育児相談 しつけ(躾)・たたき癖

1歳4ヶ月の息子の叩き癖・投げ癖・ひっぱり癖について悩んでいます。
最近これらの癖が激しくなってきました。この前保育園で他の子の髪の毛をひっぱって離しませんでした。「こら!離しなさい!」と言ってもいっこうに離さず、指を一本一本開こうとしてもだめでした。なのでおもわず手を「パチン!」と叩いてやめさせてしまいました。家でもなにかというと私の顔を叩いたり、おもちゃなどを持って叩いてきたりします。物もなんでもかんでもおもいっきり投げます。たまごママネットの育児相談を読んで「だめ」と言ってその場を離れたり、手をもってだめな理由などをはなしているのですが、さらにエスカレートしてきています。なので一日中叱っているようなことになってしまって私もさらにストレスがたまっています。子どももストレスなのか、今日は玄関に皿を投げて割ってしまいました。家の中だけならばまぁいいかとも思うのですが、友達などにもするのでやめさたいとおもっています。

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回答  たまごママネット医師団
 子どもの粗暴な行動をは、その子どもが誰からか身体的暴行、心理的虐待、養育拒否(ネグレクト)などを受けて見捨てられ不安が強い時にあらわれます。あるいは戦闘もののテレビ・ビデオを見ている時間が長い時にも見られます。
 最もテレビ・ビデオの長い視聴時間は、消極的な(気付かない)ネグレクトの結果とも考えられます。
それらに思い当ることがなければ、遺伝的に粗暴な性格のことがあるかもしれません。

子どもが母親とのかかわりを持てない状態を愛着障害と呼び、愛着障害による見捨てられる不安が粗暴な行動につながることはよくあります。その場合は、その場から離れるかかわりは逆効果になます。

両親あるいはその周辺の方々の子どもに対する攻撃性をなくし、目と目を合わせ、抱きかかえるように関わると、粗暴性は一旦激しくなり、本当に見捨てないかどうかの確認作業が始まります。
  確認が終わると、穏やかになって行きます。しかし大人の攻撃性が一瞬でも現れると、そこからやり直しです。
ヘネシー澄子さんの書かれた、「子を愛せない母 母を拒否する子」をご覧になるとよくわかると思います。
白川先生 福岡新水巻病院小児科 08.2.10


息子が私の言った通りに行動できなかった時、イラついて責めたてしまいます。
2歳半の男の子です。
息子が私の言った通りに行動できなかった時、簡単なことなのにどうしてできないのかイラついて「どうしてできないの?わからないの?〜するだけでしょ?」と責めたて、とまどう息子の様子をみて、頭でわかっててもまだ思うように行動できないんだなと悟り、でも自分はイライラしてるので「もういいわ。〜しなくていいよ。」と言うのですが、それは決して優しい言い方ではなく、諦めて突き放した言い方をしてしまって息子を泣かせてしまいます。「どうして泣くの!?もう〜しなくていいって言ってるやんっ!」と泣かれると私もイライラがピークに・・・でも、ボロボロ涙をこぼしてヒックヒックしながら「〜できない。〜難しい。〜しなくていい。」とたどたどしく言う姿を見て、あぁまたやってしまった。と思うのです。「〜難しかってんな〜しようと思ったけどでけへんかってんな。それやのにお母さん怒るから悲しかってんな。ごめんな。
もういいよ。お母さん怒ってないよ。」と慌てて慰めます。私が怖いのか、息子はいつも私の様子を伺って行動してるように思います。息子が臆病なのは私のせいもあるかもしれません。

