■育児相談 アトピー

1歳になったばかりの娘にアレルギーが見つかり心配です。
ハウスダストと卵白アレルギーです。総IgE濃度 18。クラスはどちらも2です。質問は卵白アレルギーの対処の私と娘のやり方です。娘は1歳になるまで、卵や卵入りの食品は食べさせていません。
誕生日をすぎてから1回だけ卵を、ほんの2口くらいあげた程度です。医者は完全除去する必要はない。
卵そのものではなく、卵が入ったお菓子や、卵をつなぎとして使ったものを、少しずつ増やして食べさせてみて。
その時、間を3日あけるように と言われました。アレルギーといえば、できるだけ食べないようにするのが基本と思っていたので、先生の言うことを信じていいのか不安になっています。私は母乳をやめたほうがいいですか?
卵料理は週一食べる程度ですが、菓子やパンは毎日食べています。娘は「肌が弱そうだな〜」と感じる程度で、湿疹や赤みなど出たことは一度もありません。
卵白アレルギーといわれて驚いていますが、私の食習慣による母乳のせいでしょうか?

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回答 たまごママネット医師団
かかりつけの先生のいうことが正しいと思います。
血液の検査をすると、かなりの頻度で卵や牛乳に陽性になります。その全てがアレルギー症状と関連するのではなく、1歳では関連があるのは半数ぐらいになります。
血液検査はあくまで参考として考えます。大事なのは疑われる食品を食べて症状が見られるかです。 重篤な症状があった、または重篤になることが強く疑われる場合には除去食を行いますが、症状がない、あっても軽度の場合にはかかりつけの先生のいうように、はじめは慎重に食べることを勧めます。
母乳を飲む、少しずつ食べることによって免疫耐性を獲得し、反応が弱くなり、改善します。
食べることも治療の一つです。
  お母さんは食事制限の必要は無く、偏った食事にならないように気をつけます。本当に除去しなければいけない場合には、アレルギーに詳しい小児科で、皮膚プリックテスト、食物経口負荷試験などを通してしっかりとした診断のもと根拠のある食物除去を行うことを勧めます。
  自分勝手な判断は子どもの食生活に無駄な制限となり、栄養の偏りにより成長に悪い影響を与えることがあります。
渡辺眞史先生 12.6.14


ヘルボッツ錠とタツモール錠の母乳への影響が心配です。
アレルギー治療の為、ヘルボッツ錠とタツモール錠を朝夕の二回服用するよう処方されました。
二歳の子どもがまだ母乳を一日4〜5回飲んでおり、断乳するよういわれましたが、私としては卒乳まで与えたいと考えています。二歳ともなれば食事も十分とっていますが、それでも母乳を中止しなくてはならないほど、薬の影響があるのでしょうか?
ご回答よろしくお願いいたします。

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回答 たまごママネット医師団
ヘルボッツ錠、タツモール錠とも抗アレルギー剤です。
  授乳により赤ちゃんに影響がでることは考えにくいのですが、一般的には元気が無くなったり、眠りがちになったり、哺乳が少なくなったりなどに注意をします。
2歳であれば授乳量は少なく、心の安定のためのおっぱいになっていると思います。
体も大きくなっていますから、母乳中に含まれる薬で子どもに影響がでることはないと思います。
またタツモールは子どもの喘息にも使われる薬です。
渡辺眞史先生 10.1.21
乳児湿疹で困っていますがステロイドを処方され心配です。
カナダ在住です。1ヶ月と2週間の女の子の母です。顔と体全体に湿疹があり、特に乾燥がひどかった顔に保湿の高いクリームを塗った所赤く腫れてしまいました。
すぐにドクターに行き診てもらったところ、ECZEMAと診断されました。
感染して赤く腫れてしまった顔と首にはFusidic Acid/Hydrocortisoneと言う軟膏(1日3回、湿疹がなくなるまで)
体の湿疹に対してはBetamethasone Valerate 0.1%の軟膏、
こちらも1日2回2週間から6週間湿疹がなくなるまで使用、その後ワセリンに換えるように指示されました。
両方ともステロイド系の軟膏だと思いますが、どの程度の強さのステロイドなのでしょうか?
また、日本ではこんな長期に渡って使用をするのでしょうか?
娘はアトピー性の湿疹だと思いますが、治療の仕方はお医者さんそれぞれだと思っています。
日本のお医者さんの意見を聞いた上で、違うドクターに行こうかと思っております。宜しくお願いします。

