医療相談室

妊娠中の薬剤使用に関しては、主治医を通して国立成育医療センター内の「妊娠と薬情報センター」(下記サイト)へお問い合わせてください。http://www.ncchd.go.jp/kusuri/tejun.html
当方ではお答えできません。


子宮奇形(双角子宮)について教えて下さい。
1人目の妊娠時に双角子宮であることがわかりました。普通分娩でしたが、インターネットなどでは流産しやすい、妊娠しにくいとありますが本当ですか?詳しい検査や、手術などはどういった時に考えるべきでしょうか?今年の2月に2人目を9週で稽留流産しています。その後、妊娠できません。双角子宮の程度は、軽度と中度の間くらいだと言われましたが、それもエコー所見のみの診断でした。ちなみに二歳の子は経膣分娩でお産をしました。

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回答 たまごママネット医師団
双角子宮は、妊娠しにくい、流産しやすいと教科書には、必ず書かれています。で実際はどうかといいますと、私の臨床経験では余程程度がひどければ問題ですが、軽度なものはまず心配ありません。
私の40年に及ぶ臨床の中で、1例だけ手術をした事が有ります。
その方は 5回流産を繰り返していました。子宮腔はうさぎの耳のように2つに分かれており、その程度はかなりのものでした。この方には、手術を行い,その中隔を切除したら次に妊娠時うまく経過しました。
それ以外は結構な程度のものでも、特に流産を繰り返すといったことは経験しません。従って経度〜中等度の方には、まず心配ない旨を説明しています。
 このご質問の方も、子供さんはお一人おられますし、一回流産したことをそのせいにする必要はないと思います。
双角子宮の程度を調べるのは、子宮卵管造影を行います。12.8.20


ウレアプラズマ ウレアリチウムに感染して不安です。
海外在住で言葉にも苦労しているので、一人悶々としています。
現在妊娠17週です。
15週時に結構な量の出血が突然あり、入院していました。
3日ほど出血があったものの、その後茶色のおりものになったのでとりあえず退院しました。
出血から2週間たった今も、少しですが茶色のおりものが毎日出ています。
出血に関して、医者は原因不明、子供は元気にしていると言ってくれており、だいぶ精神的に落ち着きましたが、不安は残ります。今心配なのは、数日前新たに処方箋が届き、「ウレアプラズマ ウレアリチウム」というのに感染しているのが分かったことです。
アジスロマイシン250という薬を夫婦で飲むように指示されました。
この菌は、お腹の赤ちゃんに影響出ないのでしょうか?
赤ちゃんに影響があったらと思うと、すごく心配です。
それに薬を1回飲んだだけで、大丈夫なのでしょうか。
ちなみに、薬を飲んだ日は下痢気味で、効果をなくしてしまったのではなどとも心配しています。ネットで自分なりに調べたのですが、情報が少なく、途方にくれています。
赤ちゃんへの影響が1番心配です。どうか情報をよろしくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
妊婦の腟分泌物からウレアプラズマが見つかった場合に全例に治療が必要かどうかについてはまだ結論は出ていないようです。しかしウレアプラズマは流産・早産のリスク因子の一つと考えられており、血性の帯下が続いていて、なおかつウレアプラズマが検出されたのなら治療の対象になるとおもわれます。
  アジスロマイシン250は1回に4錠飲まれたのでしょうか?
それなら1回だけでよいと思います。
最近は飲み忘れがないように1回飲みきりの薬が増えていますが、アジスロマイシンもその一つです。
人によっては服用後に下痢気味になることがありますが、それで効果が無くなることはありません。
またアジスロマイシンはウレアプラズマ以外にもクラミジアやマイコプラズマなどに有効であり、以前から妊娠中にも使用されていますが、胎児への悪影響は報告されていません。
そのまま様子をみられたらよいでしょう。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 12.6.27
サイトメガロウイルスの感染中といわれ不安です。
アフリカ在住で現在妊娠16週の妊婦です。
妊娠初期の血液検査でヘルペスウイルスの一種であるサイトメガロウイルスに現在感染中であることがわかりました。こちらのお医者様には、IgMの値がそれほど高くないので(通常0.0-14.9のところ 19.8)、おそらく妊娠前から継続して感染していると思われると言われました。また、IgGの値を見ると(通常0.0-0.39のところ 1.70)ウイルスには妊娠以前から感染していて既に抗体を持っていたと思われるため、妊娠中の母子感染の心配はしないでいいとも言われました。これらの結果に関して、本当に心配はいらないのでしょうか。またこちらでは自然分娩で問題ないと言われていますが、友人から日本では帝王切開になる可能性があると聞きました。本当でしょうか。分娩時にもしウイルスがアクティブであれば、分娩時に母子感染する可能性はありますか。
その場合、日本では帝王切開が推奨されるのでしょうか。
日本に帰国して出産することも考えていますので、日本での対応を教えていただけると幸いです。
慣れない土地での初産のため不安も多い毎日です。ご回答、どうぞ宜しくお願いいたします。

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回答 たまごママネット医師団
サイトメガロウイルス感染の問題は、簡単に言えば 妊娠中の初感染(つまり妊娠中に初めてサイトメガロに感染した)では、問題がありますが、この方のようにすでに感染して抗体を持っているような状態では、まず心配は不要です。
アフリカのどこの国か分かりませんが、サイトメガロをチェックするのですね。実際感染を防ぐことも出来ませんし、治療法もありませんから、日本では、妊婦検診の検査項目に、サイトメガロの検査は入っていません。実際ほとんどの方が、すでに自然感染をしています。
この方の場合、医師に妊娠前から感染していると言われているようですので、それ以上は心配せずに妊娠経過を楽しむべきでしょう。
もちろん分娩形式は、普通分娩です。
小野先生 小野レディースクリニック 12.3.15

感染症を予防するのに自分に出来ることがありますか。
家でイソジンで膣を洗うとか消毒するとかいったことできるのでしょうか?(またやっていいことなのか?)また、医師からは手術をしてもだめな時はだめ、貴方の場合週数の割りに頸管長が非常に短いので早産になることを覚悟するようにといわれていますが、家事はOKと言われています。用心して寝ていますが、それは意味がないのでしょうか?
海外在住で、予防のための抗菌剤の投与、入院等の処置はとってもらえないため、自分でなにかできないかと思っております。
よろしくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
回答 たまごママネット医師団
お話を伺ったかぎりでは、おそらく日本国内でも同様の治療が行われるだろうと思います。入院期間が短いのは医療費制度の違いなどもあり、やむを得ないかもしれません。とりあえず担当医師の推奨どおり自宅で療養されたらよいと考えます。

イソジンによる腟内消毒は手術前後以外には無闇に行うべきではないでしょう。イソジンの中に含まれる無機ヨードが腟粘膜から吸収されて胎児に移行する恐れがあり、長期に漫然と使用していると胎児の甲状腺機能を低下させる可能性があります。また抗生剤投与による流早産予防効果は証明されておらず、むしろ否定的な報告もあります。

担当医師とよく相談の上、最善と考えられる治療をお受けになってください。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 11.7.1

通常授乳中はプロラクチンが高く、その影響で月経が来ないと考えられています。
しかし2年程授乳中のかたのプロラクチンを何例も測ったことがありますが、意外と正常値のことが多いです。
子宮は一般に小さく萎縮状です。基本的なホルモンとして、LH FSH E2を最低測定して 方針を考えるべきかと思います。 多分排卵誘発を行わないと、近々には月経は来ないと思います。その際に 簡単な排卵誘発で排卵するのならいいですが、結構 手がかかる(服薬 注射 等々)なら授乳しながらそこまでするの?といった感じになりますね。
いずれにしても38歳という年齢を考えれば、早く動いた方が良いと思いますよ。
小野先生 小野レディースクリニック 11.6.28

