンガン押され、縫ったところを再度切り、医師が手で子宮から何かを掻き出し(出産より痛かったです)、臍や膣、腕にも注射をされ、しまいには気を失っていました。(そういう薬を注射されたのかもしれませんが)気がついた時には、「子宮の収縮が悪かったから」としか説明されず(入院中も)今だになぜそういう状況になったか納得できずにいます。母子手帳には「出産5h 子宮弛緩 出血2000cc」、出血の欄には690ml と書いてありました。 今、二人目を欲しいを思っているんですが、また同じ思いをするかもしれないなら子供はあきらめようかとさえ思ってしまいます。子宮弛緩というのは体質的に繰り返したりするものなのでしょうか?婦人科の医師に相談したところ、「先生も人間だから・・・普通は起こらないこと」と、言われましたがそうなのでしょうか?また、次は硬膜外麻酔を使った分娩を希望していますが、こういうことがあった人でも大丈夫なのでしょうか? 是非教えて下さい。

<A> 弛緩出血自体はそれほど珍しいことではありません
 まず、弛緩出血自体はそれほど珍しいことではありませんが、我々産科の開業医にとって、平素比較的よく起こることで、非常に苦労することの多い産科合併症といえます。分娩終了後に子宮が十分な収縮をせず、時には大量出血を、それもかなりの短時間の内に起こして、ショック状態を来すことがあります。
どうして困るかといいますと、まずどのような妊婦さんに発症するのか、前もっての予想が全くできない(多くの場合原因も不明です。)ということ、大量出血に対しては輸血が必要なこともありますが、我々のような個人の診療所には輸血用血液が十分にはないことが多いのです。
 弛緩出血の症例に遭遇しますと、大抵の産科医は相当にあわてます。また適切な処置を迅速に行うことも必要です。今回の御質問をされた方の担当医は、適切な処理を、非常に手際よくされていると思います。産科医が行う処置としては、子宮を収縮させるために、まず子宮全体をマッサージし、子宮収縮薬を静脈内注射、点滴、あるいは腹壁や腟壁を通して子宮に直接注射するという方法を取ります。今回もこれらの処置が行われたものと推察します。意識が無くなったということに関しては理由がわかりませんが、相当に痛みを伴う処置をされたので、鎮痛薬もしくは麻酔薬が投与されたのかも知れません。
説明が不十分で「納得できず」とのことですが、殆どの場合、このような処置を行っている最中に十分な説明をすることなど困難で、ほぼ不可能といえます。
前述の如く弛緩出血の原因はわからないことが殆どですので、事後であってもそれ以上の説明も仕様がないのでしょう。担当医としては「あわや死ぬかと思った。大事に至らずによかった。」というところが本音ではないでしょうか。
 次回の出産に関しても同様なことが起こるかどうかですが、それは予測できません。同様なことが起こる確率はむしろ低いのではないかと思いますが、絶対にないとは言えません。もし次回の御出産で担当医が変わるようなら、新しい担当医には前回の出産で弛緩出血が起こったこと、およびどのような処置をされたのかを、十分に伝えておくべきでしょう。担当医が変わっても変わらなくても、次回の御出産に際してはそれなりの態勢で臨んでくれるはずです。
また、硬膜外麻酔が弛緩出血を起こしやすくするということは全くありません。局所麻酔薬を硬膜外に注入すると、子宮収縮は多少増強されることが多いといわれています。
再び今回のような処置が必要となった場合、私なら硬膜外麻酔下に行うと思います。ということで、今回弛緩出血があったからといって、次回の分娩で硬膜外麻酔を問題視する必要はありません。
<Q>突然の死産について教えてください
 40週6日で死産を経験した初産婦です。37週より子宮口を柔らかくする静脈注射「マイリス」を週2回受けていました。赤ちゃんは体重3385g、身長52.2cmで出産し、妊娠中は血液・胎盤検査、通常の検診でも何の問題もなく、陣痛を待つばかりでした。前日7:30に陣痛が起こり、15:30に入院した際に胎児の心音が取れずに胎内死亡が確認されました。同日早朝まで胎動がありました。
先生の説明によると、解剖をしたわけではないので、100%ではないが、「胎児の血液が何らかの原因で(現代医学では解明不可だそうですが、)瞬間的に固体化し、心臓を通過することができずに、一瞬のうちに死亡した」ことに間違いがないだろう、とのことでした。こういうことは実際にあり得るのでしょうか。また、最後の検診(死亡確認の3日前)まで全く問題がなく、突然死産に至ることはあり得るのでしょうか。
  次回の妊娠では今回のような死産を防ぐために、生理再開後から妊娠27週まで低用量アスヒ゜リン療法を行い、35週から「マイリス」の注射を開始し、38週には分娩するという説明を受けました。私が調べた結果、低用量アスヒ゜リン療法とは胎盤の血栓防止に用いる療法であって、「胎児自身の血液の固体化を予防できる」という説明は一切なかったのですが、果たしてこの療法が私のケースに効果があるのでしょうか。
  待望の長男を突然失い、その死について第三者として専門の方にお話を伺いたいと思い、すがるような気持ちでメールいたしました。ご回答のほどよろしくお願いいたします。
<A> 予測は全く不可能なことが殆どです。
まず、40週前後の、いつ生まれてもおかしくない時期になって、突然に胎児が死亡するということは、「ありうる」というよりも、決して珍しくありません。はっきりとした統計は知りませんが、数百例に1例の確率だと思います。私の施設でも、つい先日1例ありました。胎児死亡の原因について、最も多いのが「臍帯過捻転」といいまして、臍帯がよじれてしまって血行が遮断されるものです。そのよじれる原因は胎児の動き自体によると思われ、いわば胎児が自殺するようなものです。予防することも予測することも出来ません。その次に多いのが「常位胎盤早期剥離」で、胎児が娩出される前に胎盤が剥離してしまうものです。妊娠中毒症が原因との記載が多いのですが、全く妊娠中毒症の症状が無くて突然起こることは決して稀ではありません。これ
は胎児の状態もさることながら、母体にとっても極めて危険な転帰を招く可能性があります。その次が胎児自体に何らかの奇形(心臓などの)がある場合ですが、死産児を解剖してみても死亡の原因が全くわからないのが30%程度あります。前述した私の施設の例も、原因は全くわかりませんでした。
 このような場合に御理解頂きたいのは、「何が悪かった。」とか、「こうすればよかった。」という問題ではないということです。予測は全く不可能なことが殆どです。
 次回の妊娠について、低容量のアスピリン療法を勧められているとのことですが、アスピリンは胎盤を通過して胎児の体内にも移行しますので、悪くはないかも知れません。しかし、10ヶ月以降の胎児にはアスピリンの持つ動脈菅収縮作用が懸念されますので、私自身は疑問に思います。妊娠後期以降にヘパリンの持続注入に変えるという方法も考えられますが、ヘパリンは胎盤を通過しません。すなわち胎児には移行しません。恐らく今回担当された先生も、説明に苦慮していらっしゃると思います。
私なら、今回の妊娠の転帰がこのようなものであったにせよ、次回の妊娠は何の特別な治療もせずに、経過を観ると思います。それがいいか悪いかわかりません。2回も同じ結果になったらきっと責められるでしょう。しかしそれでも私自身はそのように考えます。
<Q>2度続けて繋留流産をしてしまいました
私は去年の9月と今年1月に2度続けて繋留流産をしてしまいました。
もう、子どもがもてないのかと落ち込む日々が続いています。
この流産について詳しく教えていただけないでしょうか?
検査や治療が必要ならそれがどんなものか教えていただけないでしょうか?
不安と悲しみにさいなまれる日々が続いています。
<A>不妊専門の医院で指導を受けられたらいかがと思います
 今回のご質問ですが、1人も生児がなくて3回続けて原因不明の流産が起こるのを、「習慣流産」もしくは「不育症」といいますが、2回の流産ではあまり議論はされません。しかしご本人の気持ちは推察できますので、3回目の妊娠では、とりあえず流産予防の投薬を積極的に行う医師が多いでしょう。私もその一人です。不育症の検査については、議論されているものすべてを行うと、コストが70-80万円もかかります。それで何とか原因の推察がなされるのは約半数程度ですし、その議論自体も確立されていないものが多いのです。不妊専門の医院で指導を受けられたらいかがと思います。