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回答 たまごママネット医師団
論理的で正しい治療法だと思います。
また説明も的確で、ステロイドの使い方も適正ですし、改善したらワセリンに換えるところもOKです。
eczemaは湿疹ですが、あっさり治るときはあまり心配しなくてよいのですが良くなったり悪くなったりを繰り返して一筋縄ではいかないこともあります。
今は安心してその先生に掛かられることをお勧めします。
湿疹の治療で2週間は決して長期ではありません。
平林 円先生 大阪市立十三市民病院小児科 09.6.6

医師からアレルギーマーチと言われて心配です
現在3歳3ヶ月、1歳までほぼ完母で育てた男の子です。
生後6ヶ月の時にアトピーの疑いがあり、小児科で5大アレルゲンとダニの血液検査をし卵アレルギーが発覚しました。
1歳半の血液検査の時にはダニと卵のみの検査だったようですが、結果は卵黄は治っており、卵白がクラス1強、ダニが3強になっていました。
アレルギーマーチになっていると言われました。そして最近では皮膚科に病院を変えて血液検をしたら卵白は前回検査よりは数値が下がっていましたが、今まで大丈夫と言われていた『牛乳』『小麦』『米』『大豆』にも血液が反応しました。米や小麦はクラス3でした。
他に『サケ』『スギ』『猫皮屑』。
先生がおっしゃるには『ハウスダスト』『ダニ』が振る切れる程の高い数値だから他の品目の数値も上げてしまっているのかもしれないと言われました。

そんな事があるのでしょうか。
 赤ちゃんの時に平気だった牛乳や穀物類が3歳を過ぎてからアレルゲンとして出てそのまま大人になっても残る事もありますか。
3歳位のアトピーでしたら皮膚科より小児科に掛かった方がよいのでしょうか?現在は3食前にインタール、朝晩にザジテンを飲んでいます。

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回答 たまごママネット医師団
アレルゲンの血液検査結果は実際の症状と一致しないことがあります。
検査で陽性に出てるのに実際に食べても症状に関係のないことがありますし、逆に検査で陰性なのに実際の症状に関係の深いものもあります。
また、アトピー性皮膚炎などが一時的に悪化しているときには、ご質問にあるようにたくさんのアレルゲン検査の数値が同時に上がることもあります。
アレルギー体質そのものが完治することは難しく、年齢・環境・季節・ストレスなどで軽快/増悪を繰り返します。
原因となるアレルゲンの種類も時間の経過で変化してゆきます。
アレルギー体質と上手に付き合って暮らしていくことが重要です。
受診するのは小児科でも皮膚科でもよいのですが、安心して受診できる信頼のおける医師に巡り会うことが大切です。
平林先生 大阪市立十三市民病院小児科 08.1.6


現在11ヶ月の女子を育てています。蕁麻疹について教えてください。
生後7ヶ月の時スズキを与えたところ首、あご、胸にすぐにじんま疹がでました。その後1ヶ月間で鯛、アメタの白身の魚であごに軽いじんましんがでました。その後数ヶ月は別種の魚では大丈夫でしたが、10ヶ月の時アサリのみそ汁の上澄みを与えたとところ、首とあごにじんましんがでました。その後の一ヶ月間で、サヨリとコチで同様の症状がありました。魚は新鮮なものを、よく火を通すようにしています。
 一度じんましんがでるとしばらくのあいだ出やすい状況になっているように思えるのですが、じんま疹が出た後はしばらくは別種の魚でも与えない方がよいのでしょうか?また、一度症状がでたものは食べさせない方がよい(強い反応がでる)と聞くのですが、このままでは食べられる魚種が限られてきて心配です。どのくらいの年齢から再チャレンジした方がよいのでしょうか?このほかの症状としては生後2ヶ月くらいから軽いアトピーがあり、亜鉛華軟膏と保湿剤による治療を続けています。血液検査ではラストクラスが卵白に4、牛乳に1の反応があり、完全除去した離乳をしています。ミルクはふつうのミルクです。どうぞよろしくお願いします。

