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3.安全な食事とは
 今まで書いてきたことはほんの一部です。
 世の中には、良い物も悪い物も、それを取り巻く情報もあまりに多過ぎて、何を選べば良いのか分かりにくいと思います。もちろん、完全に安全な物だけを選び、食べ続けることができるとも思いません。そんな時代だからこそ、大切な家族の台所を預かるお母さんに、少しでも安全で害の少ないものを選ぶ目を養っていただけたらと思います。
■お米が大切!!

 消化酵素のお話をすると、まず食物が一番に入る口の中ではアミラーゼという、でんぷん分解酵素が待ち受けています。でんぷんは炭水化物(糖質)の一種で、米やイモ類、小麦に含まれます。
普通、一つの酵素は一箇所からしか分泌されませんが、アミラーゼはすい臓からも分泌され、でんぷん質の取り漏れがないような仕組みになっています。それだけ、人間の身体にはでんぷんが(特に日本人にはお米が)重要だということがわかります。
 特に朝ごはんにはでんぷん(糖質)が重要です。脳の唯一の栄養源は糖質です。もちろん果物には果糖という糖質が含まれていますし、パンにも含まれますが、消化吸収の過程が違い、果糖やパンで、血糖が一時的に上がっても、すぐに下がってしまうのです。ご飯(お米)が腹持ちがいいということは、持続的に脳に栄養を供給できるということなのです。脳を有効に使うにはお米が一番!!です。

 お米を5割!!にはもうひとつ、重要な意味があります。それは腸の中の細菌のバランスに影響するからです。どんなに納豆やお味噌を食べて、上質な菌をお腹に入れても、その菌が住みつけなくては意味がありません。上質な菌(善玉菌)が好む腸内環境とはお米が5割以上食べれている人の腸なのです。悪玉菌(多くは大腸菌)が優位になっている腸をお持ちの方は、下痢や便秘、ガスの貯留による腹痛を起こしやすくなってしまいます。
消化吸収の力が弱いので、赤ちゃんや子どもは体重が増えにくかったり成長が遅れることもあります。前にも述べましたが、人間の身体はお米をとっても必要としています!!


■お米を変えてみる!
 5割は取っていただきたいお米ですが、欲を言えば精製されていないものにすると、それだけで、より栄養価は高くなります。玄米とまではいかなくても、5分つき米や7分つき米、もしくは胚芽米にしたり、雑穀(ひえ・あわ・むぎ・もち・きび・ごま等)を白米に混ぜて炊いたりすることでミネラルや繊維を摂ることができるので、お茶碗いっぱいで摂れる食事のバランスがぐっと上がります。
 また、玄米や雑穀は身体を温める作用があるので是非、試していただきたいと思います。
このように、お米を替えるだけで繊維質をたくさん頂けるので、お通じも快調になります。
便秘がちの方には下剤より、ずっとオススメです!!


■主食と副食の割合は5:3:2が理想です。
 お米が5割、(主食を主食と呼べるだけいただきましょう!!)野菜(緑黄色野菜や根菜を多めに!)や海藻、豆類、きのこ類が3割、残りの2割がお魚やお肉です。まずはお米とお味噌汁で腹八部!が理想です。お味噌汁は具沢山にします。(私は最低4品入れます)。これが実行できると、かなり体調が変わると思います。
 皆さん、ご自分の歯をよく見てください。尖った歯は少なく、大きく平たい奥歯が大きなウェイトを占めていると思います。私たちの身体に肉や魚が多く必要であれば、もっと尖った歯の占める割合が多くなるはずなのです。

■旬のもの
 旬のものは一番エネルギーを持っていて、たとえ無農薬でなくても、使われる薬の量が少なくて済むといわれます。その土地で取れた旬のものを季節を感じながらいただいてみませんか?
 また、暑い土地(季節)では体を冷やす作物がとれ、寒い土地(季節)には体を温めるものがとれることが多いので、旬のものを頂くのが、体調を整える意味でも理にかなっているようです。

■日本人が昔から食べてきたものを大切に食べていきましょう。
 今は欧米やヨーロッパでも和食の素晴らしさがとても高い評価を得ています。
 メニューを考える時に、カタカナではなくひらがなのものにしてみてはどうでしょう。
 たとえば・・・
      パン・・・・・・ごはん     チーズ・・納豆・漬物
      パスタ・・・・・五目そば    ハム・・・ちくわ
      ピザ・・・・・・お好み焼き   スープ・・お味噌汁
      サラダ・・・・・おひたし    ピラフ・・炊き込みご飯
      サンドイッチ・・おむすび    ケーキ・・おまんじゅう
      ドレッシング・・ぽん酢     ゼリー・・寒天

■毎日使う調味料だけでも、安全な物に変えてみませんか?
 味噌やみりん、醤油、酢、酒等は化学調味料が作られるより、ずっと昔から日本の食事には欠かせないものでした。だとすると、味噌や醤油等を作るのに化学調味料は無くても良いことが分かります。
 選び方としては、食品表示にカタカナが記入されているか否かを見てください。


■「コーラは歯を溶かす!!」って、聞いたことありませんか?
 嘘ではありませんが、ちょっと違います。正確にいうとコーラの中の白砂糖がカルシウムを溶すのです。甘味をつける時はみりんで!
 足りなければさとうきびのお砂糖や黒砂糖を使用することをオススメします。

■塩も天然のものをオススメします。
 たとえば、食卓塩と自然製法塩を比較すると食卓塩は99%がNaCLであるのに対し、自然製法の塩はその他のミネラル(リン、マグネシウム等)を多く含み、健康にとっては良いとされています。

■食品表示
 同じ食材を買うなら「無農薬・有機栽培・遺伝子組み替え材料不使用」の表示のある物に替えてみませんか?
 食品表示の信憑性についてはまだまだ疑わしい物もありますが、表示の無い物に比べて、表示のある物のほうがやはり確率的には安全性が高いように思います。
 無農薬の野菜は、やっぱりおいしいですよ!