<Q>出産時のトラブルについて教えてください
お産は40週で、分娩時間6時間25分、体重は2982gです。仮死の原因は、羊水を飲み込んだ為に、肺に入ってしまったという事でしたが、これは救急車で運ばれた病院で聞いた事です。
出産時の事を詳しくお話しますと、実は2日前から出血がありまして、量も多かったので診察してもらいましたが、「問題ないです。赤ちゃんもまだ下りてきてないから出産もまだです。」と言われたんです。
先生の言葉に多少不安もありましたが、信じるしかなく、2日後に陣痛が来たんです。
病院に行く前にトイレへ行くと、ドバ〜っと流れるものがあり、真っ赤だったので血だと思っていたのが破水してたんです。
病院に着いたのは朝の5時頃で、先生は「あ〜、まだまだ産まれないよ。お昼過ぎるだろう。」と言って、助産婦さんと2人だけになり、辛い陣痛に耐えながら腰をさすってもらったりしていました。
それから7時頃私があまりにも苦しんでるからと子宮口を診てもらったらもう全開寸前だったらしくびっくりして先生を呼んできてくれたのですが、入ってくるなり「そんなはずはない。」と笑いながら先生も確認・・・。さすがにびっくりしてあたふたと準備。
でも、いきむと赤ちゃんの心音が消えるという状態が何度も続いた為、「へその緒が首に巻き付いてるも。」「もう我慢しなくていいから早く出そう。」と言われてから3回程いきんだ直後に自分でもびっくりするくらい急に出てきたんです。切開する間もなく・・・。もちろん赤ちゃんは泣きません。少しだけ声が聞こえただけで助産婦さんが「ほら、泣いたやろ?」と言たっきり、2人でばたばたと市民病院に連絡して、何の説明もなく救急車で連れて行かれてしまったんです。
産まれた赤ちゃんを一目も見る事なく・・・。付き添いで来てた母達は、とっくに家に帰されてしまっていました。
その間、私はほったらかしで、その日に限って他の看護婦さん達はいませんでした。
縫合が終わってしばらくすると、ものすごい痛みなので診てもらうと、すごく腫れ上がってて2日間寝たきりでずっと冷やしながら随時襲ってくる痛みに耐え、市民病院に駆けつけた主人からは「2〜3日が山だと聞かされた。」と・・・。
でも、運ばれた病院での処置にも恵まれ1ヶ月程で無事に退院でき、脳への後遺症も心配されましたが、今ではすっかり元気です。
市民病院の話では、胎盤がはがれかけてて、羊水と血を一緒に飲み込んだ為だそうです。
という事は、出産前の出血はそれが原因だったのではないかと思いました。
もちろん私は退院するまで見に行く事さえ出来ず、半日母子同室になる親子を見るのがとても辛かったです。
おまけに、自力で尿を出す事が出来ずに悩んでいるのに、「急に出てきて麻痺してるだけだから何日かすればちゃんと出るよ。」と笑いながら言うんです。
度々看護婦さんに頼んで導尿してもらうのも辛くて無理言って泌尿器科へ行き、自分で導尿をする方法を教えてもらいました。
先生は、「こんなのがあるのか〜。」と器具を見てましたが、知らないものなんでしょうか??導尿も1ヶ月続きました。
そういえば、私はもとから頻尿で、妊娠中はもっとすごかったんですが、相談しても「妊娠中だからね〜、膀胱が下がって・・・。」等の話だけでしたが、今でも頻尿に悩み、母の知り合いの薬剤師さんに漢方を処方してもらい、アドバイスをもらいましたが、なかなか良い方向に向かいません。「もしかしたら、腎臓の機能が弱いのかも・・・。」とも言われましたけど。
2人目ほしいですけど、性交時に痛いのと、前回の経験が頭から離れず、また尿が出ないとゆう苦しさもあるのかと考えると、なかなか踏み込めません。
私は九州から嫁いできてるので、知り合いも少ないし、どういう風に産院を決めればいいのか分からないんです。
次は、無痛分娩がいいのと、排尿に対してのケアなどもしてくれるという勝手なわがままで探したいのですが、全く分かりません。どうぞ宜しくお願いいたします。
<A> 私には医者に落ち度があったとは思えません
 昨年頂いたご質問ですが,私もずいぶん考えてしまいました。患者さんのおっしゃる事はよくわかります。当然の気持ちでしょう。一方逆に,医者の立場に立って考えますと、「何を文句言っているんだ。赤ちゃんは元気で何の問題もなく助かっているのだろう。こちらもひやひやして一生懸命医療を行ったんだ。」ということになります。初産でこのように急激に進むということは極めてまれですが,やはりないことはありません。「途中で心音が聞こえなくなった」云々は、あまり意味のないことだと思います。出生直後の赤ちゃんの状態は,確かにあまり良くなかったのでしょう。母体の切開部分の処置など、とりあえず止血ができればいいという程度に急いでなされたのだと思います。
  すなわち、丁寧に縫う暇などなかったのでしょう。一般に出産に伴う外陰部の傷は、少々荒っぽく縫っても時間がたつときれいに治癒すると言われていますし,それはほとんどの場合事実です。しかし<どうしても長期間にわたって痛みが残ることもあり、それはそれで治療も可能と思います。
 尿閉、すなわち導尿をしないと排尿できない状態も、産後まれにありえます。私のクリニックでも、1300人の出産例のうち2人が産後に尿閉となりましたが、1週間以内には治っています。こういうことは決して珍しいとはいえません。しかし、1ヶ月以上も続くというのは重症です。それで「こんなのがあるのか〜」という発言になったのだと思います。
 この例も、私には医者に落ち度があったとは思えません。この先生なりに当然の処置を進めておられたと思います。