トキソプラズマの検査で陽性になり心配です。
アメリカで妊娠6ヶ月になる妊婦です。
先日19週と5日でトキソプラズマの検査をした結果、陽性反応がでました。
アメリカではトリートメントがないらしくドクターから何も出来ませんといわれてしまいました。

日本では数値によって、妊娠中に感染したものなのかどうか調べることができお薬での治療があると聞いています。
現在日本へ行っての治療を考えていますが私の数値はもし日本のお医者さんへかかっていたら治療の必要がありうる数値でしょうか?
私の数値は IGG 700.00, IGM 2.75 です。
断定は出来ないかも知れませんが日本へ行き治療をすることを考えた方が良いかどうか参考になればと思っています。
よろしくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
のような検査法で上記の数値が出たのかわかりませんので詳細な評価はできませんが、IgG強陽性、IgM陽性ということですね。

トキソプラズマが胎児に感染して問題になるのは、妊娠中の初感染の場合に限ることが知られています。IgM抗体はトキソプラズマ初感染時に陽性となります。しかし感染後4ヶ月で消える場合もありますが、2年以上にわたって陽性に出ることもあります。したがって妊娠4ヶ月以内に検査してIgM抗体陰性なら妊娠中の初感染ではないといえますが、逆に陽性であっても妊娠前の感染か妊娠中の感染かは分かりません。

日本ではこのような場合、「IgGアビディティ検査」によって妊娠中の初感染か否かを推測する方法が試みられており、現在のところ健康保険が使えないので自費診療になりますが、かなり信頼度の高い検査のようです。それによって初感染の可能性が低いと判定された症例では、先天性トキソプラズマ症の発症は報告されていません。もしも初感染の可能性が高ければ、抗生剤などによる治療で胎児の重症感染を減らすことはできます(ゼロにはできませんが)。

すでに妊娠6ヶ月に入っていますので、上記検査を行っても正確に妊娠中の初感染であるのか否かを判定することは難しいかもしれませんが、どうしてもお調べになりたければ帰国して検査を受けられてもよいかもしれません。もし東京近辺に立ち寄られる機会があれば、三井記念病院産婦人科部長の小島先生がその筋の大家ですから、受診されるとよいでしょう。

少し文献を調べましたが、米国ではIgGアビディティに関する論文はヨーロッパに比べて少ないようです。しかし下記2編の文献(ともにカリフォルニア州の施設から)の論文が目にとまりましたので、日本に帰るのが大変なら、思い切って電話かメールで相談されてもよいかもしれません。

http://jid.oxfordjournals.org/content/183/8/1248.long

Dr. Jose G. Montoya, Research Institute, Palo Alto Medical Foundation, Ames Bldg., 795 El Camino Real, Palo Alto, CA 94301 (gilberto@leland.stanford.edu)

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC535241/?tool=pubmed

*Corresponding author. Mailing address: Clinical Diagnostic Group, 4000 Alfred Nobel Dr., Hercules, CA 94547. Phone: (510) 741-6326. Fax: (510) 741-6551. E-mail: ravi_kaul@bio-rad.com .
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 11.6.9


妊娠中ですがレントゲン検査を受けるのですが心配です。
現在妊娠5ヶ月の妊婦です。2年前の人間ドックで「肺」がひっかかりました。その後(病院を変えたり)数回胸部レントゲンを撮りましたが、気になると言われた影が大きくなったり(この影は以前の肺炎痕にも考えられるとの事)、症状が現れることもなく・・。当時から妊娠を希望していた為、以降自然と胸部レントゲンを撮らずに(経過観察せずに)過ごしていました。
セカンドオピニオンにあたる呼吸器内科の先生が次の予約を要しなかった事もあり、私的にはこの2年、全く気にかけることも無かったのですが、この度の妊娠で、さかのぼってカルテをご覧になった産科の先生が「念のため胸部レントゲン撮りましょう」とおっしゃるのですが、撮るべきでしょうか?主人も私も、万一赤ちゃんに何かあったらそのレントゲンのせいにしてしまいそうですし、プチ被爆だと分っていても不安です。妊娠中に被爆して、無事に生まれたとしても、将来その子に何らかの影響が出る事はないのでしょうか?また産後胸部レントゲンを受けた場合、母乳への影響はないものか教えて頂けないでしょうか?産科の先生はまた「お母さんの体も大事に考えなくてはいけません」とおしゃってくださるのですが、胸部レントゲンを撮った結果もしも悪性と判断された場合、治療を始めるとしたら、赤ちゃんはあきらめなければいけないのでしょうか(自分ではその可能性は低いと思っているのですが)?色々質問ばかりで恐縮ですが。ご回答のほどよろしくお願い致します。

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回答 たまごママネット医師団
実際にカルテや以前の胸部レントゲン写真を見ていない私が回答するのは慎重であらねばなりませんが、担当の医師がそれらをご覧になったうえで再検査が必要と判断されたのなら、そのご意見は尊重されたほうがよいでしょう。たとえば万一、肺がんの恐れがあればあなたの命に関わりますし、またもしも活動性の肺結核があって治療開始が遅れた場合には胎内感染により死産となる可能性もあります。

妊娠5ヶ月で胸部X線撮影を行って胎児奇形が生じることはありません。もしも悪性病変の可能性が否定できなければ胸部CTを撮っても、それで胎児の発育や発達に影響することはありません。小児がんのリスクを心配されるかもしれませんが、胸部CTによる胎児被曝は高くても1mSv(1ミリシーベルト)未満ですので、ほとんど問題ないといってよいでしょう。

薬剤や放射線の影響がなくても3%前後の赤ちゃんに先天奇形は発生しますし、数百人に一人の子供が白血病やそれ以外の小児がんにかかります。人の親になるということはそれなりの覚悟が必要です。赤ちゃんにとっても母体の健康が第一に重要ですので、今あなたにとって必要な検査であればお受けになればよいと考えます。

産後の胸部レントゲンが母乳に影響することはありません。またもしも悪性だったら云々ということは検査を受けてみなければわかりません。万一悪性であっても早期病変であれば手術だけで治るかもしれませんし、妊娠5ヶ月であれば全身麻酔下の手術は可能です。それを心配なさるのならまず検査を受けてみられたらいかがでしょうか。
衣笠先生  尼崎医療生協病院産婦人科 11.4.30
風疹の抗体価についての質問です。
妊娠前(2010-3/27)に近くのクリニックで抗体を調べ予防接種を受けようと検査し、風疹(HI)は16倍でした。
風疹の予防接種の必要がないとのことで受けませんでした。
そのほかの水疱瘡やおたふくが抗体がなかったため、予防接種を受けました。
この度、妊娠11週になり別の総合病院の産科(2010/11/12)で、初期の血液検査をしたところ、風疹の抗体が8倍なので、気をつけてください。
20週までは人ごみや熱がある人、湿疹がある人に近寄らないようにしてくださいといわれました。
1.たった8カ月で抗体が減ることはあるのでしょうか?
  どちらの検査を信じたらいいでしょうか?
2.私は会社員で満員電車に毎日利用しているので、人ごみを避けることができないのですが、マスク着用でどの程度防げるのでしょうか?
  今、予防として、電車の中はマスク着用、手洗い、うがいを心がけています。
  ほかにアドバイスがありましたら、よろしくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
風疹の抗体検査(HI法)は患者さんの血清を2倍ずつ薄めていって、何倍まで薄めても抗原抗体反応が起こるかということでその抗体価を測ります。したがって8倍と16倍というのは1ステップの差しかないので、陽性か陰性か微妙な反応が出た場合には、紙一重の違いしかありません。一般に風疹抗体価が8倍未満であれば免疫がないとされて非妊時に予防接種が勧められます。ちょうど8倍であれば多くの方は免疫を持っていますが、抗体価が低いと風疹再感染のリスクがあるので、やはり非妊時に予防接種が勧められます。16倍であればほとんど問題ありませんが、ごくまれに再感染の報告があるので、最近では16倍でも予防接種を勧めるようになってきているようです。もちろんこれは任意の接種であり義務でも何でもありません。