■よく噛んで
 とにかく「よく噛んで!!」食べましょう。
 子どもも大人も"噛めない"人が増えています。軟食化している食生活の仕業かもしれません。噛めないとあごが発達しにくいので、歯並びも悪くなるし、虫歯も増える。その結果、よけいにしっかり噛めなくなる・・・という悪循環になりかねません。
 とくに子どもには、「早く食べなさい!」というお母さんはより、「しっかり噛もうね!」と声を掛けるお母さんであって欲しいと思います。
 しっかり噛まずに食事をすると、消化・吸収が悪くなるだけでなく、授乳中はおっぱいの質も悪くします。トラブルの原因にもなりかねないので、しっかり噛んで食事をいただきましょう。
  

■緑茶・コーヒー・紅茶
 緑茶・コーヒー・紅茶はカフェインを含んでいます。
 摂り過ぎると母乳から赤ちゃんに伝わり、眠れなくなる赤ちゃんもいるようです。
 摂り過ぎには注意し、赤ちゃんのぐずる原因としてカフェインが疑わしい時は、お母さんが飲むのをやめてみるのも良いかもしれません。
 また、緑茶を飲みすぎることで胃がもたれることがあります。お茶は"お茶"というぐらいですから茶色のものがやさしいようです。緑茶は昔は高級品でした。嗜好品だと考えるのが妥当かもしれません。また、食事と一緒にとると、鉄分の吸収を邪魔するので、食事の前後1時間は飲まない方がよいかと思います。
 コーヒーは身体を冷やす作用が強いので、飲みすぎには注意です。冷え性の方はタンポポコーヒーなどに替えてみられてはいかがでしょうか?

■冷えない身体!!
 現代の女性は冷え性でない方を探すのが大変なくらい、みなさん冷え性です。
"冷え性"、大したことなさそうですか?いえいえ、実は女性の大敵!!なんですよ。
 まずは冷えが起こすデメリットをお話します。
以前の私が冷えのデメリットの代名詞でした。
まずは肩こり、頭痛、腰痛、ひどい生理痛に月経不順、不眠、胃痛、十二指腸潰瘍、不妊、疲れやすい、おまけに「化粧せずに出勤しんさんな!」と叱られるほど顔色が悪かった・・・
お恥ずかしい限りですがあげたらきりがないほどでした。今なら、なぜそんなに調子が悪かったのかが分かります。
 肩や首が凝ると血液の流れが悪くなるので、脳に酸素が届きにくくなります。そうなると頭痛がおきます。また血液の流れが滞ると身体の中の老廃物は蓄積されやすくなるので、痛んだり、だるくなったりします。食もさほど気にしてなかったので、きっと血液はドロドロだったと思います。
 妊娠を望まれる方は妊娠しにくくなるようです。
 妊娠中の冷えは不必要なお腹の張りやむくみを誘発します。
 お産後の冷えはおっぱいのトラブルにつながります。
 食事を変えたら、様々な不調からずいぶん開放されました。
 どう変えたかと言うと、今まで述べたことを少しずつ実行して行きました。料理は得意でないので、ご飯をまずは五分づきに変えて雑穀を混ぜ、お味噌汁を欠かさないところからでした。
 後は、"陰""陽"のバランスをちょっとだけ気にするようにしています。
"陰"―身体を冷やす働きー 
  暑い土地で摂れる、又は暑い時期に摂れる作物に多い。
  地面から離れたところになる野菜や果実。 
  加熱により、陽に近づくものもある。
"陽"―身体を温める働きー
  寒い土地で摂れる、又は寒い時期に摂れる作物に多い。
  根っこのお野菜など。
 
 身体を冷やす食べ物は極力減らしたり、火を通して頂いたりします。冷蔵庫から出してすぐの、冷たい物はほとんど食べません。夏場のクーラーを極力避けて、毎日湯船で温まります。ストッキングにミニスカート、ミュールをやめて、ズボンに靴下、スニーカーに替えました(笑)。
 "冷えない身体"で、皆さん元気に過ごしましょう!


*引用・参考文献「食とからだのエコロジー 食術再考」「伝統食の復権」著者:島田彰夫
                         「粗食のすすめ」著者:幕内秀夫
                         「胎児の複合汚染」著者:森 千里

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1.人間は何を食べるようにできているの?
2.複合汚染
3.安全な食事とは
4.アトピーについて
5.ビタミンAの大切さ
6.葉酸
7.離乳食について
8.楽しい食事 ―孤食じゃ気持ちは太らないー
9.子どものおやつーおやつイコールお菓子じゃない!?ー