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回答  たまごママネット医師団
子どもを育てているほとんどのお母さんが感じていることではないでしょうか。お母さんからみれば何でこんなことができないの、この前も教えたのに、何でそんなにゆっくりなの、○○ちゃんはできるといってたのになどついイライラして怒ってしまいます。
でも子どもからみればまだ経験不足のためや身体も機能が成長していないためうまく、早くできないことが多いのです。ことの展開を読んで物事をすることがまだできませんから失敗ばかりします。
指の機能が未熟なためボタンを留めたり、服や靴を脱いだり来たりすることが早くできません。
大人からみれば簡単なことも子どもにとってはひどく難しいことで、毎日毎日、何回も何回も繰り返すことによって上手にできるようになるのです。
 子どもができないことを責めることを“怒る”と言います。ついつい一日に何回も怒ってしまいます。
子どもにとってできないことを責められてもどうすることもできません。そうすると子どもはやる気をなくし、なるべく怒られないようにと親に従順な気持ちを持つようになることがあります。親の顔色を常にうかがって行動する子どもです。“怒る”ことはなるべく少なくしたいものです。
  怒りたくなったら一つだけ我慢してみてください。今までより一つ我慢するだけでずいぶん変わってくると思います。
してはいけないことを教えることを“しかる”といいます。人を責める言葉を言ったり、社会のルール・マナーを破ったり、迷惑をかけたり、身体に危険があったりなどこれから社会生活をする上でやってはいけないことを教えることが“しかる”です。また社会に出てからたくさんの失敗をすることは許されません。
子どもの時代に何にでも積極的に挑戦して、いっぱい失敗して、なぜできないのか、どうしたらできるのかということを経験することが将来社会に出て自分の能力を発揮するために大切なことです。“しかられる”、“失敗する”ことは子どもが成長する中で大切なことです。
「ピグマリオン効果」という言葉があります。子どもは親が望んだ方向に育っていくという意味です。
  おまえはできない子だ、やることが遅くだめな子だ、何でそんなに馬鹿なんだなど子どもを否定する言葉をたくさん言うと子どもは自分はそのような子なんだと思い持っている能力を発揮できなくなります。
  反対におまえはなんて優しい子なんだ、自分でがんばって偉いね、今日はこんなことができるようになったね、上手だねなど
と何かできたときにほめる言葉をかけてあげると、子どもはうれしくなりもっとがんばろうという気持ちになり、積極的になり自分の持つ能力を最大限に発揮できるようになります。
 子育ての中でお母さんの苦労は並大抵のものではありません。
いい母親になろうなんてがんばる必要はありません。少しだけ子どものいいところを探してみてください。
きっといくつものいいところがみつかるとおもいます。こんないいところを持っていたんだということに気づくと子どもをみるのが楽しくなります。 
渡辺真史先生  07.4.1

言葉使いや行動がとても乱暴で、おもちゃの包丁やハサミを常にもって離さず振りまわしていて不安です。
 2歳11ヶ月になる娘の事なのですが、言葉使いや行動がとても乱暴で、おもちゃの包丁やハサミを常にもってはなさずテレビなどでも、剣や包丁などの危ないものによく反応し、すかさずハサミを持ってきては「悪い人がきたら、これでやっつけてやる!」とか「殺してやる」などといいます。
「シュッシュッ」などと効果音をつけながら、ハサミやおもちゃの包丁をもって振り回したりもします。
激しく当ててきたりはしないのですが、近くまできては、それを繰り返します。
私が思う原因は「もののけ姫」や「風の谷のナウシカ」などのビデオに出てくる人のまねからだったと思います。、武器を持って戦うというのに、特に反応し、真似するようになりました。
私が怒ったりすると「殺してやる」とか言う時もあり、今後がとっても不安です。
今はそのビデオは見せないようにしているのですが、今更だったという感じです。
良いと思って見せていたのに刺激が強すぎたのだと思いました。
注意しても効果は全くありません。本当に悩んでいます。アドバイスよろしくお願いいたします。

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回答 たまごママネット医師団
行動異常は遺伝的に起きているものか、環境因子により起きているものなのかを考えた場合、双方がかかわる場合が最も頻度が高いことが知られています。言い換えれば、環境の影響を受けやすい遺伝子を持っている人が、環境の影響を受けやすく、異常な行動を起こしやすいことになります。遺伝的な要因は現時点では取り除けないので、マイナスの環境要因を取り除き、プラスの環境要因を加えることを考えなければなりません。まず、粗暴な行為が始まったら、黙ってその場から立ち去ることが有効でしょう。次にマイナス要因を取り除く必要があります。テレビやビデオの戦闘ものは見せない、あるいはテレビやビデオを消すことをします。また、テレビやビデオを長く見る人は、睡眠時間が短くなる傾向にあり、睡眠不足により、落ち着きがなく粗暴性が強くなることがあるので、睡眠時間を充分に取る必要があります。豆電球でも眠れないこともあるので、日が暮れたら暗くし、眠る時には真っ暗にするとよいでしょう。夜間の睡眠を妨げるような長時間の昼寝も避けるべきです。プラス要因としては、本の読み聞かせがよいでしょう。1日10分以上声に出して本の読み聞かせをすると効果的です。その時注意することは、子どもにページをめくらせないことです。ページをめくることに専念し、話を聞いていないことがあります。「お母さんの楽しみだからめくらないでね」とお願いします。しかし、それではうまく行かないことが多いので、子どもが眠そうにしてページをめくることができない時に本を読み聞かせ、めくらない習慣をつけることもひとつの方法です。また、10分以上声に出して本を読むことは、読む人が落ち着く効果もあるようです。次に親子で楽しく体を動かすことも有効でしょう。2歳を過ぎると父親に遊んでもらうほうがよいと思います。特に粗暴な状態の子どもの粗暴性を取るには、表に出ない、何となく感じる父親の威厳が有効です。そして、最も重要なことは、子どもに心地よさを感じてもらうことです。
白川先生  福岡新水巻病院小児科 06.7.10