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回答  たまごママネット医師団
魚による発疹には2つの原因があります。
一つはアレルギーによるものですが、他に魚に含まれるヒスタミン物質が原因になることがあります。
主に青魚でおこりやすいのですが、他の魚でもおこることがあります。
  質問の赤ちゃんの発疹の原因もアレルギーと決めることはできません。
魚は離乳食に適した素材でよく使われますが、必ずしも食べなければいけないものではありませんから、もし心配なときにはしばらく避けるのも方法です。
しばらく(1ヶ月位)間をおいて、アレルギーやヒスタミン作用の少ないカレイ、タイ、ヒラメ、タラ、スズキなどの煮魚、蒸し魚からやり直してみてください。このようにしても発疹がみられるときには小児科を受診し、魚と関連するのか、蕁麻疹なのかなどについて診てもらい対応を相談してください。
 完全除去食はどのよう内容で行っているのでしょうか。個人の判断で行っている場合には必要のない除去食を行ったり、栄養のバランスを崩したりしている場合があります。
小児科や皮膚科の指導のもとに行ってください。
渡辺眞史先生 06.2.21


「強酸性水」を頂きました。アトピー、湿疹に良いということなのですが、全身に使ってもいいですか?
アメリカよりメールしています。今月の17日で4ヶ月になる娘がいます。ほとんど母乳ですが、夕方になると足りないせいか、100ccほどミルクをあげています。 毎日元気にそだってますが身体中に湿疹ができています。特にひどいところは顔と腕と足の全体で、くぼんでるところはジクジクしています。アメリカの小児科、皮膚科で診せたろころ、乾燥がいけないということで毎日10ぐらいぬるいお湯につけています。そのあとオイルが入ったローションを塗っています。かゆみ止めもぬっていましたが、1週間以上使ったら様子を見るというころなので、今は使ってませんが症状は良くなっていません。
最近知り合いの方から「強酸性水」を頂きました。アトピー、湿疹に良いということなのですが、全身に使ってもいいですか? ちょうど目の横に大きな湿疹があり、そこには薬等なにも塗れません。直りかけても、かゆいせいかこすってしまい、また膿んでしまうという繰り返しです。 膿んだところにも強酸性水をかけても大丈夫ですか?一日何回ぐらいかけてもだいじょうぶですか?
あとブランコ等のスイングにはいつごろから大丈夫ですか?  
よろしくお願いいたします。

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回答 たまごママネット医師団
お話の内容からアトピー性皮膚炎を考えました。
アトピー性皮膚炎とは、悪くなったり良くなったりを繰り返す、かゆみのある湿疹を主体とした疾患で、患者の多くはアトピー素因を持つ。と定義されています。
アトピー素因とは
家族に気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、または複数の疾患を持っているものがいるか、本人がかつてそのような疾患に罹ったことがあるか。あるいは、アレルギーの原因の抗体であるIgEを産生しやすい素因のことです。
アトピー性皮膚炎と診断するためには
1、 かゆみがある
2、 慢性的で反復する経過をたどり、乳児では2か月以上、その他は6か月以上を慢性とする
3、 特徴的な皮疹と分布
   皮疹は湿疹病変
   分布は左右体側性
   好発部位:額、目の周囲、口周囲、口唇、耳介周囲、首、四肢関節部、躯幹
参考となる年齢による特徴
 乳児期:頭、顔にはじまりしばしば躯幹、四肢に下降する。
 幼少児期:首、四肢屈曲部に病変がある。
 思春期・成人期:上半身(顔、首、胸部、背部)に皮疹が強い傾向
1,2,3の項目を満たすものを症状の重症度を問わずアトピー性皮膚炎と診断します。
保湿と、皮膚の感染防御対策は必要で、保湿のためにはローションやワセリンも使用されます。感染防御対策には強酸性水も有効です。強酸性水は長期保管が出来ません。
開封後1週間以内に使いきります。開封したままの場合は、早いときは1日で効果がなくなります。一度開封したものは、しっかりと密栓し冷暗所で保管しなければなりません。皮膚や食べ物に触れると、作用後すぐに水に戻りますので安全です。化膿した部分にかけても、1日に何度かけても大丈夫です。以前、私たちの病棟に酸性水産生装置をおいて手洗いをしていた時代がありました。看護師さんたちは8時間の勤務で80〜250回手洗いをしていました。
 乳児のアトピー性皮膚炎の多くは食物アレルギーが関与していますので、原因となる食物を探し、除去することで改善することがあります。原因となる食物は卵、牛乳、大豆が代表的で、最近小麦、米、ごま(白ごま)、バナナ、キウイなども増えてきています。様々な食物に反応するようになってきましたので、正しい診断が必要不可欠です。3歳までのアレルギーの問題は最近の統計では母乳栄養児に多い傾向となってきていますので、母乳栄養では母親の食事制限で改善することもあります。
ブランコ等のスイングで大丈夫と太鼓判を押せる時期はありませんが、首がすわったら可能でしょう。
白川先生 産業医大小児科 05.6.15