<Q>ポッター症候群について教えてください
妊娠中より拝見して参考にさせていただいていました。順調な経過でしたが20週の検診で羊水過少ということで翌日突然の入院、今回は赤ちゃんは諦めざるを得ないという診断が下されそのまま死産となってしまいました。ポッター症候群というもは生存不可能な症例ということで今回は致し方なかったのでしょうが、どうしても次もだったらどうしよう?という考えが頭をよぎります。医師は同じような例が続けて起る可能性は少ないと言っていましたが、どうしてこのようなことが起ったのか、これまで同じ症候群の子を持った親はその後の子供はどうだったのか、という質問には判然とした回答は帰ってきませんでした。
どうかご意見を戴きたいので、宜しくお願いします。
<A> ポッター症候群は原因も不明です
ポッター症候群は原因も不明ですが、確かに生存は不可能です。手元の教科書によりますと、頻度は1/4000といわれ、次回の妊娠で再び同様の問題が起こる確立は3%ともいわれています。
しかし、症例数自体が少なく、正確な報告もなされていない(単に「死産」とのみ届け出されることが多いのでしょう)ので、明らかなことはわかりません。
以上のように、私としても結局は、担当医と同じような回答、説明しかできません。



<Q>切迫流産と診断され、ダグシランとデュファストンを3錠分3で処方されました。
切迫流産と診断され、ダグシランとデュファストンを3錠分3で処方されました。
9日間服用したものの何の変化も無く、全身倦怠感などがあります。
インターネットで調べたり、知人を介して助産婦さんに聞いたところ、妊娠初期の場合は副作用の心配もあるのであまり処方をしないこと、また、胎児に対する影響が心配されるとか。
一般的に処方されるものなのでしょうか。そして処方された薬は安全なものなのでしょうか。
今は、他にもこのドクターを信頼できない所を感じているので別の病院を探しています。
<A>
ドクターの指示に従ってください
ダクチラン(「ダクシラン」は誤りだと思います)もデュファストンも、切迫流産の治療薬として古くより用いられ、健康保険の適応も認められています。
「何の変化もなく」というのは、明らかな流産(進行流産)にいたっていないということでしょうし、「全身倦怠感」も、つわりでないかと思われます。
助産婦さんがどのような意見を述べられたのか知りませんが、その助産婦さんは、あなたの妊娠について責任を持つ立場にある人なのでしょうか?例えば今回、流産予防の服薬は危険だからとか言われて、服薬を中止したとしましょう。その結果流産に至った場合、責任を持った説明の出来る方なのでしょうか?もしくすりの内容や、あなたの妊娠の状況について何も知らない人の意見なら、無視されるのが賢明です。
ドクターを「信頼できない」と感じていらっしゃるのは、状況により仕方がないことと思います。早くあなたと相性の良いドクターを見つけて、指示に従われるように勧めます。