1歳5ヶ月の息子の叩き癖についてお伺いします
1歳5ヶ月の息子についてお伺いしたいのですが最近よく私を叩きます。「ダメ!」と言ってもしつこく叩いてきたりします。息子が遊びながら叩いてる雰囲気の時もあるのですが息子がテーブルの上の物を取ろうとした時、私が取れない位置へ移動させたりするとかんしゃくを起こしながら叩いてきたりする時もあります。
その時に主人が「ダメ!」と言うとすぐに叩くのを止めます。主人のいう事はよくきくのですが私のいう事は全然です(>_<)自分の取りたい物が取れなかったり、機嫌の悪い時だと少し尻もちを突いただけでギャーギャー泣き叫びかんしゃくを起こします。この頃の男の子はこんなものなんでしょうか??もちろん息子も甘えてくる時は私になのですが私を叩く事が多いので嫌われてるの?みたいな感じで少しショックです。

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回答 たまごママネット医師団
1歳以降の幼児が叩いたり、噛みついたりする行為は、相手の気持ちを引きたかったり、喜びの表現であったり、イライラしたりする時など様々な意味があります。
いずれにしろ、好ましい反応ではないので止めさせる方がよいでしょう。最も良い方法は、一言「だめ」と言ってその場から立ち去り、無視するのがよいとされています。父親の役割として、母子を守ることのほかに、社会に出る後押しをする、我慢することを教える等がありますので、父親に登場していただくことも重要です。また、一般的に、叩かれたことのない子どもは、叩くことがないので、子どもを叩かないことがまず大切です。白川先生 産業医大小児科 06.5.31

カンが強いとはどういうことでしょうか?気に入らないと自分の手を噛みます。
もうすぐ1歳と1か月になる娘がいます。
最近、自我が出てきたのか気に入らないことがあると自分の手を噛むんです。
例えば、リモコンなどをいじって遊んでいる時に、「もうご飯だからナイナイしようね」とリモコンを取ったときや、ご飯中に自分が食べたいものと違うものを私が口へ持っていったときなど…。
カンが強い子なんだわ〜と母親に言われますが、カンが強いとはどういうことでしょうか?
また、カンが強いとどうなってしまうのですか?
将来、すごくワガママな子になったらどうしよう…と不安です。こういうとき、どのように話しかけてあげればよいのでしょうか?これも成長の過程…と思いたいところなんですが、他のお子さんがどうなのかもわからないし、少し心配です。アドバイスいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
1才から2才になるとだんだんと自我がでてきますので、自分の気に入らないことがあると泣きわめいたり、
物を投げたりすることもあります。それも子どもの発達の一つですので、あわてず見守ってあげましょう。人によっては自分の手を咬んだり、自分の毛をひっぱることもあるでしょう。
 ワガママは一般に悪いイメージで使われている言葉ですが、良い意味で理解しますと、自己主張や自己アピールする能力があり、それが表現できていると考えることもできます。
しかしながら自己主張ばかりでは人(人以外ではペットや植物)とのコミュニケーションに問題がでてきますので、相手に対する思いやりややさしさを、お母さん自身が余裕をもってなだめるように教えてあげ、それができれば、ほめてあげるようにしましょう。
疳の虫は癇疾(疳疾)といい、子どもの体内にいて疳の病(かんしゃく)をおこす虫と昔考えられていた虫のことですが、現在の医学ではこのような虫の存在は証明されていませんし、医学用語ではありません。
2才前後は本当に手のかかる時期であり、子どもの性格や時期によっては、親がイライラする場面もたくさん出てくると思います。一つずつあせらずに子どもと接していくことが大切でしょう。
竹中先生 たけなかキッズクリニック 05.6.24