食物アレルギーについて教えてください。
5ヶ月の子どもを完全母乳で育てています。1ヶ月過ぎから湿疹があり、最初は乳児湿疹だと思っていたのですが血液検査をしたところ、0(陰性)〜6(強)段階中卵白が4、牛乳が3、卵黄が2という結果でした。
口の周りの湿疹がひどいためリンデロンVGとサトウザルベで治療しています。
インタールとポララミンを授乳の15分〜30分前に、ということで処方されています。
母乳のため私自身が食事制限をしなければならないのですが、気をつけていても気付かずに摂取してしまっていることもあります。
★このような場合、完璧に100%除去しないと意味が無いのでしょうか?中途半端に制限するよりも、アレルギー用ミルクに切り替えてしまったほうが子供にとってはいいのでしょうか?
★また、授乳前に薬を服用するといっても一旦泣くと授乳以外では泣き止まず、授乳→薬と逆になってしまうこともあります。これでは意味が無いのでしょうか?

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回答  たまごママネット医師団
母乳栄養でも人工栄養でも乳児期のアトピー性皮膚炎の発症はほとんど変わりありません。母乳の場合には、お母さんの食べた食事の成分が母乳を通じて赤ちゃんに伝わりアレルギーを起こすとされていますが、アトピー性皮膚炎のすべてが食事性というわけではありません。
また、検査で反応が出たから原因とすぐに決めることもできません。お母さんが牛乳を飲んだりや卵を食べると、湿疹が急にひどくなる、機嫌が悪くなる、吐いたり下痢をするなどがあれば関連があると考えます。
  母乳栄養の場合、長期的にみるとアトピー性皮膚炎の症状が軽くなることが多く、他のミルクに変えたりせずに母乳栄養を続けてください。
  アレルギー用ミルクは普通の人工乳を使用できない場合に使うもので、母乳に勝るものではありません。
お母さんは、生や半熟の卵を避けることや、牛乳などの乳製品を取りすぎないようにしますが、完全に食べて悪いというものではありません。 同じ食材が続かないように気をつけてください。好きだからといって同じ食材が続くとアレルギーの原因になることがあります。
また油を使った料理もあまり多いとアレルギーを起こしやすくなりますから控えてください。
  いわゆる和食の調理法が一番優しいものになります。心配しすぎも良くありません。様々な食材をお母さんがおいしく食べることが大切です。
授乳中の薬は可能なら授乳後に飲むことがよいのですが、予定より早く目を覚ましおっぱいを飲ませなければいけなくなることも良くあります。このようなときには授乳をしてもかまいません。
このようなことで薬の影響が出ることはありません。お母さんが具合が悪くつらいときには薬を飲んで楽になって母乳を飲ませてあげてください。
渡辺眞史先生 05.4.26


3ヶ月児 男の子です2ヶ月を過ぎたころから顔(右頬)に赤いぷつぷつとした湿疹ができ始めました
いったんましにはなったんですが、やはり完全には消えず、つめで引っかくこともありぷつぷつはなかなかおさまりません。2週間前から左ほほも赤くなり耳たぶにもぷつぷつしてきました。
小児科ではロコイド軟膏で症状をおさえてから、アンダーム軟膏を、といわれ私も卵を止めるように言われました。
アレルギーは両親ともありません。
軟膏の使い方について、ステロイドの弱いものといわれましたが、つかっていいのでしょうか。アレルギーかも。といわれましたが、乳児湿疹との違いはあるのでしょうか、(見分け方とか)市販の保湿剤などは使った方がいいのでしょうか。
顔の石鹸は・?使った方がいい、のか悪いのか。
母乳なのですが私の食べ物でアレルギーが出るんでしょうか。