<Q>出生前検査について
35才の初産なので奇形や異常児の発生率がたかいのではないかととても不安です。
もし障害のある子供ができたら育てていけるだろうか、とかそんな事ばかり考えてしま います。染色体異常とかを羊水検査だけでなく血液検査で出来るときいたのでしようと 思うのですが希望すればできますか?医療がどんどん発達し、昔はなんてことのなかったお産がいまではとても大変な事のように思えてなりません。

<A> 「受けていた方がいいか」どうかは
染色体検査の出生前検査とは、主として母体の血液検査(クァトロマーカー・テスト)と羊水検査をさします。
これを「受けていた方がいいか」どうかはご自身の考え方によります。私たちはお薦めしてはいけないことになっています。血液検査は、染色体異常の確立をみるものですが、100%確実な結果を得ることはできません。
また、時期的に妊娠15週から18週までに行うべきでしょう。羊水検査なら1005確実な結果を得ますが、この検査自体が流産のきっかけになることもあります。
あくまでも私個人の意見ですが、まず妊娠15週で血液検査(クァトロマーカー・テスト)を受けて、それで異常の確立が低ければ、それ以上の検索は不要ではないでしょうか。



<Q>
薬の副作用について
はじめましてこんにちは。 お聞きしたいことがあります。私は、ひどい花粉症で毎年、 この時期になったら、“トリルダン”という予防薬を約2ヶ月間 飲みます。年齢的なこともありますので今年こそは、子供を産みたいのですが 飲み終えてからどのくらいで、薬の作用が消えるのでしょうか。 やはり、薬を飲んでいる間は、妊娠しないほうがいいんですよね。 教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

<A>妊娠初期の安全性に関して
トリルダンについて この薬は、平成12年3月の時点で、いわゆる「経過措置品目」となり、すなわち製造発売が中止となりました。その理由は、特に副作用があったからというわけではなく、メーカーであるアヴェンティスファーマ(株)としては、新たに「アレグラ」という薬を開発して、こちらの販売推進をしたいという意向のようです。実はトリルダンは肝臓で活性化され、この活性化されたものが「アレグラ」となって作用していたそうです。トリルダンについては、妊娠初期の安全性に関して、ほぼ確立されたものがあったので、仮に妊娠初期に服用されていたとしても、胎児に対する影響は問題視しなくてもいいようです。ただしアレグラについては新製品であるために、「妊娠初期に服用してしまって、その後どうなった」というデータに乏しいのも事実です(理論上はトリルダンと同じはずですが)。今後アレグラに変更されるかどうかしりませんが、この薬の胎児に対する影響、妊娠中の服用の安全性もしくは危険性については、現時点ではまだ何とも申せません。

<Q>薬を飲んでしまい、赤ちゃんへの影響が心配です。
こんにちは。妊娠しているとは知らずに薬を飲んでしまい、赤ちゃんへの影響が心配です。 12/23に受精したのだと思うのですが、12/28から風邪をひいてしまい、 年末年始で病院が開いていなかったのもあって、1/15くらいまで持ち合わせていた以下の薬を 飲んでしまいました。風邪をこじらせて副鼻腔炎のような症状にもなってしまったことも心配です。 一度に飲んだわけではないのですが合計するとかなりの分量になってしまいます。 朝・昼・夕と3回飲んだのは1/7くらいまでですが はっきりとは解りません。 薬の本で調べたときに「DNAに直接作用する…」といった但し書きを見た薬もありましたし、 飲んだ時期がまたとても危険な時期に該当しているようで、半ば産むのを諦めてもいます。             
☆ ・ベンザブロック(市販)・・・12/29〜1/2     
☆ ・パセトシン250(KH807)
・セレスタミン(311)  ・・・1/5〜1/7          
☆ ・リザベン100       
・レフトーゼ錠50   ・・・1/2〜1/5       
・オゼックス錠150     
☆ ・クラビット100mg錠(D723)       
・セルベックス50mgカプセル(sx50)       
・トランサミン250mgカプセル(D605)  1/7〜1/11       
・ロキソニン60mg錠(157)     
☆ ・PL粒  ・・・随時          
☆ ・タリビット錠(D721)  ・・・1/12〜1/15
まだ未婚の上、経済的な問題もあって、妊娠の継続は迷っています。 赤ちゃんに及ぼしてしまう薬の影響力によっても、私と彼自身の決断もかなり 変ってきます。 現在24歳ですが、以前に卵巣脳腫の手術をしているので子供が自分にも できたことは本当に嬉しいのですが。。。 どうか教えてください。

<A>薬の服用は慎重に
妊娠初期に各種の薬を服用された方に  一般に、受精後2週間プラス4〜5日間の期間における薬の服用は、影響あるものは流産となりますし、妊娠が継続していれば全く問題ないといわれています。したがって12月23日に授精したのであれば、少なくとも1月7日までの薬は無視されてもいいでしょう。その他の薬も、特に胎児に対する影響が問題視されるものはありません。少なくとも、これらの薬の服用が、中絶の理由とはなりません、むしろ問題は、「持ち合わせの薬を」これだけ短期間のうちにいろいろと、ご自身の判断で服用されていたことです。医療機関がお休みの数日間だけなら止むをえないにしても、やはり薬の服用にあたっては医師もしくは薬剤師の指導のもと、慎重に行うようにしてください、それは妊娠の有無に関係なく重要なことです。02.2.3

<Q>
なぜ1度ならず2度も低置胎盤になったのか?
一人目の出産は辺縁前置胎盤で帝王切開をしましたが、また17週の時(先週)低置胎盤気味と言われ胎盤は子宮口のすぐ脇にありました。 前回輸血2400ccで子宮を摘出する一歩手前だったと言われたので、また帝王切開をするのがとても怖いのですが、 @今回は一人目の事が影響しているのですか?それとA治る確率はどのくらいあるか?B何かいい方法があるか?Cなぜ1度ならず2度も低置胎盤になったのか? を教えていただけたら幸いです。 宜しくお願いします。 今通 院している病院は さっぱりとしていて、あまりそう言うことが聞きづらく長く言葉を交わしていません・・・