1歳5ヶ月になる男の子のしつけについて教えてください。
今は海外で子育てをしているんですがこっちの子どもはとてもお行儀がよくてお店で騒いだりしている所を見ません。日本では子どもの泣き声をお店で聞いたりした事もありましたが海外に居る今はここでの「普通」っと言うのが気になって仕方がありません。友達にも興味を持ち始めた今はすぐに友達を叩いてしまいます。きっと一緒に遊びたいのと相手にして欲しい気持ちからなのかと思うんですが。
お友達には「一緒に遊びたいのにうまくまだできなくてね。ごめんね」っと息子の気持ちを代弁して謝ってます。息子には叩いてしまった時にすぐに「ダメだよ」っと叩いた手をペンペンして教えています。息子も悪い事をしているのが分かるのか目を合わせようとしません。でもすぐに最高の笑顔で走り回っています。言ってる事が通じてないのか?私の教え方ではダメなのか?一向に直りません。
まだ言葉を話せないから言葉を理解できるようになったら直るものなのでしょうか?
 海外で生活している今私もお友達ママと仲良く過ごしたいし、息子にも沢山の友達に出会える機会を作ってやりたいのですが「あそこの子は叩くから・・」なんて思われてたりしたら??っと不安になります。

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回答  たまごママネット医師団
このころから自分以外の子どもに興味を持つようになりますが、周りに子どもがいても自分だけの遊びをします。まだ一緒に仲良く遊ぶことはできません。中には噛みついたり叩いたりして親を困らせる子もいます。子どもはいじめようとしたり悪気があって叩いたりするわけではありませんが、このようなときにはしてはいけないことをことをしているということを教える必要があります。お母さんが相手の子にしていることはよいことだと思います。自分の子には大きな声を出したり、叩いたりはしないでください。
感情的になってしまうとお母さんの気持ちが子どもに伝わりません。大変難しいことですが、冷静にそして本気でしかってください。子どもの手を取り、目を見て、はっきりした言葉で、なぜそのようなことをしてはいけないのか、お母さんはどんな気持ちなのかを話してください。子どもは言葉の意味がわからなくても、お母さんの様子から気持ちを理解します。お母さんの本気の気持ちは必ず伝わります。すぐには無理でも数回繰り返すうちに叩くことはなくなります。上手に遊べたときにはたっぷりほめてあげることも大切です。お母さんうれしいという気持ちを伝えてあげてください。
お母さんは海外での暮らしで大変なことと思います。お母さんがいらいらしたり、気持ちに余裕がないときに子どもの問題行動がみられることがあります。友達と一緒に遊べるようになるのは2才前ぐらいからです。大勢の友達を作るのはもう少し待ってからでよいでしょう。今はお母さんやお父さんと遊ぶことが大切です。お母さんとの信頼関係がしっかりできると親から離れて自信を持って遊ぶことができるようになります。急がないでゆっくりみていてあげてください。
渡辺眞史先生 05.6.23

2歳4ヶ月の男の子ですが最近物をよく投げますがしつけをした方がいいのでしょうか?
はじめまして。2歳4ヶ月の男の子ですが最近物をよく投げます。思い通りにいかないと投げる、投げてはいけないよと怒られたら投げるという調子です。瓶などは割れたら危険ですし、エスカレートしてお友達めがけて投げるような事が起きてしまっては大変なのですぐさま怒るのですが、私の怒り方ではあまり効果ありません。
そこで私の父に怒ってもらったのですが、そんな悪い事をする子は暗い部屋に閉じ込めてやる!と密室の前まで連れていきました、入れはしませんでしたが息子は錯乱し激しく泣き叫び嘔吐しました。私は黙って見守っていいものか止めに入るべきか戸惑ってしまいとても落ち込みました。それはやはり息子の年令がまだ2歳という幼い年令の子に対して、父のこの半ば脅し的なやり方はどうだろう?という疑問と、どういうやり方がこの年令にはいいのだろう?という気持ちです。
私の両親は日頃からしつけしつけと言いますが、私は怒る事も時には絶対的に必要な事もありますが出来るだけ自由にのびのび育てたいと思っています。シングルマザーなので私が母親役も父親役も全てやったほうが良いのか、時には両親の力を借りたほうが良いのか悩んでいます。