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回答  たまごママネット医師団
赤ちゃんの顔には湿疹のない赤ちゃんはいないといってよいぐらい湿疹が見られます。
多くはアレルギーとは関係のない乳児特有の湿疹です。湿疹の状態を実際に診ないとどのような性質のものかは判断できませんので、アレルギーかどうかの判断はできません。
 湿疹の治療は保湿をまず行い、改善がなければステロイドを含む軟膏を使用します。ステロイドと聞くと怖いと思う人がいますが、適切に使用すれば心配はありません。かかりつけの先生が指導してくれたように1日2回ロコイド軟膏を使用しよくなったらアンダーム軟膏に変えるという使用法でよいと思います。もし5日以上ロコイド軟膏を使用しても湿疹がよくならない場合にはもう1度受診してください。顔も3日に1回ぐらい固形の浴用石けんを使い洗ってください。全身を洗う場合でも石けんは3日に1回で十分です。洗いすぎは皮膚のバリアーを壊し肌が荒れやすくなります。
 洗うときには石けんをよく泡立ててなでるように洗ってください。そしてよく洗い流してください。
保湿剤は肌が乾燥気味の時には使用しても大丈夫です。時に湿疹がひどくなる場合もありますから少しつけてみて皮膚が赤くなったりしないかを確かめてから使用してください。
 母乳の時のお母さんの食事はいろいろなものを偏らないように取るのが原則です。もしお母さんが卵を食べると赤ちゃんの湿疹がひどくなるようなときには卵を止める場合もあります。また湿疹がひどいときには卵を止めて様子を見る場合があります。かかりつけの先生が卵を止めるように話されたのであれば、しばらく卵を食べないで様子を見てください。卵そのものはさけますが、いろんな食品に入っている卵成分までさける必要
はないと思います。
そのほかに油を使った料理が続いたり、牛乳をたくさん取るのもアレルギーの原因になる場合がありますから注意をしてください。
もちろん母乳の方が長い目で見てアレルギー性疾患のリスクは少なくなりますから母乳を続けてください。
渡辺眞史先生 05.2.14


アトピー予防のため、8ヶ月から離乳を開始しています。
10ヶ月の男の子がいます。食材は季節の野菜、大豆製品(豆腐、みそ、納豆など)、米のおかゆです。卵、乳製品、肉類は与えていません。息子は普通分娩で、出生時から現在に至るまで異常を指摘されたことはありません。母乳で育てています。現在身長74センチ、体重10キロです。
 検診終了後、問題なしといわれた後に、肉、卵を食べさせていないことを言うと、「調べてみたら貧血や臓器障害がおこっているかもしれない」と言われ、とにかく食べさせるように言われました。息子は眼瞼結膜、爪の色の不良はなく、よく食べ、遊び、眠ります。貧血や臓器障害があるのに、発育は問題なく体重増加はすることってあるんでしょうか?

