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2.複合汚染
 今、いろんな食べ物や食材がスーパーで安く、手軽に手に入るようになりました。とても便利である反面、作り手や作られた過程が不透明になり、食の安全性が評価しにくくなっています。
 お母さんや赤ちゃんが元気で生きていくためには、食事の内容も大切なひとつの要素になります。
 お店で安く、大量に売られているお肉や小麦製品が果たして本当に質の良い物でしょうか?
 国産牛と和牛の違いは何でしょうか?
 この、土地代の高い日本で、世界一人件費の高い日本人が手間隙懸けて作った物が本当に安く手に入るでしょうか?
 鶏も豚も狭いところに押し込められて、病気にならないように抗生物質を飲まされ、早く育つよう成長ホルモンを飲まされ、短期間で大量に作られるからスーパーで安く並ぶのではないでしょうか?
 そのようにして育てられた鶏や豚肉を食べ続けることで、人間の体にも鶏や豚が食べた薬が悪さをすることが分かってきています。その一つが抗生物質の乱用による耐性菌の繁殖です。たくさんの抗生物質を使って育てられた家畜はどの抗生物質にも負けない菌の温床になりやすいのです。そんな家畜を食べていると、人間にも耐性菌が住み着き、病気のときに抗生物質が効かなくなってしまうのです。
 牛乳も然りです。牛は牛だからといって何もせずに牛乳が出続けるわけではありません。乳牛は牛乳を出すために人工的に妊娠・出産を繰り返しさせられています。その中で妊娠中の牛からも牛乳を搾り、お店で売られます。妊娠中の牛から搾られた牛乳には牛のエストロゲン(女性ホルモン)がたくさん含まれていて、その牛乳を人間が飲むことによって牛のエストロゲンを身体の中に取り込んでしまいます。量によっては人間のホルモンバランスを崩す可能性もあります。男の子なのにおっぱいが大きくなったり、精子の数が減り、動きが悪い人が急増しています。女性の生理の周期が不順になったり、不妊症の原因になることもあるようです。
 また、日本人は牛乳(乳製品)からカルシウムを摂れないことが分かってきています。
ラクターゼという乳糖分解酵素を離乳期以降、持ち合わせなくなるのです。摂れないだけならまだしも、牛乳を飲むことで体内のカルシウムが溶かし出されることも分かっています。「カルシウムが摂れるから!!」と好きでもないのに一生懸命牛乳やヨーグルトを摂られる方がありますが、幼少期からせっせと乳製品を摂り続けた子ども達の骨折が近年、急激に増えていることが分かっています。アレルギーやホルモン・カルシウムという視点から考えると乳製品のメリットは見当たりません。おまけに脂肪分やたんぱく質が多く、この飽食の時代では、生活習慣病の一助にもなりかねません。
 ラクターゼを持ち続けることの出来る民俗の方でさえ、乳製品をやめ、野菜中心の食生活に替えることで体調が良くなると言います。
 インスタント食品や化学調味料も同じです。もともと自然界に存在しない物は自然に戻っていけません。消化吸収されにくく、体内に蓄積されて悪さをします。運良く、排泄することが出来ても、帰る場所はないので、環境を汚染していきます。
 本来、人間の舌は味わう役割と同時に身体を守る役割も持っています。傷んだ食物を口にしてしまうと、思わず吐き出しますよね。舌は身体にとって害になる物を取り込まないようにしてきたはずですが、現代人の9割は味覚障害だといわれています。化学調味料が広く当たり前に使われるようになり、味覚が麻痺しているといわれます。試しに、天然の物だけを3ヶ月食べ続けてみてください。化学調味料の使ってある食事が見分けられるようになり、身体が受け付けにくくなると思います。
 小麦製品も摂り過ぎには注意!です。国内で消費される小麦の大半は、コスト削減のため船便で何ヶ月もかかって、外国からやってきます。時間がかかるので途中でカビが生えたり芽が出たりしないよう、出荷される小麦は農薬のプールにどっぷりつかってくることが多いようです。そのようなルートを知ると、ほとんど小麦の作られない日本で、パンやパスタといった小麦製品が安く売られる理由が分かる気がします。もともと小麦をたくさん食べる人種でない私たちは、摂り過ぎによるアレルギーの可能性も懸念したほうが良いかもしれません。
 また、もともと粉状である物を加工したパンやパスタは、あまり噛まなくても飲み込んでしまえるうえに、消化も早く行われます。一気に消化されることで血液中の糖分も一気に上がってしまいます。
 生体反応として、上がり過ぎたものは一気に抑えられるので、血糖値が急上昇した後、急降下することになります。血糖が下がると、人間は思考力が低下したりイライラしたりします。このような食生活を続けることで、こらえ性のない、「キレやすい子ども」になるともいわれています。アメリカは少年犯罪を犯した子どものほとんどはジャンクフードばかり食べていたという研究も発表されています。(アメリカで日本食の評価が高くなった、ひとつの事例です)
 さらに「噛むこと」は、脳にいろいろな刺激を送ったり、あごをつくったりと食べ物を噛む以外にも大切な働きを持っています。硬い物をしっかり噛める子に育てていきたいものですね!

 ひとつひとつの化学調味料やホルモン剤、抗生物質はさほど害がないとしても、これらが複合的に害を起こす可能性はかなり高率で起こることがわかっています。それにも係わらず、日本のシステムでは複合的なデメリットに関する評価はなされていません。
 あなたと、あなたの大切な家族を守れるのは、国ではないのです。

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1.人間は何を食べるようにできているの?
2.複合汚染
3.安全な食事とは
4.アトピーについて
5.ビタミンAの大切さ
6.葉酸
7.離乳食について
8.楽しい食事 ―孤食じゃ気持ちは太らないー
9.子どものおやつーおやつイコールお菓子じゃない!?ー