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回答 たまごママネット医師団
2才ぐらいになると自我、自己という意識の発達に伴い、親から見ると扱いにくい時期になり“反抗期”と呼ばれることがあります。
この“反抗期”は子どもが親に反抗するのではありません。自我や自己の発達により親とは違う自分という存在に気づき自分中心に考えようとする時期に見られます。ただまだ行動や言葉は未熟ですから、やりたいと思っても思ったようにできない、思ったように伝えられないという自分にかんしゃくを起こすようになります。この状態を“反抗期”といいます。
  質問のものを投げるというのはこの“反抗期”に伴うものと思われます。子どもの心を認めてあげ、いろいろなことに挑戦する気持ちを大切にすることで自分が成長していきます。また、このような行動は言葉の発達に伴い少なくなっていくことが見られます。自我の成長や、言葉で自分の意志を伝えられるようになると減ってきます。
  今必要なことは、自分でしようとする心を育てることです。親が「だめ」といって禁止を多くしたり、「静かにしなさい」などと親のコントロール下におこうとするとますますひどくなります。もちろんあまりにひどい行動に対してはしかる必要があります。しかるときには感情的にならないように気をつけてください。はっきり、ゆっくりとした言葉でなぜ悪いことなのか、お母さんはどう思っているのかなどを子どもの目を見て話してください。この時期になるとお母さんの言葉の多くを理解でき、お母さんの気持ちをわかるようになります。
おこると感情的になり、一方的で子どもの心に入り込むことができません。子どもも何を言っているのか理解できずに何で怒られているのかわからないままになってしまいます。
  脅しによるしつけは昔よく行われました。
もしそれでやらなくなったとしたら、子どもは悪いことをしたという理解よりも怖いからしないというだけで、親の顔色をうかがって行動するようになり、子どもの心の発達にとってはよいことではありません。質問の行動は今の時期の特徴的なもので、いつまでも続くものではなく、子どもの成長を認めて楽しい雰囲気の環境を作ることでよくなっていくと思います。
渡辺眞史先生 05.1.18

今日は上の子、1歳4ヶ月の子の“叩き癖”の相談です。
1歳4ヶ月と生後4ヶ月の子どもがいます。二人とも男の子です。
顔を叩かれても最初は遊んでいるんだろうと思っていましたが
誰の顔でも叩き、下の子の顔もバンバン叩きます。最近は物で叩くことも多くなりました。本人は悪気はないですが、危ないです。
「しつけ」と呼ばれるものを始めた方がいいのか悩んでいます。もし始めるならどう対応していけばいいのか迷っています。夫は「叩いたら叩き返して、叩いたら痛いことをわからせた方がいい」と言っています。私は叩かずしつけをしたいと思っています。
どんなことでも今の時期はやりたいようにやらせてあげようと思っていましたが、他のお友達を傷つけたりする可能性があるので「叩くことはいけないことだよ」と教えないといけないと思っています。アドバイスをお願い致します。

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回答  たまごママネット医師団
基本的には私もやりたいことはやらせてあげる形でよいと思いますが、危険なことや他者に対して痛みを与えたり、傷つけたりすることはさせない、やらせない方針でしつけを考えればよいと思います。
そのために、ここで注意しないといけない点を2,3点申しあげます。
 お父さんが「叩いたら叩き返して、痛いことをわからせる」とありましたが、これは痛いことをわからせるというよりもむしろ、解決手段としての「叩く」いう行為を強制的に子どもに教えていることになります。1歳くらいになりますと、子どもたちは親の態度を模倣しはじめます。「物事の解決方法として簡単に叩いてもよいんだ」というサインを親が子どもに発信していることになるのです。
 むしろ、この場合は、親が4ヶ月の赤ちゃんを愛おしみ育んでいる姿や、赤ちゃんが喜ぶ行動をこの子に見せてあげる(例えば、赤ちゃんの頭を親が余裕のある気持ちでなでなでしている姿をお兄ちゃんに見せてあげる、赤ちゃんが喜んでいる姿を示してあげるなど)が必要でしょう。そのようなことをお兄ちゃんにも参加させてあげてちゃんとできたら、お兄ちゃんに対してよくできたねとほめてあげることです。