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回答  たまごママネット医師団
発育の問題がなければ、一般的に貧血、臓器障害はありません。
8か月から離乳を開始したことがアトピー予防になるかどうかは疑問です。確かに、離乳食の基準が改定された時には、アトピー性皮膚炎を考慮して、離乳開始時期が少し遅らされたようですが、実際には、アトピー性皮膚炎は減っていません。また、3歳までのアレルギーの問題は人工栄養児よりも母乳栄養児に多い傾向となりました。しかし、母子関係を強化するために母乳は必要で、アトピーが多いから母乳を止めることはありません。
今回の食事上の問題は動物性蛋白質節食の重要性だと思います。
体重が増える時には、3種類の増え方があります。ヒトの体は蛋白質でできあがっていますので、最も良好な体重増加は、蛋白質が体に蓄積することです。残り2つはエネルギーの過剰摂取による脂肪の蓄積、塩分のとりすぎによるむくみです。蛋白質はアミノ酸からできあがっていますが、このアミノ酸組成は動物ごとに若干異なり、動物と植物ではかなり異なります。蛋白質は消化管でアミノ酸に分解され吸収されます。
吸収されたアミノ酸は体内で他のアミノ酸に変換されることもあります。吸収されたり、変換されたりしたアミノ酸をもとに体の中で蛋白質が作られます。体内で変換されて作られるないアミノ酸は食事として取り込まなければなりませんので栄養学的必須アミノ酸と呼び、体内で作られるアミノ酸を栄養学的非必須アミノ酸と呼びます。栄養学的必須アミノ酸が人の体蛋白質の割合に近い蛋白質を良質の蛋白質と呼びます。アミノ酸から蛋白質が合成される時に栄養学的必須アミノ酸が一つでも欠けていると、蛋白質は合成されず、エネルギー代謝系で処理され、蛋白質としては体に残りません。欠けていなかったとしても、最も割合の低いアミノ酸のレベルに合わされた合成しかできないので、良質の蛋白質をとらないと蛋白質の合成がうまく行きません。ある種の穀物は、トリプトファンとリシンが少ないので、鳥獣肉、魚、乳汁の摂取をせず、穀物に依存している地域では極度の欠乏症が認められることがあります。
  現在発育が良好であるので、この問題はないものと推察されます。しかし、もう少し深く考えてみると、重要な課題が残ります。
霊長類の進化の過程で、食事の内容により脳の重量が異なってきたことです。一般的に霊長類は体重が重いほど、脳の重量も重くなりますが、体重が同じでも食べ物が違うと、脳の重量が異なります。
  新世界ザルのホエザルとクモザルを比べると、体重は同じですが、果実を主食とするクモザルは、葉っぱを主食とするホエザルの2倍の重量の脳を持っています。
食事のカロリーの違いが最も考えられるわけで、必ずしも蛋白質と結びつけられない部分もありますが、霊長類の中でも最も発達した脳を持つヒトの脳の生きていく上で重要な部分は生後2年間にほぼできあがります。
  脳ができあがった成人が菜食主義を貫くことはあまり大きな問題はないかもしれません。
しかし、発達期の脳を持つ乳幼児が菜食主義に傾くことには問題があると思います。

アレルギーは適切に治療を行えば元に戻りますが、脳が変化すると元に戻りません。
白川先生 産業医大 小児科 04.8.29

アトピーなのでしょうか?
5ヶ月の女の子のママです。 皮膚が少し荒れているので、病院から保湿剤を頂きぬっています。
お医者さまが、皮膚炎には保湿剤をたくさん塗るとよいといわれました。
ステロイドははいっていないので安心したのですが、たくさん保湿剤をぬっても害はないのでしょうか?
娘の皮膚の状態は、顔はなんともなく、うで、足、胸が少しカサカサする程度、ひざのうらが赤く時々かいています。
保湿剤を塗りつずければ、いつか薬をぬらなくてもよい時がくるのでしょうか。
私はアレルギー体質ではないし、夫もとくにそのような体質ではないのですがアトピーなのでしょうか?
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回答  たまごママネット医師団
3ヶ月をすぎると赤ちゃんの皮膚はかさかさに乾燥した状態になることがあります。乾燥肌、皮脂欠乏症などと呼ばれる状態です。アトピー性皮膚炎も始めは乾燥した肌の状態になりますから、この段階でアトピー性皮膚炎と診断されている場合もあります。
アトピー性皮膚炎と皮脂欠乏症とは重なり合う部分がありますから難しいところですが、私はアトピー性皮膚炎と診断するのは特徴的な症状が見られてからでよいと思っています。
5ヶ月で顔に耳切れや繰り返す痒みを伴う湿疹などの問題なければアトピー性皮膚炎と診断するのは早いと思います。乾燥した肌の状態には保湿剤を中心に塗布し様子を見ていきます。それでも悪くなる場合には状態によりステロイドを含む軟膏を使用を考えます。乾燥肌は毎日石けんを使うと悪くなります。普通でも2日に一回の石けんの使用で十分ですが、乾燥肌の時には3〜4日に一回の石けんにします。
 石けんは普通の浴用石けんを使い、強くこすらないようにします。石けんが残らないように良く洗い流してください。石けんの使いかたを変えるだけで良くなる場合もあります。経過をみないとはっきりとは言えませんが質問の程度であれば次第に良くなってくると思われます。
保湿剤の害についてはどのような薬が処方されているかわかりませんのでお答えすることはできませんが、一般的に使用されているものでは心配されるものはありません。かかりつけの先生によく相談をし経過を見てもらってください。

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