最近では、先天性風疹症候群は滅多にみられなくなりました。あなたはおそらく抗体価は低いものの風疹抗体はお持ちですから、電車の中はマスク着用、帰ったら手洗い・うがいで十分だろうと思います。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 10.11.24

妊娠13週ですが茶色のおりものがあり心配です。
現在海外(北欧)に住んでおります。
日本とは異なり、よっぽどのことがない限りは出産まで助産婦さんの診断となり、医師に診断してもらうことができないため、不安が大きく、こちらにご相談させていただきました。

現在妊娠13週になりますが、初期の頃から度々茶色いおりものがでます。
現在は一日おきくらいの頻度です。腹痛などは伴っていません。
こちらの助産婦さんにお伝えしたところ、妊娠初期にはそのようなこともある、との診断でしたが、現在までにこちらで行った診断は、血液検査とエコーのみで、内診やおりもの検査、尿検査などは行っていないため、不安がつのっています。
また、既に13週に入っていることも不安のひとつです。
妊娠前に婦人科を訪れた際、チョコレートのうほう(2.3cm)があるとの診断を受けたことがあるのですが、こちらが関係している可能性もあるのでしょうか。ポリープや感染症なども心配です。

このまま様子を見ていていいものなのか、無理にでも医師に診断してもらうよう依頼すべきなのかと悩んでます。
医師に診断して頂く場合、どのような検査を行って頂くべきなのかも、併せてアドバイスいただけたら幸甚です。

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回答 たまごママネット医師団
妊娠13週で褐色のおりものが1日おきぐらいにあり、腹痛などは伴っていないということですね。
エコーで順調な胎児発育が確認されれば、多くの場合は大丈夫でしょうが、御心配なら、やはり一度産婦人科医師の診察をうけていただいたらよいと思います。

ただし、この時期に内診やおりものの検査・尿検査などを行って、それが流産予防の治療に結びつくかどうかわかりません。日本ではこの時期の子宮出血に対して子宮収縮抑制薬などを用いて治療する場合がありますが、それが有効であるという証拠は乏しいのです。

患者さんの不安を和らげるために、有効性が十分確認されていない(しかし危険性も認められていない)検査や治療でもとりあえずやってみようという日本の医療スタイルと、限られた財源の中で真に有効性が確立された医療だけを提供しようという欧米のスタイルの違いがベースにあるのかもしれません。

いずれにせよ不安を抱えたままで妊娠期を過ごすのは好ましくありませんので、一度産婦人科医師に診ていただくか、再度、担当助産師に詳しく話を聞いてみるかされたらよいでしょう。
衣笠先生  尼崎医療生協病院産婦人科 10.8.9


お腹の張りと胎児の酸欠について質問いたします。
お腹が張るときには胎児に行く血流が減り、酸欠になっていると聞きましたが、胎児はそのような状態に本当になっているのでしょうか?
じっとして張りは治まるまで休むものとのことですが、仕事に夢中になっていると、すぐには休憩が取れない事もあります。
そのような場合、お腹が張っているにもかかわらず作業を続けてしまったことで、酸欠から胎児に脳障害が起こるようなことはあるのでしょうか。
職種が一般的には肉体労働ですので、合わせて、どれくらいの時期まで、どの程度の作業であれば続けられるのか目安があればお教えください。
現在は、軽いの荷物の積み込み作業を週5日を2時間程度行っています。
重くても12Kg程度の荷物です。以上、よろしくお願いいたします。

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回答 たまごママネット医師団
「お腹が張るときには胎児に行く血流が減り、酸欠になっていると聞きました」---これはデマですね。

もちろん胎盤機能が高度に悪化している場合や、分娩時に陣痛が過強になっている場合などはそのような状況もありえますが、正常に発育している胎児がちょっとやそっとのお腹の張りで酸欠に陥ることはありません。妊娠後期に入れば多くの妊婦は多少なりともお腹の張りをときどき感じることがありますが、それで胎児の脳障害が起こすことはありません。デマに振り回されないようにしましょう。

肉体労働の許容基準については個人差もあり、一概には言えませんが、12kgの荷物の運搬は妊婦さんには少し負担がかかるかもしれませんね。可能なら軽作業に配置していただいたらいかがでしょうか?
衣笠先生  尼崎医療生協病院産婦人科 10.8.1
妊娠を知らずにラジウム温泉・ゲルマニウム温泉に入浴し、放射線の影響が心配です。
本日妊娠検査薬で陽性反応がでました。5月20日に基礎体温が下がり、性交
5月21日婦人科にて排卵済みを確認
5月23日浦安の湯巡万華鏡という温泉施設でラジウム温泉15分・ゲルマニウム温泉15分ほど入浴ラジウム温泉やゲルマニウム温泉などは、放射能を含み、受精卵のDNAの損傷の恐れがあるなどネットで調べるとかかれてありました。気づかずに入浴してしまった事を後悔して2週間を過ごし、今回は、失敗しててほしいと思い2週間すごしていましたが、陽性反応でした。まだ病院にいくのも早い時期ですし、相談できる場所もなく、悩んでいます。よろしくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
ラジウム温泉・ゲルマニウム温泉といっても、実際の放射線被曝量はごく微々たるものです。われわれが常日頃浴びている、地下のマグマから放出される放射線や宇宙からの放射線などに毛の生えた程度でしょう。もしも胎児に何らかの異常を生じるような大量の被曝量であれば、妊婦であるか否かにかかわらず健康に有害ですので、ただちに立ち入り禁止となるはずです。