<A>
直接担当医に尋ねるべき内容です。
妊娠17週の時点では、胎盤が上方にあって「前置胎盤ではない」という否定的診断をくだすことは可能ですが、胎盤が下方にある場合に、「前置胎盤である」と断定することは無理です。後に胎盤が上方に移動して行く(ように見える)ことが大部分なのです。このように、今後、前置胎盤となるかも知れないが、まだ断定できない状態にあるのを「低置胎盤」と呼びます。22週から30週の間には、多くの例で診断可能となりますが、その中には診断の確定が困難なこともあり、10ヶ月に入っても、まだ迷う例もあります。前回大量 出血があったのは、帝王切開をしたためではなく、前置胎盤事体に原因があります。前置胎盤であれば、帝王切開が絶対的適応になるし、その場合は大量 出血の可能性を考慮に入れて準備をするべきです。(日、水):仮に今回も前置胎盤になったとして、前回のことが影響しているということは考えにくいと思います。ただし、子宮壁の瘢痕が今回の胎盤の付着部位 に多少影響する可能性はあるかもしれません。(月):治る(前置胎盤でないと断言できるようになる)確率については、私は実際に超音波の写 真も見ていないので何ともいえませんが、一般論としては先にも述べましたが、大部分で前置胎盤を否定できるようになります。(火):前置胎盤を防ぐ方法というのはありません。今回お尋ねの質問はすべて、やはり直接担当医に尋ねるべき内容です。「さっぱりとしていて聞きづらい」とのことですが、そのような質問には担当も答える義務があるはずです。ただし、(日)は「影響していない」(月)は「わからない」(火)は「ない」(水)は「わからない」と答えられる医師がほとんどだと思います。


<Q>
AFPってどんなものですか

今妊娠31週目です。主人と中国に帰って、出産することで、先週北京に帰りました、 北京の大きい病院に通うようになり、今日検体でした。そして、ショックなお知らせを受けました。「血液の中AFPという指標は高すぎ(300でした。31週目の基準値は175打という。)、胎児は先天性畸型になる可能性があるとお医者さんが言いました。日本の病院に半年以上通 いましたが、今までずっと一切正常だと言われました。AFPってどんなものですか、私の赤ちゃんは本当に危ないですか?お答えよろしくお願いします。

<A>
出産を待たないと仕方がないと思います。
母体血中のAFP(alpha-fetoprotein アルファ胎児蛋白)は、本来閉じているべきところに穴が開いた奇形、たとえば無脳児や二分脊椎などが胎児に合併すると高値を示し、ダウン症では低値を示すことが多いといわれています。しかし、これが異常値だから絶対に危ないというわけではなく、また、これが正常なら大丈夫というわけでもありません。15週から22週未満(通 常は16週から18週に間)に調べて、それらの奇形や染色体異常の可能性を推測することもありますが、日本ではこの検査を滅多に行いませんし、医師として患者さんに勧めてはいけないことになっています。教科書を見ると、妊娠8ヶ月では、350mg/ml以上が「高値」となっています。週数に関係なく正常の中間値の2.5倍以上を「高値」とするはずですが、あなたのAFPは本当に「高値」なのでしょうか?現在の週数なら、中枢神経の奇形の有無について、AFPなどより超音波(エコー)の方がよほど正確に評価できるはずです。無脳児、大きな髄膜瘤、水頭症は絶対にわかります。さらに必要とあらば、MRIも考慮してよい検査ですが、奇形が見つかったとしても現時点ではどうしようもありません。出産を待たないと仕方がないと思います。


<Q>薬の副作用が心配です?
子宮筋腫合併妊娠&38才の高齢。現在妊娠7週目です。妊娠しているとは気づかずに、計算的に妊娠4週目と5日と思う日に神経系に作用する、:ゾピクロン:シクロピロロン系製剤、製品名【アモバン7.5?】という催眠を促す薬を一錠服用してしまいました。常用、依存はまったくありませんがお腹の赤ちゃんにどのような影響を及ぼすのか?と思うと心配で。受診をしてもらったお医者様にも説明はしたのですが、「ウ〜ン・・・」と返事が返ってきただけで、明確な答えをいただけませんでした。妊娠4週目〜7週目頃は赤ちゃんの脳や脊髄の神経細胞の80%がつくられる時期だと聞いているだけに、心配です。

<A>
問題にならないと思います。

結論から申せば、問題にならないと思います。あらゆる薬について、妊婦に対する投与の安全性確認のためには、長い歴史と莫大なデータが必要です。ゾピクロン(商品名:アモバン)は比較的新しい薬で、妊娠初期の服用による胎児への影響について、完全に判明しているとはいえません。この点に関しては私は、日本の発売元である中外製薬(株)に直接問い合わせをしてみました。まずラットを用いた実験では異常が認められません。ヒトについてはカナダから発表されたものがあり、危険な時期に服用した31例で大奇形発生率はゼロだったそうです。データ数が少ないので現時点では断定もできませんが、まず問題なしと考えてよいでしょう。この場をお借りして、情報提供を快く、迅速にしていただいた中外製薬(株)様に改めて感謝申し上げます。一般 論として、妊娠4週5日までは、どのような薬を服用されても、問題があれば流産に至るし、妊娠が継続していれば影響を無視しても良いといわれています。今回服用はちょうど4週5日ということで微妙といえば微妙ですが、仮に4週6日以降であったとしても、上記よりもまず問題なにならないでしょう。ただし、奇形に限らず胎児の異常を来す原因というのは、薬だけではありません。奇形以外にも、赤ちゃんというのは、生まれる前も後も、心配の種がつきることはありません。それが親子関係というものです。ここでお願いですが、今回の妊娠が継続して、ご出産にいたられた場合(あるいはそうでなかった場合でも)このネットをつうじてご一報をいただけますでしょうか。それは製薬会社にとっても貴重なデータになりますし、同様の心配をされる別 の妊婦さんに安心していただくためにも、有用な情報となります。よろしくお願いいたします。




<Q>ピルを止めても生理がこないのですが?