それから、お兄ちゃんは、下に弟ができたことで、今までの親の愛情が奪われてしまい、自分が愛されなくなるのではないかという不安な気持ちや怒りの気持ちをもつようになります。そうすると、今までできていたことができなくなったり(排泄のしつけができていたのにお漏らしをするようになるなど)、赤ちゃんのようになってしまう(赤ちゃん返りといいます。)こともあります。また、赤ちゃんに対しても「おまえなんかいらない」という気持ちが芽生えてもおかしくありません。このような状況で、お兄ちゃんは、一生懸命に親の愛情を確かめようとしているんだといっても過言ではないでしょう。
そのような時に、「おにいちゃんのくせに・・」「どうしてできないの」などと叱ったりするのは得策ではありません。
むしろ、このような状況におかれているお兄ちゃんの気持ちを受け止めてあげて、「弟をたたいてはいけないんだよ」と諭すようにお話ししながら「お兄ちゃんのことも忘れていないのだよ」「お兄ちゃんのことも大好きなんだよ」とスキンシップなど愛情をもって接していく必要があるでしょう。竹中先生 大阪労災病院小児科 04.12.16


最近、他の子と会うと近寄っていき叩くようになりましたが私のしつけが間違っているのでしょうか?
1歳8ヵ月の息子がいます。最近、他の子と会うと近寄っていき叩くようになりました。止めさせて、叱り、その子やその子の親に謝るのですが、人によっては、すぐ離れて嫌な顔をする方もいます。
 支援センターに行くと、子どもはじっとしていなくて動き回り、他の子を叩くので、目が離せなく、叱って謝って時間が終わることもあり、家に帰るとイライラが爆発して子どもにあたることもあります。
他の親からどう思われているのかも気になるし、他の親子も離れていくので寂しいです。
家では、ぬいぐるみを使って「なでなでだよ」と教えてもだめなんです。
スーパーなど外出先でも、走り回り、カートにも乗らず抱っこも嫌がり、疲れます。
私のしつけ方が間違っているのでしょうか。

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回答  たまごママネット医師団
お母さん大変ですね
現在1才8カ月ですね?
 今まで、お母さんの抱っこやお膝の上で満足していた子どもは、それには満足しなくなって、お母さん以外の周囲の目に映る物はなんでもめずらしく、興味をもち、落ち着きなく動き回るなんてことは、この年齢になると日常茶飯事となります。
 子どもの側からみると、ぼくはこんなに動けるんだヨ、何にでも興味があるんだ(興味がなくなればぽいっとその対象物はすてて、他の所に移動していることも多いんですが)ということを誇示し、まるで、周囲の大人達に一緒におもしろがったり、一緒に喜んで欲しいと思っているのではないでしょうか?
 お母さんは、他の子を傷つけないか、物を壊さないかとハラハラドキドキの毎日でさぞかし大変なことだと思います。時にはイライラして子どもに八つ当たりなんてこともあるでしょう。しかし、ここで考えていただきたいのは、この年齢の子どもからみると、子ども同士でのけんかは、しごく当たり前で、叩く方の子どもは、けんかの中からある程度の力以上で叩くのはよくない、これくらいなら大丈夫ということを学んでいる側面もあります。逆に、叩かれる子はこのくらいなら泣かないという強さを学んでいる一面もあります。
もし、他の子を叩かないで何とか過ごすことがあれば、頬ずりするくらいに思いっきりほめて上げて下さい。
 ただ、誰彼なしに叩きっぱなしなのであれば一度、発達を専門にされる小児科や小児神経科を相談されてもよいかもしれません。
それからもう一点
お母さんが子どもをしかりつけたり、イライラして子どもにあたるということは、こどもにとっても「きっと、イライラしてお母さんのように当たり散らしてもいいんだよね」ということを逆に教えてしまっているのだということにも注意する必要があります。
 子どもにイライラするのと同じくらいのエネルギー、あるいはそれ以上のエネルギーで子どもの興味のあることに喜んであげたり、感動してあげたりすることも必要です。
いつもいつも落ち着きがない訳ではないでしょう。すこし、その場でおちついて遊べているときには、「おりこうさんだねー。ママも遊んでいい?」くらいに遊んで上げたり、スキンシップを図ってあげたりすればよいでしょう。
 どうしてもお母さんが疲れて、気持ちが落ち着かないと感じておられるのなら、ご家族やお友達とも相談されてもよいでしょうし、一度、地域の保健所の保健師さんや家庭子どもセンターなどに相談されることも1つの方法でしょう。
竹中先生 大阪労災病院 小児科 04.9.21