どんなにわずかな量の放射線であっても妊娠中の被曝は避けられればそれに越したことはないという立場から、妊婦は入浴しないようにという案内が出ているかもしれませんが、実際のところは問題ないでしょう。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 10.6.4
出産後に母乳哺育をしたいのですが服用する薬が心配です。
現在そううつ病と甲状腺機能低下症で通院中です。両方ともかなり軽快しており、薬で経過観察中です。精神科の医師からは母乳はあげられないと言われていたので完全に諦めていましたが、産科の助産師から、「現在飲んでいる薬も胎盤を通して赤ちゃんに送られている事を考えれば、母乳についてはあげられない事もないので、お母さんの考え次第だ。」と9ヶ月に入って始めて言われました。医師に確認すると、「その薬は微妙なところ。」とだけ言われました。
現在飲んでいる薬は(1日分)ラミクタール25ミリ 6錠 フォリアミン6ミリ 2錠マイスリー10ミリ 1錠 リフレックス15ミリ 1錠です。甲状腺の薬は チラージン 50ミリ 1錠です。
宜しくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
それぞれの薬と授乳に関する情報は以下の通りです。
赤ちゃんが眠りがちになるとか体重が増えないなどに注意すれば授乳できるように思います。
ラミクタール;母乳中へ移行し赤ちゃんの薬剤血中濃度がお母さんの血中濃度の30%くらいまで上がると言われていますが、副作用の報告はありません。
フォリアミン;授乳OKです。
マイスリーとリフレックス;母乳中へ移行しますが、量が少ないので赤ちゃんへの影響は少ないと考えられます。
赤ちゃんが眠りがちになるなどに注意して授乳可です。
チラージン;授乳OKです。
平林先生 大阪市立十三市民病院小児科 10.4.2
稽留流産後の処置について教えてください。
はじめまして。妊娠10週です。
最後の生理が始まった日が2009年12月4日です。
1月27日の検診では心音が確認できました。
2月17日の検診では心音が確認できず、妊娠停止と言われました。
アメリカ在住で担当医は日系医師です。
日本とは少し異なるのかもしれませんが、私は日本人なので是非アドバイスをお願いします。
稽留流産と診断され、2週間以内に重い生理のような現象があり、自然に内容物が出るといわれましたが、何の症状もないまま1ヶ月経過してしまったので大丈夫か医師に確認したところ、おかしいことではないのでもう少し待てば内容物が出るので心配ないと言われました。
ネットで検索すると、稽留流産後はすぐに処理をされてる方がほとんどですし放置すると感染して子宮摘出になる可能性もあるという情報もありました。
こういうケースがあってもおかしくないのか、他の医師に相談すべきか、又は今の医師に処置をお願いするか、アドバイスをいただければと思います。宜しくお願い致します。

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回答 たまごママネット医師団
担当の先生がおっしゃるように、放っておいてもいずれは自然流産に至るだろうとは思います。
ただそれがいつ始まって終わるか分からないので、その間は爆弾を抱えて暮らすようで、たとえばどこかへ出かけるとかいった予定を立てることができないので不便でしょうね。
また腹痛や出血が長引くとつらいので、早く子宮内容物を排泄させた方が楽かもしれません。
日本国内であればこのような場合、通常は予定を決めて麻酔下に流産手術(子宮内容除去術、5-10分間程度)をおこなうことが多いと思います。もちろん流産手術といえども全くリスクがないわけではありませんが、一定の経験のある医師のもとで施術されればリスクは小さいでしょう。少なくとも出産に比べれば流産手術のリスクははるかに小さいのです。

私は米国の医療システムについて詳しくありませんが、民間の保険会社が運営する医療保険においては、受けられる医療の範囲に制約が加わるというか、なるべく保険会社の支出を控える方向にベクトルが働くのでしょうか?

もう一度、担当の先生と相談してみて、納得がいかなければ(そしてそれが可能であれば)、他の医師に相談されてもよいと思います。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 10.3.24

頸部嚢胞性リンパ腫について教えてください。
現在、14w5dとなる初産婦です。
14w2dに病院より、頸部嚢胞性リンパ腫があると言われ、ダウン症や心奇形などの確立があがる説明があり、胎児ドックを受けることになっております。この病名について自分なりに調べたのですが、後頸部の浮腫いわゆるNTと呼ばれるものはたくさん見つかるのですが、「頸部嚢胞性リンパ腫」というのがなかなか、見つかりません。
先生に尋ねると又、NTとは違うものです。
と言われたのですが、どう違うのでしょうか?NTがある場合のリスクと病院で説明されたリスクとが似ているので、どう違うのかが、なかなかわからずにいます。胎児ドックを受けるまでに少しでも理解しておこうと思っております。どうか宜しくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
細かい説明は、エコーの写真を見ながらでないと分かりにくいかと思います。簡単に言いますと、NTは胎児の後頭部から首の後ろ背中にかけての浮腫です。浮腫とは皮下に水分が多くたまった状態で、そのため皮膚の下にエコーで抜けたような部分が見えるのです。NTは染色体異常との関係で注目されているので有名ですね。ただしNTそのものは、程度の差こそあれ結構普通にみられます。一方 質問の方で問題になっているのは、嚢胞性ヒグローマでしょう。嚢胞性ヒグローマは胎児の後頭部や頸部に嚢胞状、つまりポコット内部に液体をためたものが見えます。これが小さい場合は,NTと区別がつきにくい場合があります。
嚢胞性ヒグローマの場合は、中にリンパ液がたまっていると考えられますので、嚢胞性リンパ腫とも言うのです。
NTが9週頃から、見え始めるのに対して嚢胞性ヒグローマはもう少し大きくなって見え始めるように思います。
診断上決定的に異なるのは、NTは週数が進むにつれむしろ分かりにくくなります、それに対して嚢胞性ヒグローマはリンパ腫ですので、だんだん大きく著明になってきます。
嚢胞性ヒグローマも染色体異常の合併が問題とされます。ただし頸部の大きな異常ですので、胎内死亡を来すこともよくあります。生まれても致死的ではないかと思います。
少なくとも私が経験した嚢胞性ヒグローマで生存した例はありません。
こうした予備知識が、これから胎児診断を受けようされる方に、どれほど役に立つかは疑問です。
大切なことは、目の前の先生に納得できるまで説明していただくことではないでしょうか。
小野先生 小野レディースクリニック(小野市)10.2.14

マスクを長時間していて酸素不足で胎児に影響がありますか?
現在妊娠15週です。新型インフルエンザが流行していますが,仕事をしているため,通勤時に混雑した電車,バスに乗らなければなりません。予防のため,N99というタイプの機密性の高いマスクを平日一日3時間程度,妊娠2カ月ごろから3カ月間利用していました。鼻炎による鼻づまりもあり,非常に息苦しく感じることもありましたが,インフルエンザに感染するのが怖くて,我慢して使用していました。
しかし,「妊婦が酸素不足に陥ると胎児への影響(脳の発達等)に影響がある」という話を聞いて(ぜんそくの方の例でしたが),今まで一日3時間も息苦しいマスクを利用していたことが急に不安になりました。今すぐ,このマスクの使用はやめたほうがいいでしょうか?また,このような場合,(マスク使用による酸素不足で)胎児への影響はあるでしょうか?ご回答いただけますでしょうか?

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回答 たまごママネット医師団
 マスクによる息苦しさとのことですが、ご本人も言われているように、鼻炎等による鼻詰まりなどが関係していると思いますね。マスクそれ自体で、息苦しさをきたすことはないと思います。
ましてそのことで胎児に何らかの影響を及ぼすことなんて、考えられません。妊婦が酸素不足に陥る状態とは、やはり喘息でしょう。喘息の方の中には、瀕回に呼吸困難を来すことがあります。そうした方が問題となる訳です。
安心してマスク着用を続けてください。
小野先生 小野レディースクリニック 09.12.3