質問です。以前から1年半ほどピル プラノパールを服用しておりましたが間をずっと空けていないで飲んでいました。←6か月間くらい?かな。最近(9月下旬)飲むのをやめても生理がきません。こわくなり即、妊娠検査薬で検査→できてませんでした2週間後再度検査、またまたできてない・・ 昨日10月20日検査陰性でも生理がこないんです。。なので一昨日薬局で芳香園製薬サンのサフラン配合メスコンSXというものを買いました。金曜日夜から飲み始めました。どうしたものでしょう。9月20日に1回目の検査10月4日に2回目の検査すべて陰性です。メスコンSXを飲み始めて今日で3日目です。何日目くらいから生理はくるのですか? メスコンを飲み始めてから下腹部に鈍痛があります。生理痛に似た・よろしくお願い致します 5月から8月までドグマチールも服用しておりました。

<A>
続けて6ヶ月の服用は無茶です。

 通常プラノバールの服用は、21日間行って、その後7日間休薬します。それを「ずっと空けないで」6ヶ月間服用されていたというのは本当でしょうか?だとすれば、かなり無茶な話です。この薬は医師の処方がないと入手できないはずですが、処方した医師はその事を知っていたのでしょうか(そんな非常識な事をゆるす医師がいるとは思えませんが)?メスコンSXは漢方と生薬より調剤された製品で、確実に生理を起こすような効果 はありません。下腹部痛もメスコンSXとは無関係です。何か異常が起っていると思われます。ただちに産婦人科専門医を受診してください。

<Q>切迫流産を心配しているのですが.......?

現在妊娠21週目です。切迫早産を心配しています。早産した場合、何週目だと何%が生きられて、そのうち何%に障害がのこるのかを知りたいのですが。よろしくお願いします。

<A>
一般的には22週では救命もほとんど不可能ですが24週に入ると半数が救命可能。

24週に入ると半数が救命可能となりますが、生存してもそのさらに半数には、重症の後障害が残ります。28週位 になると、特に明らかな後障害のない例が大部分となりますが、出生時の状況、たとえば感染とか、胎児仮死の有無などによって転帰も異なります。 また、「後障害なし」とはいっても、幼児期以降に情緒障害を示す例も多く、26週未満なら、ある程度の未熟児網膜症は必死と考えていいでしょう。未熟児性について安心して分娩が可能になるのは35週以降です。 実際には未熟児を扱う施設の医療内容によって成績も異なるし、個々の母体、胎児にいずれも固有の問題点があるはずです。この質問は、新生児を扱う小児科医に直接たずねてください。


<Q>妊娠中毒症について 

今回で3回目の妊娠で、現在2ヶ月の終わりなのですが、一人目も、2人目も、妊娠中毒症が、結構酷く入院に至るまで行き、無事に2人とも出産できたのですが、今回出来れば下の子を連れて出産せざる得なく、助産院で出産を考えて居るのですが、基本的に助産院では出産は不可能なのでしょうか?あと、出来れば中毒症を軽くする方法など有ったら教えて頂けますでしょうか?宜しくお願い致します。 現在半年になった娘がいますが、今と言うわけではないのですが、2人目を考えています。 私は現在の娘を妊娠したとき、主人と私との白血球のタイピングが似ていると言うことで、習慣性流産の治療を受けました、旦那さんのリンパ球を私の腕に皮下注射するというものです。 2週間の入院をしました。 最初は一人目を無事成功したら2人目は何もしなくていいだろうということだったのですが、娘を出産後聞いてみると、次に妊娠しても同じ治療をしたほうがいいだろうと言われました。 出産の時は親に見てもらうとしても、妊娠時の2週間の入院はきついなと思ってしまいます。 これからハイハイからタッチなどだんだん手が掛かっていく一方で両親に預けるのは申し訳なく思ってしまいます。 私のような治療は妊娠のたびに治療をしていかなければならないのでしょうか? あと、私が出産した病院には無いのですが、子連れ入院というのがあるというのを最近知りましたが、それはどのような物でしょうか? 出産後病院の方には相談に行っていませんがそう言う相談も普通に外来の検診でいけばよいのでしょうか?教えていただけたらと思います。

<A>過去2回の妊娠中毒の程度によりますが、
いずれも「重症」のレベルにあったのなら、今回も要注意でしょう。まず助産院以外の施設で検診を受けて、「中毒症を軽くする方法」についても指導をうけられたらいかがでしょうか?妊娠後期にいたって、妊娠中毒症も軽症以下と判断されたら、その時点であらためて、助産院での分娩を相談されるとよろしいかと思います。
 いわゆる「免疫療法」の有用性については議論が多く、「絶対に有効である」という人から「全く意味がない」という人まで、研究者によって意見もまちまちです。私の個人的印象としては、有用性を否定する意見が強くなっているように思います。しかしだからといって、免疫療法を勧める先生の意見を否定するわけでもありません。私自身は不勉強です。すみません。
現実問題として、家庭の事情は無視できませんので、やはり担当医に直接相談してください。「子ずれ入院」は大病院では無理でしょう。それに対応しているか否かは、個人病院若しくは助産院個々にたずねてみられたらいかがでしょうか。ちなみに私のクリニックでは「黙認」という形をとっています。母親から離れると、どうしても寝ることができないという子どもさんもいますので、母体も特に深刻な問題のない方に限り、出産後には一緒に泊まるのも可としております。ただし子どもさんの食事までは提供しません。風邪や発熱などの問題があれば、やはりお断りしています。



●”妊婦と薬の服用について”その1


<Q>妻が妊娠初期でアレルギーの薬を服用しているのですが.......?