育て方について
私は2歳8ヶ月の女の子と2ヶ月の男の子がいます。最近上の女の子が私が怒ったりするとすぐに「ごめんなさい。」と謝り、親の顔色を伺うようになってしまいました。
  わたしもイライラをつい上の子にぶつけてしまいます。祖母は孫の言うことをなんでも聞き入れ、何でも買ってあげ子供の思い通りにさせてます。
私はほしいものが何でもすぐに手に入るとは娘に感じてほしくないのですが、私が叱るとすぐに「ばーば。ばーば。」と祖母のことを叫びます。余計に私もいらいらしてしまいます。このままだとどんどん親の顔色を伺いそうで不安です。私は娘のことは大好きなんです。きつく叱りすぎるのでしょうか。

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回答  たまごママネット医師団
2歳8ヶ月と2ヶ月の子どもさんをお育てになり、さぞ苦労がたえないと存じます。
さて、ご質問の件ですが、通常、下にお子さんが誕生されると、上のご兄弟の中には「赤ちゃん返り」といって、今まで身の回りのことができていたのに、それをしなくなり親にしてもらいたいとだだをこねたり、お姉ちゃんらしくふるまえていたのに、赤ちゃんのように甘えたりといったことが多くなります。また子どもによっては、夜尿やぽんぽんが痛いというように体の症状が出る場合もあります。
 長男や長女さんにとって兄弟ができるのは、うれしい出来事である反面、下の兄弟がお母さんやお父さんの愛情を奪ってしまう存在でもあり、今まで、自分の事だけに親の意識や注目があったのに、それが弟や妹に奪われてしまわないか、あるいは自分はもう親にかわいがられないのではという不安を持つと思います。
 そのために「もっと自分を見て!」「自分にかかわって!」と無意識にサインをだすことが多いようです。

その言動や症状が、お母さんをイライラさせる原因になり、「あなたはおねえちゃんなのに、どうしてこのようなことばかりするの!」とか、「だめなおねえちゃんね!」とか結果的に親が叱ったりすることになります。

「あかちゃん返り」というのはむしろ2〜3歳頃の乳幼児では普通にみられることではないでしょうか?
そのように考えると、この子が「ごめんなさい」とか「親の顔色を伺う」というのは、自分の欲求だけを周囲のお構いなしに全面にだすのではなく、お母さんの「大変さ」や「いらだち」を気遣いながら、自分の気持ちや行動に制限をかけているということになります。

 一般的に自我の強くなるこの2歳という年齢から考えると、お母さんの気持ちや表情をよく把握し理解できているお子さんだなーと感心します。
 対応としては、お母さんは下の子の世話がとぎれたり、少し気持ちが落ち着いている時に、「お姉ちゃん、よくがまんしたねー。おねえちゃんのことも大切なんだよ」と抱きしめてあげたり、お姉ちゃんが赤ちゃんのように抱っこやスキンシップをねだれば、それをかなえてあげたらよいでしょう。

お母さんがきつく叱る場面もあるとは思いますが、それと同じくらいのエネルギーでしっかりほめてあげる場面があってもよいでしょう。
それからおばあちゃんというのは、大方孫には甘くなるようです。ある意味、仕方がないのかもしれません。しかし、子どもにとっては、おばあちゃんよりもお母さんの存在のほうが大きく大切です。
おばあちゃんよりもお母さんに甘えたいという気持ちがだせずに「ばーば、ばーば」といってるのかもしれません。

そして、子育ての協力者として、おばあさまがおられるのは有り難いことだと思いますよ。
お母さんはイライラせず、何年かかってもよいから、いつか「ばーば、ばーば」が「まーま、まーま」になってくれたらいいというくらいの夢をもって子育てをしていただけたらと思います。竹中先生 大阪労災病院小児科 04.9.13