妊娠初期のX線の照射が心配です。医師からは夫婦でよく相談するようにいわれました。
最終生理の開始日---10月6日
現在妊娠7週目ですが、妊娠5週4日目 健診を受けた日---11月14日 )に、健康診断のため、胸部X線と胃のバリウム検査を受けました。胎児への影響が心配です。(生理予定日の頃に数日、妊娠による出血があり、生理と間違えて、妊娠していないものと思って受けてしまいました。(生理と間違えた出血---11月1日〜4日)
検査をした病院に問い合わせたところ、放射線量は胸が1mgy、胃が5分間で54mgyとのことで、数値は体の表面の量なので、胎児に対しては少し減るだろうとのことでした。産婦人科で相談したところ、胎児被ばくのしきい値などの説明などが記された資料をいただき、夫婦でよく相談してくださいとのことでした。
しきい値の100mgyには届かないものの、合計55mgyと、かなり高い数値なので毎日不安です。それから、普通の撮影と違い5分間の照射なども心配です。5週目過ぎて、妊娠に気付かない人もあまりいないでしょうし、これだけの放射線にあたっても問題はないのでしょうか。

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回答 たまごママネット医師団
 検査の放射線量は胸部が1mGy、胃が5分間で54mGyとのことですが、これは照射された部位の体表面での被曝量でしょうから、妊娠初期には骨盤腔内にある子宮の中で胎児が被曝する線量ははるかに少ないと考えられます。
胸部X線検査で胎児が被曝する線量はほとんど無視しうるほどに小さく、また胃透視でも通常5-6mGy以下とされています。
その程度の被曝線量で胎児奇形や小児がんの発生が明らかに増加するとは考えられません(一般人口での発生率と比べて差がないということです)。したがって今回X線検査を受けたことを理由にお子様をあきらめる必要はありません。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.12.2

産後の生理不順についてお伺いします。
現在8ヶ月のこを完全母乳(離乳食)で育てています。
産後生理のことでおたずねいたします。
2月に出産し、三ヶ月で生理再開いたしました。
1回目は18日周期
2回目は23日周期(基礎体温開始、何となく2相)
3回目は25日周期(何となく2相)
4回目は21日周期(何となく2相)
5回目は24日周期(たぶん1相)
産後の生理は経血が少なく、生理の終わりのような状態で4日〜5日で終わってしまいます。
産前は28日周期で7日間ありました。
産後の生理不順でしょうか?
受診した方がよいのでしょうか?
将来的には可能であれば間隔を開けて妊娠も考えています。
ご助言お願いいたします。

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回答 たまごママネット医師団
産後8ヶ月で授乳中であれば、無月経や月経不順がみられたとしても異常ではありません。月経周期が短く、無排卵状態が続いているのかもしれませんが、病的意義は乏しいと考えられます。そのまま様子を見て、卒乳後も月経不順が長引くようなら受診されればよいと思います。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.10.3

妊娠に気づかず、ビオスリー錠、SM散、ナウゼリンを服用しましたが心配です。
妊娠に気がつかず吐き気があり胃腸科にてビオスリー錠、SM散、ナウゼリンを処方していただき朝昼晩4.5日服用してしまいました。(その前に置き薬の緑の胃腸薬新サロミンと下痢と腹痛に新六光を1回ずつ服用してしまいました)
症状が変わらないので妊娠検査薬をやってみると陽性反応。嬉しさと不安でのんでしまった薬をネットで調べるとナウゼリンはラットの実験で奇形になるとか。
赤ちゃんへの薬過敏期が4週からが一番危険と知り悩む毎日です。
服用した時期が妊娠5週目だったのでとても心配で、不安です。
ラットの実験は数十倍の投与によってとかかれているのも見ましたが、人でも5日間使用したらやはり多量摂取ということになるのでしょうか。
また飲んでしまった薬による奇形とはどの様に現れるのか教えて頂きたいです。

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回答 たまごママネット医師団
まずビオスリー錠・SM散・新サロミン・新六光については私が調べた範囲では、ほとんどが胃腸から吸収されないか、吸収されても胎児には無害な塩類やロートエキスから成る製剤であり、心配には及ばないでしょう。

ナウゼリンについては確かに動物実験で骨格や内臓の奇形が報告されていますが、体重当たりで換算すれば人体投与量の数十倍にも及ぶ大量投与をおこなった場合であって、ヒトにおける通常量での使用で奇形の増加が確認されているわけではありません。実際に妊娠初期でつわりが出てくる時期に妊娠に気づかずナウゼリンを飲んでしまったという方はときどきおられて相談を受けますが、ほとんどの方は特に異常のない元気な子どもを生まれています。

まったく何の薬も飲まなくても、軽度のものを含めれば3%前後の子どもに何らかの先天異常が認められるのですが、ナウゼリンを飲んだことによってその発生率が大きく変わる(高まる)ということはなさそうです。あらかじめ妊娠が分かっていればナウゼリンは飲まない方がよいのですが、既に飲まれた分に関してあまり心配なさることはないでしょう。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.9.17

臍帯ヘルニアといわれ不安です。
ニュージーランド在住のものです。
19週の段階の超音波検査で、Omphalocele、臍帯ヘルニアのようだと診断がおり、その後専門医による超音波検査、羊水検査を受けました。現在は、23週です。
羊水検査の結果、染色体に異常はありませんでした。
専門医によると、ヘルニア部分は「小さくはないが、大きくもない」とのことで、脱出している部分は、腸のみだということです。
普通分娩で出産後、すぐに手術、予後がよければ2週間ほどで退院、消化などに問題があるようなら、6週間ほど掛かるかもしれない、という説明を受けましたが、不安でいっぱいです。
染色体に異常はなくても、知能の発達に障害をもたらす可能性があるのでしょうか?
鎖肛やその他、消化器系の疾患を持って生まれることも多いと読んだのですが、そうなのでしょうか。
50%以上の確立で、そういった疾患を持つというのは、本当なのでしょうか。
そういう問題は、生まれるまで分からないのでしょうか。超音波検査では、発見できないのでしょうか。
他に、可能性として挙げられる疾患や症状など、あれば是非教えてください。

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回答 たまごママネット医師団
このご質問は実際にあなたのお子様の状態をエコー検査などでご覧になっている医師にされるべきです。
これから申し上げることは、あくまでも一般的な情報としてお読みください。

従来、臍帯ヘルニアのどもの死亡率は非常に高かったのですが、多くは感染症の併発や、合併する染色体異常や多発奇形によるものでした。最近では外科治療成績の向上に加えて、出生前のエコー検査や羊水検査で多発奇形や染色体異常などの診断が下された場合には中絶されるケースが多くなっていますので、逆にそれらを合併していないと診断されて生まれてきた子どもの予後(生存率)はよくなっており、79%という報告もあります。一方で数十例の追跡調査の結果から、3分の1の子どもに心身の発達の遅れがみられたという報告もあります。これらのデータは限られた情報に基づいていますので、実際にあなたのお子様に当てはまるかどうかはわかりません。また出生前のエコーで発見できない先天奇形もありますので、正確な診断は出生後になります。

楽観的なことばかりも言えませんが、適切な治療により健やかな発育・発達を遂げられる可能性は決して小さくはない、ということを申し上げておきます。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.8.22

妊娠初期に服用した薬が心配です。
現在妊娠初期(妊娠検査薬で陽性反応がでました。)ですが、妊娠がわかるまで数種類の薬を飲んでしまいました。最終月経が7月10日(生理の周期は25日〜28日)ですが、まず7月20日頃に咽頭炎と診断され、5日間ほど
・フロモックス錠100mg
・ロキソニン錠60mg
・ムコスタ錠100
・ターゼン10mg錠  をのんでしまいました。
その後、7月29日頃に溶連菌になり3日間は
・フロモックス錠100mg
・ソランタール錠100mg
・ダーゼン10mg錠
8月1日から10日頃までは
・クラリス錠200
・ダーゼン10mg錠
・ホフバン錠10mg を服用しました。
これらの薬は胎児に影響を及ぼすものかが心配です。
追記ですが平成18年4月に原田病になりその後1年間プレドニン錠5mgを服用しました。
眼科医には妊娠可能と言っていただいておりましたがこの薬についても影響などありましたらお教えいただきたく存じます。
尚、仕事の都合上まだ産婦人科にはいっておりません。