 現在、私の妻が妊娠2ヶ月目に入りましたが子供の状態が非常に気になります。というのは妻はアレルギー症で(詳細は不明ですが)強い薬を使って治療を行っており子供への影響が心配です。現代の医学では事前にお腹の中の子供が奇形児であるなどの判別 はできるのでしょうか?又、もし判別する方法があったとして全ての産婦人科で判別 可能なのでしょうか?よろしくご回答願います。

<A>
まずは処方した医師に確認「絶対に危険」と言うものでない限り、
神経質にならないこと

「強い薬」ということですがその薬の名前はわからないのでしょうか?またその薬を処方している医師は奥様が妊娠初期であることを知っておられるのでしょうか?抗アレルギー薬、或いは抗ヒスタミン薬のうち 比較的古くから使用されている薬については妊娠中の服用についてもかなり安全であることが確認されています。

 代表的な薬品名をあげますとポラミン、ニポラジン、ザジテン、及びトリルダンこれら4者については 常用量で胎児奇形を起こす原因とはなりません。
次にアゼプチン、レスタミン、アタラックス、セルテクト、及びリザベンについては、全く安全とは言い切れませんが やはり常用量なら明らかな胎児奇形の原因になりえないと言われています。

 近年この系統は新薬が幾つか開発、発売されました。(例エバステル、ジルテック、アレジオン、ダレン)これらは、「絶対に危険」ともいえませんが
安全性を確認するためにはまだ臨床応用の歴史が不足
しています。

とはいえ、常用量で短期間の服用なら少なくとも中絶の理由にはなりません。


★ 胎児奇形の診断について

一口に「奇形」といっても、その程度や内容はさまざまです。

 生命を維持することすら不可能な無脳児は妊娠20週以前に診断可能です。(胎児死亡の扱いとなります)次に、生命を維持するのが非常に困難だが救命の可能性もあると考えられる奇形 例えば横隔膜ヘルニア ポッター症候群(胎児尿が排出されず、羊水過少から肺低形成となります)

 一部の重症心奇形については診断できることもできないこともありますが診断倫理的に中絶の適応とはなりません。さらに小奇形、例えば口唇口蓋裂などは仮に発見されたとしても患者側から尋ねられない限り医師は出産まで告げずにいるのがふつうです。当然ながら中絶の適応にはなりません。指趾の奇形は胎生期にはほとんど診断不可能です。 奇形は薬以外の原因で起こることのほうがずっと多いのです。

 個々の人生と同じで今回の胎児や奥様のご出産にもどんなことがあるかはわかりません。多分全く奇形のない赤ちゃんを、無事に出産されると思いますが今度はその赤ちゃんがどのような病気になるかもしれませんし世界をあっといわせるような大事業を将来やりとげるかもしれません。

 人生はいろいろです。日常道を歩いていても、事故に遭わないとは誰も保証しませんし飛行機に乗るのも100%安全ではありません。それなら、怖いから飛行機に乗らず、道路を歩かずにいるかそういうわけにはいきません。奥様はすでに妊娠という長旅に発たれました。結論としてご心配なのはわかりますが 処方した医師にその内容を確認しそれらが「絶対に危険」なものでない限り、気にされないようお勧めします。

END



●”妊婦と薬の服用について”その2

<Q>妊娠を知らずにアレルギーの薬を飲んでしまいましたが?

先生のQ&Aを拝見しました。私も妊娠してると知らずに1ヶ月ほどアレルギーの薬を飲んでいました。アレジオン20という薬とゼスランという薬です。産婦人科に行ったところ全然薬を調べもせずに「旦那さんと相談して下さい」とのこと。初めての妊娠なので不安で仕方がありません。薬を飲んだ飲んでないにかかわらず100%安全という保証があるお産がないのはわかっていますが何かよいアドバイスはないでしょうか??

A>問題ないとは考えられるが「安全」と言いきるには歴史が不足

アレジオン20とゼスランについてまず『ゼスラン』については前稿でお伝えした『ニポラジン』と同じものであり妊娠中の服用は問題ないと考えられます。『アレジオン』についても「絶対に危険」とは言えません。私はこの薬に関して開発、発売元の日本ベーリンガー社に直接問い合わせを行い、以下の解答を得ました。

 
あなたのように「妊娠中にこの薬を服用してしまった」あるいは「服用せざるを得なかった」という例が現在10例弱ほど報告されていて出産まで至った例はいずれも奇形などのない健常児を出産されているようです。

”この解答と共に私の方には同社のご好意により社内資料を見せて頂きました。しかしあくまでも「社内資料」ですのでこのような公開の場で詳細をお伝えすることはできません。この点をご了承頂きたいと同時に日本ベーリンガー社様にはこの度のご好意に対して改めて感謝申し上げます。”かと言って「安全」と言いきるには歴史が不足しています。メーカーとしても安全性を公の場で述べることができないのは当然でしょう。

 同様に、産婦人科医の立場としても服用に関して「絶対に安全」と言えないのなら良くない結果 が出た時にたとえそれがゼスランやアレジオンに無関係であっても責められるのが常だからです。そこで「旦那さんと相談して下さい」という返事になったものと思われます。私の家族であれば妊娠の継続を勧めますが上記の理由で責任を追求されても私とて困ります。やはり「旦那さんと相談して下さい」ということになりますがご了解頂けましたでしょうか?

