■ 日本のお産これでいいの
「少子化に歯止め」をと国や国会議員、自治体は言っていますが、そのための施策は行われているのでしょうか?
私は、行われていないと思っています。地方や離島では分娩施設がなくなり「お産難民」が続出しています。
都市部においても分娩の取り扱いを中止する施設が増えています。

助産院の新規開業も難しくなっています。
お産を総合病院で行い個人開業の産院は検診のみするという方向で進められています。個人病院の良さは、産婦と医師のコミュニケーションがとれ、お産にポジティブに迎えることができるということがありました。
このページが お産を考えていただく契機になれば幸いです。 新井一令


「こんばんわ。新井さん、わたしたち産婦人科医もみんな、ママと赤ちゃんのために頑張っています。福島事件でかなり悩みましたが、「間違ったことをしてない』といわれている加藤先生を初期より、心から支援しています。
みんな36週で帝王切開したら、産科医は楽になり、夜も寝られることでしょう。
そうじゃないんだ!!ママは産む力を持ってるんだよ。と、励ますのが、産科医の醍醐味です。産む力を咲かせてあげたいです。
でも人間なので、やはりお産には水杯が必要だし、赤ちゃんだって泣けない子もいるんだということを、知ってほしいです。
でも結果がすべてですから。。どんなに頑張っても、おぎゃーーーて啼かなければ負けます。どんなにがんばっても、突然の出血はあります。
肺塞栓は怖くて怖くて大変ですが、さあーー何万分の1のために、日本のお母さんはいいお産を捨てることになるのでしょうか?だってたくさんお産が集約したら親切医療どころでなく、なにしろ100%安全なので、さっさと、見切りをつけて、帝王切開となるでしょう。これを食い止めるのはお母さんたちだとお思います。母乳育児が上手くいかないのはマッカサー元帥が日本を崩壊するために考えられたそうですが、大当たりでした。でも一番大きな原因は何千にか一人おっぱいの出ない人がかわいそうだから、、、みんな母乳がよいという話はやめようという、事なかれ主義、一億総中流主義のためだと思います。みんな一緒は違います。わたしは日本の医療が崩壊しないために、ノーフォルト制が引かれ、医療への警察権の介入を断固反対します。わたしたち産科医はお母さんと赤ちゃんが大好きだから日夜頑張っています。どうぞ、モチベーションが一気に下がる措置は避けてください。100%の医療のため、地域でお産できなくなったお母さんたちも100%の医療の犠牲者です。どうぞわたしたちは仲間をかばっているわけでないことを、伝えててください。」

拝啓
向寒の候、貴会ますますご発展のことお慶び申し上げます。
日頃のご活躍を快く拝見させていただいています。
 さて当院におきましては、諸般の事情により、本年3月をもって産科の入院取り扱いを中止しまして、外来診療のみとさせていただくことになりました。
長い間貴会のHPリストに紹介いただきありがとうございました。今後は分娩施設紹介のリストより取り下げていただきますようお願いいたします。今後貴会のますますのご活躍を祈念いたします。
私も昨今の産科情勢に希望が持てなくなってしまった一人で、厚生労働省医政局課長の判断(態度)や、過酷な労働環境を理解出来ない人々の影響、小生の体力などの理由で外来のみの診療に甘んじてしまいました。我が国の出生率を上げるような政治的バックアップ、助産師、看護師との連携などを密にしてもっとお産の素晴らしさ、子育ての楽しさなど啓蒙していくことも期待してなりません。敬具

産科医の問題はこれから当分続くと思います。
日本でいいお産ができる環境が整うかどうかは20年以上先にならないと結果はでませんね。
今、医師になっている人々の多くは、学業依存症で勉強でいい点をとるために自らの心の寂しさや親の愛情をうけるために学んで多少学業ができるから医大を受験して医師になった人が多いです。そのために患者の心が見えない医師になっているのです。従って心が通いあわないから医療訴訟になるのです。医師との信頼関係が構築できていれば訴訟にはなりません。
自然のお産を求めれば、当然「死」もあります。
いい医師を育成していくためには、中学校から医学の教育をきちんとしていかないと無理です。
医師になりたいという動機が「勉強ができるから」ではだめです。「人のために奉仕する」という精神が根底にないといけません。
患者の意識の改革も必要です。
今の女性の心と体ではいいお産は無理です。これからますます早産や未熟児、死産が増えて行きます。
それらが増えれば国の税金が医療費や保護に多額の金が使われます。
今の国の施策ではますます。お産ができないからだの子どもを産むという悪循環に陥ります。
不妊治療で授かった子どもの多くに障害をもった子が多発しています。そのための医療費は莫大です。
これらの子どもは両親と同じように妊娠しにくい体になっています。
新生児の時からお産に適した心と体をつくっていかなければなりません。
今の都会ではなかなか難しいですね。
かといって、地方ではいいお産が出来ないという問題がおきています。それが医師不足です。
助産院や家庭分娩をしたくても嘱託医がいないと現在の法律ではできません。
最近、産婦人科医のなり手が少ないことの理由に、訴訟が多いことがあげられ、訴訟を回避する動きがあります。
私は、うまく行かなかった場合には、自動的に第3者判定が必要と思います。現時点では訴訟しか手段はありません。訴訟される理由は必ずあります。それは、ミスとか失敗とかだけではなく医療従事者の人間性にかかっています。学業依存だけで医師にになってしまうととんでもないことが起こります。医学部入学の時点で人間性の選択がなされなければなりません。そうしなければ、本来病気ではないお産を取り扱い、家族とともに喜びを感じることのできる感性のある人が、医師として選択されない可能性があります。あるいは高校時代に医学を授業の一部に取り入れ、そのすばらしさを感じてもらう必要もあります。本来、医師のなかに尊敬に値する人が多ければ、子ども時代にそのような医師に接して医師の道を選ぶことがあるでしょうが、最近はそのような事態はへっていると思います。私は自分のやっていることが正しいかどうか判断できないことが多くあります。しかし、幸い、外来にお見えになる子どもたちのなかに将来医者になりたいと言ってくれる子どもたちがいますので、それがひとつの救いとなっています。

トップ