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回答 たまごママネット医師団
まず最終月経が7月10日から開始したのであれば、7月20日から5日間飲まれた、フロモックス・ロキソニン・ムコスタ・ダーゼンや、7月29日頃から3日間飲まれたフロモックス・ソランタール・ダーゼンなどの影響で胎児に先天異常が現れる恐れはほとんどないと考えられます。また8月1日から10日頃まで服用されたクラリス・ダーゼン・ホフバンについても、時期的にあまり大きな問題はないでしょう。いずれの薬剤もヒト胎児への悪影響が確認されているものではありません。また平成18年から1年間服用されたプレドニンの影響が現在お腹の中にいる(であろう)胎児に現れることはありません。 

何らかの薬を飲んでいても飲んでいなくても、子どもさんに先天異常があるかないかは生んで育ててみないと分かりませんが、少なくともあなたのお子様が他の子どもよりも先天異常発現のリスクが高いと考える理由はありません。心穏やかに妊娠生活をお過ごしください。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.8.17
臍帯ヘルニアについて教えてください。
現在 英国に住んでおり 昨日初めて超音波による
スキャンを行い 11週4日と言われました。
赤ちゃんのお臍の部分が 盛り上がっており、内臓が飛び出ているとのことで 2週間後に 再スキャンになりました。
医師いわく「この段階では 良くあることで 自然に中に入るが念のために スキャンしておきたい」とのことでリスク等のことは 一切説明がありませんでした。
自分で調べたところ、臍帯ヘルニアを知りました。そこで お聞きしたいのは
1. 現在内臓が出ている状態を考慮し、どれくらいの
  確立で 中におさまらず 臍帯ヘルニアになってしまうのか
2. 5割以上が 染色体異常の 合併症を 起こすとのことですが
  これは完全に残る症状なのでしょうか、それとも 治る病気なのでしょうか
3. 臍帯ヘルニアに関しては 20週以降の 記事が多いのですが
  それは、それまでに 内臓がおさまっていないと 臍帯ヘルニアと診断されるからでしょうか
  それとも もうすでに 臍帯ヘルニアで 自然に治るか治らないかの問題でしょうか。よろしくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
このご質問は実際に胎児エコーをご覧になった担当医師にお尋ねになるべきであり、私はあくまでも一般論を申し上げます。

担当医師が言われたように、妊娠11週までは「生理的中腸ヘルニア」といって正常児でもエコー検査で臍帯内に腸管が入っているのが観察される場合があり、それをもってただちに異常であるとは言えません。したがって次回の検査結果を待って判断すべきです。
もしも臍帯ヘルニアの状態が続いているようなら、確かに染色体異常の可能性があります。
染色体異常は治るものではありませんので、たとえば羊水検査などでそれが判明した場合には、そのまま妊娠を継続するか、あるいは中絶するかという選択になります。詳しくは担当医師に直接ご相談ください。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.8.8
妊娠13週で流産してしまいましたが治療法はなかったのでしょうか?
アメリカにすんでいるのですが、4月13日が最終月経で、7月1日エコー検査でCRLは3.34といわれました。6月の26日から茶色いおりものと軽い出血があり、病院に問い合わせたところ、古い血だから心配ないといわれました。そのまま出血があり、7月9日鮮血があったので、ERに行くと、膣からの検査で、赤ちゃんは動いていないけど、この時期はよくあるし、心拍があるので、鮮血でもしんぱいいらないといわれました。これはいわゆる切迫流産?で日本では薬などあるのでは?と思い本当に大丈夫なのかきいたところ問題ないといわれました。7月13日夜中、なんだか変な感じがして、お腹かおかしいし、鮮血もあるのでERにいくと残念ですが。。といわれました。13週ぐらいだと本当に治療法はなにもないのでしょうか?

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回答 たまごママネット医師団
7月1日のエコー検査でCRL3.34(cm)と言われたということは、その時点では妊娠10週程度の発育であったということですね。
最後にERで「残念ですが---」と言われたということは、胎児死亡が確認されたということでしょうか?

確かに妊娠初期に確実に流産を予防する治療法はありません。この時期の流産は胎児側に何らかの原因がある場合が多く、たとえば止血剤や子宮収縮抑制薬を使っても使わなくても、育つべきものは育ち、育つ力のないものは淘汰されるということです。したがって何か治療を受けていたら持ち直したのではないかと後悔されることはないと思います。

日本では効果が十分証明されていなくても慣例的に保険診療として認められている治療法でも、民間の医療保険が主体であり全体に医療費の高い米国では診療費用を請求できないものが多く、妊娠初期の流産予防についてもそれに含まれるのでしょう。

もし流産されたのなら残念ですが、全妊娠の15%は流産であり、一度流産してもそれ以後の妊娠の成功率は高い(80%以上)ことが知られています。気を落とされずにまたの機会をお待ちください。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.7.22

べゲタミンA・マイスリー・レボトミンを服用したために医師から中絶をすすめますと言われ悩んでいます。
はじめまして。現在妊娠18週の妊婦です。
3年前からうつ病を患っていて、べゲタミンA・マイスリー・レボトミンを常用していました。
 もともと生理不順で妊娠にまったく気づかず、気づいたときには14週に入っており、そのときも上記の薬を内服していました。
心療内科の医師からはすぐに中断するように言われ、「あなたには奇形の子が産まれる。中絶を勧めます」と言われました。あまりにもショックで他の心療内科も受診してみましたが、そこの先生も同様に「奇形のリスクがかなり高い。中絶するつもりはないんですか?」と言われました。
それからというもの食事も喉を通らず、毎日”自分には奇形の子が産まれるんだ”と考えてしまい、とても辛いです。
同じお薬を飲んで、正常な赤ちゃんを産んだ方はいないんでしょうか?私はそんなに奇形の子を産むリスクが高いんでしょうか?どうか教えてください。よろしくお願いいたします。

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回答 たまごママネット医師団
べゲタミンA、マイスリー、レボトミンともに私が調べえた範囲では、特に催奇形性が高い"危険な"薬剤というわけではありません。もちろん安全無害であると保証することはできませんが、同類の抗精神病薬を服用しながら妊娠を継続し、特に異常のない元気な子どもさんを生まれた方も実際におられます。現時点で悲観される必要はありません。

ただ本当に担当の先生が「中絶を勧めます」とまでおっしゃったのでしょうか?よくよく真意を確かめられた方がよいと思います。出産・育児にあたってはトランキライザーの影響よりも、母親の精神状態が安定していることが子どもさんにとって何より重要ですので、適切な治療を受けて、ご家族の十分な支援のもとで妊娠を継続された方がよいでしょう。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.7.3