「しつけ」ってなんなんですか?
こんにちは。もうすぐ2歳になる男の子と、2ヶ月の女の子のママです。
「しつけ」についての質問です。2歳にもなると、すばらしい!?自我の芽生えからか、とってもワガママをいうようになりました。まあ、下の子が出来たというストレスもあると思いますが。お店のなかで、だだをこねたり、ねころんだり・・・聞き分けがなく、いつも周りにクスクス笑われているようで、よけいにイライラしてます。一体どうしたらいいのでしょうか??「○○だから、だめだよ」とやさしく話しても、効果なし。うちの親は「もっと怒らないといけない」とか「三つ子の魂百まで」というように、3歳までがしつけなどの全てにおいて大切な時期だ!とかいいますが、わたしは、きつくしかっても分からないんだから、そんなに怒る必要はないと思うんですが・・・ただ、「しつけ」という言葉が頭を離れず、一体どうゆうものなのか・・悩む毎日です。
おまけに、世間一般で言われる「魔の2歳児!!」なんでも「いや!だめ」の繰り返し。挙句の果てには・・・大きな声で泣き叫ぶ。結局、わたしは子どものワガママを許してしまうことに・・・このままじゃ、どう成長するのか心配で・・・
平日は、保育園にいっているものの、夜はパパの帰りも遅く私一人なんで、とっても大変です・・家にいるときは、下の子そっちのけで、甘えさせてあげるようにしているんですが・・・
「しつけ」ってなんなんですか?私は、育て方を間違っていますか??

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回答  たまごママネット医師団
しつけ「躾」は、辞書などでは、子どもなどに礼儀作法を教えて身につけさせること。あるいは、身についた礼儀作法のこととあります。
 お母さんは2才になる男の子と2ヶ月になる女の子を育てておられるとのこと。
本当に大変だと感じるとともに、一生懸命子育てをされていることに敬服いたします。
 2才の男の子がだだをこねたり、ねころんでしまうため、まるで、母親のしつけができていないために、周囲に責められ、辱めを受けているかのような気持ちになっておられたようですね? それで、きっと自分がくすくす笑われている気持ちになられるのでしょう。これは、2番目の子どもを出産され、2か月しかたっておらず、自分が頑張らないとと気持のあせりがあったり、お母さん自身の気持ちが不安定になっていることも影響しているのかもしれません。
 小児科医の私からみると、この男の子はだだをこねることができるようになった!
また、お母さんの視線が届く所ではねころんだりして、母親の手を焼かせることができるようになったんだ!と思います。上手に育てられている結果です。自信をもってください!これは、美しい言葉ではまさに「自我の芽生え」であり、お母さんが一生懸命育ててこられた結果です。子どもの発達という観点では考えない日本古来の悪い?
言い方では「わがまま」ということになるのでしょうが・・。
 また、この子にとってみたら、妹は「目の上のたんこぶ」的存在です。今まで、「ぼくだけのママだったのに、妹のママになっちゃって。ママをとられちゃったよー」とちょっとくやしくて、嫉妬の心がめばえているのかもしれません。
 変に『しつけ』にとらわれる必要はありません。子どもを躾ようとするときには、どうしても大人側のものさしどおり、期待通り子どもを作りかえようとしがちなります。どうしてもしつけ的な指導をしなければならないときには、うまくできなくてもともと、うまくできたらきつく注意して躾たときの、2倍いや、3倍返しでほめてあげ、愛情一杯そそいであげてください。
 「いや!」「だめ!」と子どもから言われて、自分が親として失格だなんて思わないでください。これは2才児が順調に育っている証であり、なおかつ、下に兄弟ができて、下の妹ばっかりみないで僕もみつめてくれなきゃ「いやだよ!「だめだよ!」という子どもの訴えかもしれませんね。「お兄ちゃんのこともママは赤ちゃんと同じくらいだーいすきだよ!」とスキンシップをしてあげて下さい。
 今は大変な時期かもしれないけれど、お母さん自身もママになってほんの2年目です。心配があって当たり前です。その中でも子どもたちはたくましく成長されているようですね。
子育てについては、試行錯誤しながら、夫や家族の方や地域の保健所や小児科や保育園の先生、お友達などに相談しながら「しつけって何だ?」と自問自答しながら精進されてください。 竹中先生 大阪労災病院 小児科 04.7.27

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