ここでお願いですが今回妊娠を継続されてご出産に至ったのであれば赤ちゃんの状態について是非とも御一報頂きたいと存じます。良い結果 であれば今後とも同様の悩みを持ったお母さま方が無用な中絶をせずに済むようになるわけですし逆の結果 であればこの薬に関して改めて世間一般に警告を発する必要があると思われます。

END


●妊娠中の高熱について

<Q>妊娠初期に高熱を出してしまいましたが?

妊娠第5週時に39度の高熱を3日間だしてしまいました。通っていた産科に行き薬をもらいました。先生は生まれてくるまでは奇形かどうかわからないとのことです。妊娠初期の高熱に対して胎児への影響はあるのでしょうか。ご返答をお願い致します。

<A>残念ながら「絶対大丈夫」という保証はできない

これは非常に難しい問題です。39度以上の熱が3日間一度も下がらず続いていたのでしょうか?もしそうなら胎児の、特に中枢神経への影響は皆無とは言えません。奇形についても無脳児など中枢神経系の奇形が増すとの意見もあります。高熱の原因は何だったのでしょうか?インフルエンザでしょうか?
インフルエンザ・ウイルス自体が胎児に悪影響を及ぼすか否かについても議論はあります。

 中枢神経系の奇形や心奇形後天的白血病、メラニン母班(アザ)あるいは精神分裂病が増すという報告もあるのですがいすれも頻度的にはかなり少ないものです。例えば風疹による発熱ということはなかったのでしょうか?風疹が疑わしいのなら事態はさらに深刻です。薬については妊娠を知っている産科医が処方したものであり問題ないと思われます。私を含めてどの産科医も同様ですが薬に限らず高熱でもウイルスでも「絶対に大丈夫か?」と尋ねられれば「イエス」とは言えないのが実情です。

 奇形以外にも染色体異常、知的障害など、どれについても何がどのように影響するかはわかりません。したがって”これは絶対に大丈夫とは言いきれないな”と思えば説明の仕方が逃げの方向になってしまいます。万一何らかの奇形や異常があった場合に「あの時大丈夫だと言ったではないか」と責められるのを避けたいためです。説明された先生の気持ちも私にはよくわかります。

 ところで今回のご質問に対する答えの結論としてはもし39度以上の発熱が3日間も一度も下がらずに続いていたのなら事態は深刻です。誰も「大丈夫」という保証はできません。もしそうでないのなら20週まで胎児の発育を注意深く診ていただくことです。それまでに無脳児なら診断できますし全体的な発育異常が認められなければまず問題ないと考えられます。なお週数が進んでからでも妊娠中の高熱は胎児にとって好ましいものではありません。今後とも薬を怖がるより早めに対処されるようお勧めします。


●レントゲンの影響

<Q>妊娠中にレントゲン、胎児への影響は?

妊娠が判明しましたがその前に町の健康診断を受けました。妊娠4週目あたりの頃かと思いますが大丈夫でしょうか。また、産科の診察で「胎児は小さめです」と言われました。関係があるのでしょうか?

<A>全く問題ありません

結論からいえば、全く問題ありません。x線の被曝量はレム(REM)という単位 で示されますが妊娠6週未満の被曝量なら全く問題なく1レム以上でも10レム以下ならまず問題がないといわれています。

 胸部の直接単純撮影なら1回あたり平均0.02ミリレム(ミリレムはレムの1/1000)程度です。集団検診の間接撮影では、0.3ミリレム程度です。「胎児は小さめ」とのことですが現在の週数では胎児の発育が良いとか悪いとかの問題は考えられず大きさはひとえに受精が成立してからの日数によって決まります。従って「最終月経からの週数にしては小さめ」ということであり妊娠週数の修正を考慮されての説明でしょう。最終的には10週前後の胎児の大きさから妊娠週数と出産予定日の確認をされると思います。

END


●3度目の帝王切開

<Q>3度目の帝王切開、年齢的にもリスクが心配

結婚してすぐ妊娠。予定日を3週間遅れて帝王切開で第一子を出産しました。4,720グラムと超巨大児でした。その後、妊娠中期での胎児死亡を2度経験。毎日自分を責めて辛い日々を送りました。二人目はあきらめていましたが長男の「僕がいるから大丈夫だよ」という励ましに勇気づけられました。 そして妊娠。心配でたまりませんでしたが何とか予定日が近付き入院。前回帝王切開でしたので今回も帝王切開で出産。4,734グラムとまたまた超巨大児。3人目欲しいのですが3度目の帝王切開でもありリスクが大きいような気がして35歳という年齢も心配です。大丈夫でしょうか?

<A>あくまで直接に担当する医師の判断

 
リスクが大きいか否かについては直接に担当する医師が判断することです。文章を拝読するだけでは責任を持った回答は出来ません。あくまでも一般 論で申し上げるなら3人目のご出産は絶対に帝王切開を選択すべきです。3回までの帝王切開は特に問題なくできるはずですが4回めは避けるべきです。 帝王切開に際して永久避妊の手術をあわせて受けることを検討して下さい。35才という年齢は特に問題とは思いません。

 ただしお話から気になりますのは4700g以上の巨大児を2回も出産されさらに妊娠中期で2回の胎児死亡を経験されているということです。これらのことから糖尿病の素因を有していらっしゃる可能性が考慮されます。平素はなにも症状がなくても妊娠時に糖尿病の素因が明らかになることがあります。
担当医もその方面の検索を行うとは思います。 妊娠されたらただちに 糖尿病の専門の内科を受診してみられたらいかがでしょうか。


http://www.oka-lc.jp/


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