帝王切開の傷跡が原因で早めの帝王切開での出産をする事はあるのでしょうか?
3年前に旋回異常で帝王切開にて出産。2年前に10Wで繋留流産、原因は不明です。
今回、妊娠初期9W位から出血があり10Wから1週間、13Wから2週間入院をし現在もウテメリンを服用しています。
低置胎盤であると入院中から言われていたのですが、胎盤の位置は上がってきているようです。
しかし、23Wの定期健診の際、経腟超音波検査で以前の帝王切開の傷がかなり薄くなっており、2週間後の検診でさらに傷跡の子宮壁が薄く広がって行くようならば子宮破裂の恐れがあるので、28W頃に帝王切開した方が良いと言われ周産期の高度医療施設に行ったほうが良いと言われました。帝王切開の傷跡が原因で早めの帝王切開での出産をする事はあるのでしょうか?
傷跡からの子宮破裂のリスクだけを考えて早くに胎児を取り出す事などしても良いのでしょうか?
できれば37W過ぎに無理ならばせめて35Wを過ぎて出産したいのですが。
また、28W頃に帝王切開で出産した場合の子どもに与えるリスクを教えてください。

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回答 たまごママネット医師団
実際にあなたの子宮の状態をエコーで観察したわけではありませんので、適切なコメントを差し上げることは困難です。
以前の帝王切開の子宮瘢痕部付近に受精卵が着床して、妊娠週数が進むにつれて子宮瘢痕部が薄くなり破裂したという事例は確かに報告されています。
担当医師のエコー診断が正しければ、胎児が未熟な状態で人工的に早産させるリスクと、子宮破裂のリスク(その場合には胎児の救命は困難となります)とを秤にかけて分娩時期を決めるということになります。とりあえず担当の先生から紹介された高次医療機関を受診し再検査を受けられた上で、今後の方針を相談されればよいと思います。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.7.3

気分変調性障害と診断され、予期不安で動悸がしてしまうパニック発作も伴っています。ワイパックスの胎児への影響が心配です。
主治医の先生を追い、埼玉県の病院まで通っていましたが、アメリカ留学とのことで「何かあったらメールで連絡をとりましょう」と言われ2年分の安定剤をいただきましたが、結局メールは来ないまま連絡が取れない状態です。
現在第2子を妊娠し19週になりましたが、突然体調に変化が現れ、動悸がし、またうつになってしまったら。。。と不安になり子供にもイライラしてしまい不安定な毎日です。
埼玉の病院に電話しましたが、数日安定剤を飲んで落ち着かないようであれば近くのクリニックを受診してください、とのことでしたが、どこもいっぱいですぐに診てもらえるところがありません。お腹の赤ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいで、毎日泣きながらワイパックス(0.5)を一日2回飲んでいます。2週間ほどのみ続けてしまってもいいのでしょうか。。。現在相談できる主治医がいないためどこまで自己判断で飲み続けていいものか誰にも相談できずに不安な気持ちでいます。
ちなみに一人目の時は妊娠初期からトレト゛ミンを最低量飲み、9ヶ月で断薬の末の出産でしたが元気に産まれています。
回答 たまごママネット医師団
ワイパックス(ロラゼパム)の添付文書には以下のように書かれています。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関し、次のような報告があるなど、安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(1)
妊娠中に他のベンゾジアゼピン系化合物の投与をうけ、出生した新生児に口唇裂(口蓋裂を伴うものを含む)等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。

(2)新生児に哺乳困難、筋緊張低下、嗜眠、黄疸の増強等の症状を起こすことが他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム、ニトラゼパム)で報告されている。

(3)分娩前に連用した場合、出産後新生児に禁断症状(神経過敏、振戦、過緊張等)があらわれることが、他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)で報告されている。
(4)妊娠動物(マウス)にロラゼパムを大量投与した実験で、胎児に口蓋裂及び眼瞼裂を認めたとの報告がある1)。

(5)授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。
[ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが、他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)で報告されており、また、黄疸を増強する可能性がある。]

ヒトにおいて通常量のワイパックス投与で胎児に何か問題が起こったという報告はされていないようです。上記の(1)(4)については、妊娠16週までに胎児の器官形成はほぼ終了していますので、この時期に薬を服用することで口唇・口蓋裂などの奇形が発生することはありません。また上記(2)(3)のようにこの系列の薬剤で新生児の適応障害や禁断症状が現れることがありますが、通常は一過性であり、後遺症を残すことはありません。ワイパックス0.5mgを1日2回飲んだだけでそのような神経症状が現れるリスクは低いだろうと考えます。

もちろん何も薬を飲まずに済むのならそれに越したことはありませんが、飲まないために常に不安をかかえていたりパニックに陥ったり、不眠や食欲不振に陥ったりするようなら、治療のメリットがリスクを上回ると考えられます。妊娠中の不安障害を放置すると早産のリスクが高まるという報告もあります。

とりあえず連休中は今のお薬を適宜服用して休養をとることにして、連休明けに最寄りの心療内科や精神科に相談されるとよいでしょう。妊婦には向精神薬をまったく出さない、という方針の医師もいるかもしれませんが、よく探せば相談に乗ってくれる医師が見つかると思います。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.5.3


妊娠初期にムコダイン錠、ノイターゼ、アレグラを服用したので心配です。
現在妊娠初期ですが、妊娠がわかるまで数種類の薬を飲んでしまいました。最終月経が3月3日ですが、まず排卵期辺りに蓄膿症になり、5日間ほどムコダイン錠、ノイターゼ、アレグラをのんでしまいました。
その他、びらんの治療でバナンを3月25日から4日間のみ、たまに酸化マグネシウムの便秘薬と最近まで養命酒と甜茶も飲んでました。これらの薬は胎児に影響を及ぼすものでしょか・・・。

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回答 たまごママネット医師団
最終月経(初日?)が3月3日であれば、3月中に飲んだお薬の影響で胎児に先天異常が発生する恐れはほとんどありません。またムコダイン、ノイターゼ、アレグラ、バナン、酸化マグネシウムのいずれも胎児奇形の原因になる薬剤とは考えられていません。養命酒にはアルコールが入っていますが、がぶ飲みしなければ胎児への影響が出ることはないでしょう。ただし妊娠判明後はアルコールを多く含む飲料や食品はなるべくお控えください。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.4.9

カバサールの副作用とリスクについて教えてください。
1歳11ヶ月の息子の母親です。
本当は卒乳を待ってあげるべきだと思いますが、私の体調や、2人目のことなどいろいろ考え、2歳のお誕生を区切りとして、断乳を決意し、母乳外来を訪れました。
 そこで「まだこんなに頻繁に授乳しているなら、薬を服用した方がいい。」と言われ、「カバサール4錠を断乳後1回だけ服用」することになりました。
医師に質問したところ、あっさり「副作用はない、ない。聞いたことがない。」子宮内膜症、筋腫への影響、2人目の妊娠や授乳への影響を聞いたところ、「全く影響ない」とのことでした。服用の量が少ないから、心配することはないのかもしれませんが、あまりにも断言され逆に不安になってしまいました。。。

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回答 たまごママネット医師団
カバサールの説明書には以下のように記載されています。
産褥性乳汁分泌抑制
(1)胎児娩出後1回のみの投与(食後)で、産褥性乳汁分泌を抑制する。
(2)調査症例数347例中、副作用発現症例は13例(3.7%)であり、副作用発現件数は延べ18件であった。
その主なものは、頭痛4件(1.2%)であった。

副作用のない薬はありませんが、乳汁分泌抑制のために服用する場合は通常、単回投与ですので、重大な副作用は報告されていないようです。
一般的には授乳習慣を絶って、お乳が張っても冷やすか鎮痛剤を服用するかして、あまり触らずにおいておけばいずれ止まる場合が多いのですが、確実を期するならカバサールを飲まれてもよいと思います。お乳が張ったからといってその都度絞っていると乳汁分泌が止まらなくなりますのでご注意ください。
衣笠万里先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.4.1

