ウイルス感染症
妊娠中のロタ、アデノウィルスの胎児への影響を心配しています。
私は35歳。不妊治療5年で授かり、1歳9か月のかわいい娘がいます。妊婦のウィルス感染による胎児への影響についてお尋ねします。
今回、自然妊娠で12週になります。
婦人科で妊娠5週といわれ喜んだのもつかの間、腹痛は伴いませんが一日5,6回の水状の下痢が5日持続しました。子どもは40.3度の発熱。子どもの解熱後に湿疹がみられ突発疹と診断されました。
子どもは5日目の水状黄土色の下痢がつづき、小児科受診しましたが、多分ロタかアデノウィルスだと思うということで内服はなしでした。手洗いに注意していましたが私が
12週の今、下痢が一日12,3回が2日目、水状黄土色、腹痛なしです。
下痢は流産のリスクが高まるとのことなので、いまできることは安静と水分摂取と考えて努めていますが、妊婦のウィルス感染の胎児への心配がとても気になりご相談します。
1・ 突発疹、ロタ、アデノウィルスの胎児への影響。
2・ 影響あれば障害の確率や今から私に出来る事(羊水検査もふくめて)
3. 4月から子どもを保育園に預けるのですが、胎児に影響する疾患を教えてください。

****************

回答  たまごママネット医師団
 妊婦へのウイルス感染が、子宮内の胎児に及ぼす影響についてのご質問ですね。
ご存じかと思いますが、胎児に影響を及ぼす可能性のある代表的なウイルス疾患には、風疹、水痘(みずぼうそう)、麻疹(はしか)、サイトメガロウイルス、伝染性紅斑(リンゴ病)などがあります。いずれも、血液検査で抗体があるか否か(感染の既往があったか、あるいは予防接種により抗体ができているかどうか)が判明します。理想を言えば妊娠前に血液検査を受けておかれるとより安心ですが、妊娠中でも検査はできます。(その他の単純ヘルペス、エイズウイルス、B、C型肝炎ウイルスなどについては省略します)
 風疹は妊婦胎児に関係する一番代表的なウイルス感染ですが、前回の妊娠初期に検査を受けておられるはずですので、すでに抗体があると確認しておられるのでしょうね。また水痘、麻疹についても、感染既往があるのでしょね。
ご質問の、突発性発疹を起こすヒトヘルペスウイルス6-B、およびロタ、アデノウイルスによる胎児への影響に関しては、特に有害事象は報告されていませんので心配はいりません。
 最後の、今後、上のお子さんを介しての家族内感染の可能性のある疾患ですが、代表的なものに上述の伝染性紅斑(リンゴ病)があります。リンゴ病は、幼稚園から学童期の小児に好発する疾患ですが、妊娠適齢期のお母さん方のこのウイルス抗体保有率は決して高くなく、約半数に感染の危険性があると考えられます。もし抗体のないお母さんが、感染を受けると、胎児の貧血を引き起こし、胎児水腫といわれる異常を起こします。しかし、必ずしも全ての胎児が障害を受けるわけではなく、また罹患する週数にも関係し、妊娠20週以降ではあまり胎児異常は起こらないと言われています。
 何れにしろ、特に妊娠初期の胎児の感受性の高い時期などには、あなたも、さらには上のお子様やご主人、同居しておられるご家族のみなさんが、人混みの中に長時間いない、無用の外出を避ける、手洗いを励行する、生ものは控える、食事睡眠をちゃんと取り免疫力を低下させないようにする、などといった、常識範囲内の注意をされておられれば、むやみに神経質になりすぎる必要はないと考えます。 江見先生 小野レディースクリニック(小野市) 07.3.26


トップ