メタノールのお腹の赤ちゃんへの影響が心配です。
現在妊娠10週目の妊婦です。海外在住で日本語で詳しく聞ける先生がいないので質問させてください。妊娠6週目のときにmethylated spiritsを使いました(ティッシュに浸して拭く位の量です。)こっちでは窓ガラス拭きとか掃除に使うようでスーパーで販売されています。methylated spiritsを調べたら日本語では変性アルコールと書いてありました。こっちでは窓ガラス拭きとか掃除に使うようでスーパーで販売されています。成分は『ベンゾールを含む』とだけ書いてあって他はよくわからないのですが、誤飲しないように薄く紫色に着色されています。それを触れた時に手に少し出血した傷がありました。そのときは気にしなかったのですが、後々見るとボトルには『毒』と書いてあって、失明したりする恐れがあると書いてありました。とても心配です。手の傷口にその液体が触れて、赤ちゃんに影響はあるのでしょうか? そのティッシュを捨てた後しばらくゴミと同じ部屋にいて、呼吸からの影響も気になります。回答よろしくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
ずっと日本で暮らしていますので海外での事情はよく存じませんが、methylated spiritsというのはメタノール(メチルアルコール、あるいは工業用アルコール)などを添加した有機溶剤を指しているようですね。
  戦後間もない頃、日本でもメタノールが混入した密造酒が広く出回ったことがあり、メタノールの網膜毒性によって失明した人が多数いました(モ目散るモアルコールとかモばくだんモとか呼ばれていました)。しかし別に飲むわけではなく、希釈液を掃除で使用するぐらいの量で、その蒸気を吸い込んだぐらいでただちに母子に悪影響が現れるとは到底考えられませんので、ご心配にならなくてもよいでしょう。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.3.22

妊娠初期の薬の影響が心配です。
前回生理が2月19日です。
現在妊娠4週目です。
生理予定日(3/18)に検査薬で陽性になりました。
まだ病院には行っていません。
3月10日に溶連菌にかかり、10日〜16日までフロモックス・ムコダイン・トランサミンカプセル・タリオンを飲んでしまいました。
胎児はちゃんと育つんでしょうか?昨年8月に稽留流産をしました。

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回答 たまごママネット医師団
フロモックス・ムコダイン・トランサミン・タリオンのいずれも胎児への催奇形性や毒性は認められていません。またお薬を服用した時期が最終月経初日から4週間以内であれば、通常の薬剤であれば胎児奇形の原因とはならないと考えられています。最終月経からまだ4週間であり、尿検査で妊娠反応が確認されただけですので、胎児がちゃんと育っていくかどうかは今後の経過を見ていかなければ分かりませんが、少なくとも上記薬剤の影響で流産するとか先天奇形が発生するとかお考えにならなくてもよいでしょう。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.3.20

グロブリンの注射は感染症になる確率・リスクはどのくらいあるのでしょうか。
現在妊娠23週のO型RHの妊婦(初産)です。夫はB型のプラスです。
検診の際間接クームスの値がで、28週頃にグロブリン注射を打つ必要があることの説明を受けました。
ただ、非加熱製剤?・血液製剤であることや費用の面から、妊娠中は強制ではなく任意で・・・と言われ、家族と相談することになりました。第2子、第3子も考えているのでRHプラスの抗体ができる確率が少なければと思う反面、感染症が怖いと思ってしまいます。
Q.血液製剤のグロブリンを注射した場合、感染症になる確率・リスクはどのくらいあるのでしょうか。また、どのような感染症にかかる危険性があるのでしょうか。主治医の方から血液型とグロブリン注射の説明を受けた時、説明がしどろもどろでおおざっぱだったので判断をしかねています。「あんまり感染症の可能性はありません」と伝えられても説得力がありません。感染症はかかっても、治療で完治するようなものがほとんどなのか。胎盤を通じて赤ちゃんの血が混じる可能性や、混じった後の第2子・3子の妊娠・出産のリスクと比べて、どのくらいの必要性があるのかなど、判断する決め手がありません。
よろしくお願い申し上げます。

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回答 たまごママネット医師団
やはり詳しいお話は主治医の先生から直接お聞きになった方がよいと思いますが、一般論として申し上げます。
妊娠28週頃に注射するように勧められた「グロブリン」製剤というのは「抗D免疫グロブリン」でしょう。通常、Rh(D)マイナスの女性がRh(D)プラスのベビーを出産した後、72時間以内に抗D免疫グロブリンを注射することによって女性の体内に入った胎児の赤血球を破壊させて、胎児赤血球上のRh(D)抗原に対して女性の免疫系が反応して抗D抗体がつくられることを予防しています。それは次回妊娠時にやはりRh(D)プラスの胎児を身ごもった時に、女性の体内でつくられた抗D抗体が胎盤を通過し胎児に移行して、重症の貧血や黄疸を起こすことを避けるためです。このように産後の抗D免疫グロブリン注射によって、ほとんどの場合は母体の免疫系の反応(感作、といいます)を予防できるのですが、1〜2%の症例で、妊娠28週頃〜分娩前の時期にごく少量の胎児赤血球が母体血中に入って母体が感作されることがあります。

アメリカやイギリスではこの妊娠後期の母体感作を回避するために、妊娠28週頃にも抗D免疫グロブリンを注射することが勧められているようです。それによって妊娠後期の母体感作を2%から0.1%に減らせたという報告もあります。ただし日本では妊娠後期の抗D免疫グロブリン注射は健康保険で認められていないので、希望する妊婦は自費で注射を受けることになります。現状では一部の施設で実施されている、というところです。

 抗D免疫グロブリン製剤の原材料は米国の非献血血液ですが、肝炎ウィルスやエイズウィルスについては高精度の検査法で除外している上に、エタノール添加での抽出過程やウィルス濾過膜の使用などにより、まず感染の危険はないと考えてよいでしょう。ただしヒトパルボウィルスB19(リンゴ病ウィルス)については、この方法でも感染のリスクを除外できないとされていますが、現在までのところ感染例の報告はないようです。

日本では健康保険承認外といえども、国際的に見れば有効性の確立された方法ですので、次回診察時に再度説明を聞かれて納得できれば、注射をお受けになればよいと思います。
衣笠先生 尼崎医療生協病院産婦人科 09.2.21

岡 憲史先生 オカ・レディース・クリニック 神戸市北区大原3-8-1 
竹中 義人先生 大阪労災病院 小児科  大阪府堺市長曾根町1179-3
岡村 博行先生 岡村産婦人科医院 大阪府堺市槙塚台1丁-11-3
衣笠 万里先生 尼崎医療生協病院  兵庫県尼崎市南武庫之荘11-12-1
石井 廣重先生 石井第一産科婦人科クリニック 静岡県浜北市小松4498-5
池川 明先生  池川クリニック 横浜市金沢区大道2-5-13
小野吉行 先生  小野レディースクリニック 兵庫県小野市西本町538-3
江見信之 先生  
小野レディースクリニック 兵庫県小野市西本町538-3
おがわ あさこ先生 ごきそレディスクリニック 名古屋市昭和区阿由知通 3-10
北島 博之先生 大阪府立母子保健総合医療センター 大阪府和泉市室堂町840
磯辺先生 いそべクリニック 愛知県安城市安城町宮前105
大牟田智子先生 春日助産院 福岡県春日市昇町6-102
その他 産科医師・小児科医師・助産師